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39:2度目の対人戦

チート扱いされた主人公。解決の糸口は・・・・テンプレ?




「あのねボク?出来ないことを羨ましがるのは悪いことじゃないけどすぐに不正だって言うのはよくないよ?お兄さんはいいけど他の人に言ったら嫌われちゃうよ?」



―――――ぶはっwwww!!!



おいこらお前ら全員笑うな。こういう“”子供“”はしっかり教えてやらないとそれを理解しないんだぞ?



ちゃんと誰か教えてやらないともっと酷いことになる。そうなったら将来が可哀そうだ。主にこの子の周りに居ざるを得ない人たち。



「おまぇぇええ!!!巫山戯てるのか!!」



「落ち着けって少年。大人の姿して背伸びしなくていいんだぞ?」



「アールおま・・!!それ最高!!」



「ヒィイイ!!!お腹痛い!!!アールやめてぇえぇぇぇぇヒィー!!!!!」



「・・・・・!!!!!」



背中叩くなリーク。笑い堪えるのはいいことだけど背中の皮摘まないで?ちょっと痛いんだぞ?



「お前!!僕が誰だかわかってるのかっ!?僕はなぁ!!」



「こらこら、現実の話を持ち込むのはマナー違反だぞ?現実は現実。仮想は仮想。しっかり区別しないと怒られるぞ?」



たまにいるんだよこういう現実のこと仮想に持ち込んで偉そうにする奴。こう言う奴に限って地味に対応がめんどくさい家系の子供とかだったりするんだよ。特に権力ある奴だとそれを振り回して運営にまで口出しするし、他のプレイヤー脅したりするから大変だ。



俺?それを解ってて話してるけど?



俺ってばこう言うと嫌われるかもしれないけど使えるものは全部使うし、活用する。権力とか繋がりとか俺の身の回りを守るためなら何でもするし。



まぁ俺がやらなくても敵に回すと社会的にも生命的にも簡単に終わらせちゃう事ができる怖い幼馴染たちが動く可能性もあるけど。



今は俺の周りで他のプレイヤーと一緒になってケラケラ笑ってるけど。



「でも羨ましいって気持ちはわかるからこうしようか?俺と決闘して勝ったら好きなこと教えてあげよう。負けたらスパッと諦める。ゲームらしくていいだろ?」



よくあるアニメのワンシーン。勝者の言うことに敗者が従う的なやつ。現実だとそんなことやってたらドン引きされるか白い目で見られるか、面白がられるかのどれかだけどゲームの中だと違う。



やっぱりこういうのはRPやってこそのゲームだし。その方がテンション上がるだろ?

案の定周りの連中は面白がって盛り上げ始めた。



映像の許可を取ってきた奴もいたのでぐっと親指を向けると撮影をし始めるらしき動きを始める。他にも賭けを始める奴もいれば、ここぞとばかりに露店を開き始める奴までいる。お?あのフレンチドック美味そう・・・ってか作るのはやっ



そう言えば腕はちゃんとくっついてるだろうか?試しに動かしてみるが・・・微妙。右手は問題なさそうだけど左手が若干気持ち悪い。



幼馴染たちはそれぞれ思うことはあるようだが、俺と子供を見比べたあと、『まぁいいか』と言わん視線で返事をしてくれた。許可はもらったので問題なし。



「そんな馬鹿なことするか!!さっさと教えろチーター風情が!!」



「あ?もしかして自信ない?」



「そんな訳あるか!!お前みたいなチーターが戦いで不正するのが見え見えだからやりたくないだけだ!!不正がなかったらお前なんて瞬殺に決まってる!!」



『・・・・・・ほぅ?』



アホ犬ステイ。尻尾を踏みつけて動くのを阻止。すごく気に食わない顔してるけど取り敢えず落ち着けって。ここで逆上したらそれこそ大人げないぞ?



「よーしわかった!ならこうしよう。俺はこの剣を使わない。ASも使わない。これでどうよ?」



どうせ満足に動けないから剣なんて振れないし、スキルは自分で使わないように意識すれば多分発動しないし平気だろ。これならどうだ?



「ふざけるな!!それで不正じゃないなんて証拠はない!!その装備が不正の正体だからそんなに余裕が有るに決まってる!!」



「なら初期装備にしてやるから、な?これで文句ないだろ?」



着替えるのめんどくさいんだよなぁエクストラモード。まぁこれだけやれば不正だって言われることもないだろう。



「ちょっ!?アールなんでここで脱いでるの!?」



「あぁ、エクストラモードだと選んで着替える事できねーの。だから普通に着替えるしかないんだわこれが」



インナーは標準装備だから絶対着てる設定だし問題ないだろ?この装備に着替えた時も肌みたいにピッタリ張り付いてたし。



「「「「おぉ・・・・!!」」」」



セクスィーやろ?筋肉のつき方まで俺の再現だから自慢じゃないが若干割れてる。裕二ほどゴリラマッチョじゃないからそこまでじゃないけど。



気が乗ったのでちょっとポージングを決めてやると拍手してくれた。ありがとう見知らぬ人たち。女性プレイヤーと一部男性プレイヤーが鼻押さえてるけど鼻血まで出るの?いや普通に出そうだな。さすがプラクロ。ってか男で鼻血ってお前・・・ホモ?それとも中身女性?



取り敢えずチャキチャキと装備を脱いで二日ぶりくらいの初期装備を装着。さすが初期装備。見た目と性能が地味。縛りプレイ的には最適そうだ。やらないけど。



「よしこれでどうよ?紛う事なき初期装備!!武器は壊れてて使えないからこれで代用な?」



恨血木の破斧は流石に見た目的に不正判定貰いそうだからゴブリンからドロップした『子鬼の棍棒』だ。




子鬼の棍棒

攻撃力+4 防御+2

ゴブリンの持つ棍棒。結構硬い。だが脆いので衝撃を受けると簡単に壊れしまう。





な?こんなに””衝撃で壊れそうな””ひ弱な武器だし文句ないだろきっと。



「これならどうよ?まだ不正あると思う?」



「「「「そうだそうだ!!」」」」



「これで決闘受けなかったら男じゃねーぞ!!」



「もしかして幼稚園児なんでちゅかぁ?」



「俺らが証人だぞーうーけーろっ!!」



「絶対有利じゃねーか!!やれー!!」



周りは味方につけた。場の流れ的には受けざるをえない状況だろ?取り巻きもたじろいでしまってどうしたらいいかしどろもどろし始める。



当の本人はイライラ怒りながらも何処からともなく取り出した派手な斧を構えてる。



「いいだろう!!ここまで僕を馬鹿にしたこと後悔させてやる!!そしてお前の化けの皮を剥いでやるから覚悟しろ!!」



決闘の申請が騒ぎ立てる子供こと『リュウオウ』から送られてきた。せめて漢字で竜王とか龍皇とか色々あったじゃんカッコイイやつ。



いや本人が気に入ってるなら良いんだけど。なんだかなぁ・・・承認っと。ルールは軽く読み流したけどかなり向こうに都合のいいように改変されていた。




1、リュウオウはASの使用可能、アールはASの使用不能

2、使用武器が破壊された者は新たに武器を取り出すことは不可能

3、勝敗条件。リュウオウは自分が敗北を認めるまで、アールは戦闘不能となるまでとする。




まぁ都合がいいことこの上ない。俺はAS使用不可能。しかも初期装備で紙装甲なので一撃喰らえば戦闘不能。対する相手は上位特権の高レベル装備一式兼AS使い放題。



加えて敗北条件が自分で敗北を認めるまでときた。つまりだ。HP0でも認めるまでは負けないってことだ。







つまりいくらでもボコれる。しかもルール上の行為なので何も問題ない。



だって仕方ないだろう?HP0でも勝利コール流れないなら流れるまでボコるしかないじゃん?



攻撃受けたら終わり?リュウオウ君がギルファー以上に速い動きするならまだしもそれより遅いならダメージを受けるつもりはないし、武器も壊すつもりないから問題ない。



どうせ俺が適当に了承したと思ってるんだろう『リュウオウ』君。ニヒル笑みを浮かべて俺を見る。さて、墓穴を掘ったのはどっちなんでしょうね?





「このチーターが!!この僕がお前の正体を暴いてやる!!」



「はいはい。チーターチーター。ところでリュウオウ君。君知ってる?」







――――3






「なんだチーター!!」



「俺ってばさ?一応剣聖で通すつもりでいるけどさ?」



―――2



「だからなんだ!?」



「一応俺は全ルートクリアしてるわけで」



――1



「『魔剣聖』でもあるんだぜ?」



「それがどうした!?」






「楽に負けられると思うなよ小僧『風束刑ヴェルバランス』」



「っ!?はy」



開始と同時に『風瓶エリシオン』と『刑束リブラ』の合わせ奥義を脳天めがけて叩き込む。これは超越月光流ではなくただの月光滅流、前の『星を守護する番人』戦で最初に使った『魔進瓶ドラゴニックエリシオン』と同じ類の奥義。



エリシオンで生まれた衝撃をそのままリブラに変換して叩き込むだけ。月光真流は全く使ってないので無駄が多いことこの上ないが十分だろう。



「―――――」



防御することもできずモロに受けたリュウオウくん。走り出そうとしていた為前傾姿勢になっていた体はそのまま地面へと力なく落ちていく。落とすつもりないけど。



「寝るな。起きろガキ」

「――ガヴェッ!?」



丁度蹴りやすい位置に喉があったので倒れてくる途中で蹴り飛ばして起こす。地面にキスなんて自分からさせてやるほど優しくない。



「ア゛ア゛ア゛・・・ォオ゛バエ゛」



「『星波ピスケス』」



「ガヴェフッ!?」



後頭部目掛け震脚を叩き込む。

流石にこれで終わらせるつもりはないので若干手加減しジェットコースターの連続急カーブを二倍速程度で味わっている感覚まで緩和。



衝撃は後頭部から足元へ上向きに駆け巡りリュウオウ君の体は海老反りで跳ねる。



「超越月光流十二宮奥義『星脚アクエリアイシス』」



海老反りに跳ね上がった背中から正面へと貫通するように衝撃の蹴りを叩き込む。足に叩き込めば両足が衝撃に耐え切れず弾け飛び、腰に流れればさらに大きく体を反らす。



そして心臓。心臓内に血液が十分に満たされた一瞬を見計らい抉るように蹴り込んでやった。

最初は心臓からパァンと体が破裂し花火のように破裂する。けど何らかのスキルのお陰で即座に元に戻る。



今度は胸元から白い花を咲かせた。けどまたすぐに元に戻る。



四肢が白いジェット噴射で吹き飛んでいく。けど元に戻る。



ヌメっとした白い何かを吐き散らしぱたりと倒れる。けど元に戻る。



「『重腕キャンサード』接続『恋爪レオ』」



棍棒を後ろに大きく振りかぶり、そのまますくい上げるようにリュウオウ君の顔面を打ち抜く。

頭はミンチに、体は中心から真っ二つに裂けていく。首から下はさらに六つに裂けていくが、また直ぐに戻る。




ふむ。心を折るにはまだ足りないか。







相手が決めたルールで戦って勝てばそれは認めざる得ませんよね?

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