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320:久しぶりの幼馴染対決 Ⅲ

何げにアールの事をPvPで傷つけたのってマー坊が初めてでは?


最初の方を少し加筆及び修正しようと思ってます。いつになるかはわかりませんけど。(ここで言っとけば自分の戒めになると思ってるぐーたら特有の嘆き)



「艶やかに響け想愛の唄!!!」



『『LAaaaaaaaa!!!!!!』』





――――◇――――

『艶姫鳳戦刀:コンゴウ』特殊能力『帰回愛』『艶姫唄』発動

――――◇――――





「洗脳つかうたぁ洒落せぇ!!!」



「んなつまらんことしねぇよ!! 来い『イドル』『クレイ』!!!」



俺が今欲しいのは戦闘能力じゃない。補助能力だ。ミニサイズの二匹が俺の肩に寄生する形で出現した。二匹は頭に被る笠から触手を伸ばし。俺の後方へと下ろす。



「”飛んだら回収”任せる!!」



『LAa?!』



『モット慎重ニ戦エ!!』



そんな言葉を早速裏切るように、マー坊の一撃で俺の胸が引き裂かれ、その勢いが俺の体を貫通した。だが俺もマー坊の眼球に『ジンツウ』を突き刺し怯ませることには成功している。



だがお互いにそれでは引かない。もう一撃当てる。以心伝心したかのようにお互い武器を、自分がやられた箇所に全力で突き立てる。



その勢いを受けて俺たちはようやく距離をとった。そして再び再生と回復が始まる。引き裂かれた肉を、飛散した血を補うように癒す。そして飛散した血肉は『クレイ』と『イドル』の食料に変わる。これぞまさに無限機構ってやつだ。



『ギィ!』





――――◇――――

『慧眼ノ眼装』特殊能力『超回復』発動。全回復可能回数残り2回

――――◇――――





しかしこの回復方法、限りがある。どう頑張っても全身の痛みによるショック死はヴェノが宿る『慧眼ノ眼装』の『超回復』でしか回復出来ない。



ステータス値全回復とは即ち現状あるバットステータスと悪影響を全て回復するということだ。傷や欠損を癒せる『帰回愛』とは用途が違う。そして残り回数は2回。



戦闘開始から5分程度で既に二回。単純に考えればあと10分はこの戦い方を継続できる。その間にマー坊の攻略法を見つけなければ。



「ハァァ!!!!」



「ルラァァ!!!!!」



再びぶつかり合う俺たち。防御に回ればそのまま押し込まれると、お互いがわかっているからこそ、防御と回避は最低限に、攻撃へ全力を注ぐ。



『肉を切らせて骨を断つ』という言葉があるが、俺たちが今行っているのは『肉骨を切らせて肉骨を絶つ』という訳のわからないことをしているようなものだ。鼬ごっことも言う。ただし現状、俺には限界ありだけど。



頬を掠り、腱を斬る一閃が放たれれば、俺は腹を開き、右腕を二本に増やすようにマー坊を切り裂く。死ななきゃ安いとはよく言ったものだ。命以外の全部をかけて俺たち二人は火花と血肉を撒き散らす。



慣性ガン無視の攻撃を対処しカウンターを狙えば、同じことをやり返される。それでも、ダメージ覚悟でお互いがお互いを攻撃しあい、傷を増やしていく。



傷が増えれば即座に癒し、また傷を増やす。白くなっていない箇所を探すほうが難しいくらいにはお互い血の色に染まっていた。



「痛覚ねぇのかよアール!! そんな特攻じみた攻撃してると壊れんぞテメェ!!」



「あるに決まってんだろ!! いいこと教えてやる!! 『死ななきゃライフ(HP)は安い』んだぜ!! あと痛覚の言葉そっくりそのまま返してやるよ!!」



「今はねぇよっ!!」



「ざっけんなっ!!!」



情報ゲット。振り下ろされた一撃を回避し、『ジンツウ』を握った左の拳で、顎にアッパーカットを叩き込む。浮かび上がるマー坊の身体だが、同時に廻し蹴りでもするかのように下腹部が動き、俺の鳩尾に蹴りが直撃した。



身体から空気が抜ける感覚と、骨が折れる痛みが同時に襲いかかる。悲鳴を上げたい感情を押さえ込み、右手の『コンゴウ』を大きく振るう。



「『都燕』っ!!? うぐっ!!?」



身体をひねり『都燕』を放った事で骨が臓器に突き刺さりさらに痛みが増した。しかし放った峰打ちはマー坊の首を捉え、吹き飛ぶ際に、手に伝わった軋む感覚が、骨を殺ったと教えてくれた。



痛みがある感覚は消えないが、傷としては回復した俺の身体。全身に伝わる感覚が『もう限界だ』と叫びをあげている。次動いたら『超回復』発動する確信がある。



「ちっ・・・」



動ける範囲で後ろに下がり、居合い切りの構えで倒れたマー坊を待ち受ける。そのわずかな時間で『帰回愛』の効果、そしてAS及びUtS効果により俺の傷が修復されていく。



とは言っても『帰回愛』の効果が大きいのでスキル効果は外しても問題なさそうだ。



「うわ首動かねぇし・・・せぇのっ!!」



「うっわキモ・・・」



聞きたくない音が鳴り、マー坊の身体が回復していく。俺の『想愛』の効果と似たような効果なのはわかったが、それ以上はまだわからない。



「お前、今の自分の姿見て同じこと言えるかよ。骨見えてんz「ホントだ。男は度胸!」ウワキモッ!?」



横っ腹から突き出ていた骨を無理やり体内に押し戻す。圧迫感が凄まじかったけど、直ぐに『想愛』の対象となり即座に回復していく。めちゃくちゃ痛いけど我慢。それでも、多分ディアが気を効かせて麻痺させてくれてるんだろう。



そうじゃなかったら叫んでいたはずだし。



「お前極力傷つかない戦闘スタイルじゃなかった?」



「馬鹿野郎。強敵相手に縛りプレイで戦うマゾじゃねぇよ俺は」



「うわやべぇ。コイツ『リアルハードモード』の存在そのものが縛りなのわかってねぇ」



「五月蝿い。あれは縛りじゃなくてそういう環境なの。つまり縛りプレイではない。OK?」



「ドマゾじゃん・・・どマゾで戦闘狂って・・・怖いわー」



「全身の毛という毛を刈り取ってやろうか?」



「断る。やられたら完全に掲示板で晒されんだろうが」



「全身脱毛ゴリラって拡散してやるから安心しろ」



「安心できる要素がねぇ・・・よっ!!」



「『月火』っ!」



投擲してきた『方天戟』を空へ打ち上げる。そのまま地面に音を立てて落ちた方天戟。けれどお互いに動かない。俺の場合は動けないだけど。多分マー坊は動けるけど、動かないんだろう。



「なんだアール? 動かないのか?」



「そっくりそのまま返してやる」



「「・・・・・・・・・」」



身体の感覚的に『帰回愛』の効果での回復は与えたダメージが物を言う。ダメージが多ければ多いほど回復は早くなり、逆に少なければ回復量は少ない。常時回復はするけど、俺が受けたダメージを即座になかったことにするほどの回復量ではない。



せめて普通に動き回って『超回復』が発動しない程度までは回復したい。それも相手(マー坊)の動き次第になってしまう。そしてマー坊は『ヴェノ』の、いいや『慧眼ノ眼装』の能力について知っている。



俺が教えたものあるけど。察しが良いあいつなら多分理解してる。それでも尚せめて来ないのはそういうことだろう。



「燃料切れか。リキャストまでの時間稼ぎってところか?」



どうやら当たりだったようだ。悔しそうに後頭部を掻きながら嫌そうな顔をしたマー坊。



「やっぱバレるか。けどお前も『超回復』の残り回数あと一回かそこらなんだろ? だからスキルで回復中って所か」



「回数はさておき正解だ」



「でも解せねぇな。お前なら俺の回復中だろうとせめて来てもおかしくないだろうよ」



「手札全然見せてねぇ相手に考えなしに突っ込むようなことはしない主義なんだよ。やるとしてもそれは必ず仕留める時だ」



「なんだよつまんねぇな」



「挑発だってバレバレなんだよ」



「ちぇぇー。引っかかれよアール。カウンターカウンター狙ってんだからよ」



「それただの応撃だから。もしくは応戦」



「細けぇことはいいんだよ。案外冷静だよなアール」



「そりゃそうだろ。『生き残るために感情は熱く。思考回路は冷静に』がマリアーデの教えだからよ」



「あぁなるほど。師匠に見られてるから冷静なのもあるのか」



「周りなんて気にしてねぇよ。今はお前しか見てない。安心しろ」



「カァー!! 俺が女なら惚れてる自信ある一言だなぁオイ!」



そろそろ動けそうだ。あと五秒くらいで行けるか?



「ところでアール? 『卑怯』とか『戦い方が汚い』って言葉どう思う?」



「んなもん決まってんだろ『十六夜天雷』」



「だよなぁー『オーバードライブフルブースト』」



そんな言葉はな。



「「負けた奴の言い訳なんだよっ!!」」



同タイミングで、俺たちの距離は再び詰まり、それぞれの得物をぶつけ合っていた。



「お前が武器多数持ちなのは覚えてんだよクソゴリラ!!」



だから方天戟を簡単に手放すような戦法が取れる。今握られている武器はランス。それも威力重視の重量がある物だ。



振るった『コンゴウ』もろとも吹き飛ばされかねない一撃だった。咄嗟に『白月』で対応したから問題はなかったけど、衝撃が桁違いだ。



「じゃぁこんなのどうだアールゥッ!!!」



『LAa〜』



俺を背後から突き刺さんと迫っていた何か、それを弾き飛ばしたクレイ。死角からの攻撃まで出来るようになってるとはな。



「やるなら俺に動きを見せるべきじゃなかったな!!」



「くそっ! 動体視力どうなってんだテメェ!!」



ランスを握る手と、視線が僅かに俺の後方に向いたことを見逃しはしない。そして真化と融合を果たしたことで、俺の思考まで入り込めるよになったクレイが対応した。触手を素早く動かして飛来物、おそらく先程投擲した『方天戟』であろうと予想はつく。



そして今見せた動揺から生まれたこの隙も見逃さない。振るう『コンゴウ』に衝撃を乗せて一気に解き放つ。



「『重腕キャンサード』!」



「っ!!?」



「『非情アリエル』」



キャンサードをランスにぶつけ、その衝撃で大きく体勢を崩した所にもう一歩入り込み心臓めがけて一撃、肺にも一撃を叩き込む。マー坊の体内から風船が割れる音が聞こえると、マー坊は口から吐血した。



「ガボガァガァ!!」



それでも、大量の血を吐きながらマー坊は応戦してきた。やっぱり自己申告通り痛覚が完全に消えている。そして怯みもない。



弾き飛ばしたランスをそのまま力任せに振るい吹き飛ばそうとする。けどこれくらいのこと回避できないとはこいつも思ってっ!!? 身体が動かなっ!!?



「イ゛ギィ!!?」





――――◇――――

『慧眼ノ眼装』特殊能力『超回復』発動。全回復可能回数残り1回

――――◇――――





意識が戻った時、俺は空中に吹き飛ばされていた。なんで体が動かなかったのかはわからない。わかったことは何かの力で、オレの身体が硬直し、直撃を受けて意識を失ったこと。そして骨が粉々に砕かれて『超回復』が残り一回まで減らされたことだ。



残りは一回。『AS:復活』もあるから二回まではなんとかなる。だが二回目の復活は回復では無いから即座に動けるようにはならない。そして今までの動きから二回目はそのまま押し切られる可能性が高い。



そして次の『超回復』は奥の手のために温存したい。となるともう後がない。そして長期戦になればなるほど、マー坊が有利になる気がする。目の前に飛んできたマー坊の目を見てそんな気がした。



「あぁ、このままだとダメだな」



今の硬直が連続、あるいは短期間に何度も使えるとしたら俺に打つ手はない。まだ見せていない手札もあると考えたほうがいい。マー坊だって停滞してるはずはないんだから。そして、だからこそ負けたくないだろ?



負けるのが嫌いなわけじゃないが、少なくともこの勝負だけは負けたくない。マウント取られるの嫌だし。出来ればマー坊の手札をもっと見たかったというのが正直あるが仕方ない。



「イドル。殺れ」



『  Laaaaa!!  』



「あがあぁぁっ・・・?!?!?」



マー坊の身体に突き刺さる無数の触手。全身の、今現在狙える全ての急所、四肢めがけて突き刺さるイドルの触手。体勢を立て直し、地面に着地した俺の頭上には針串刺しにされ、身動きを封じられたマー坊がいる。



「クレイ。裂け」



『LAa〜』



一回。



クレイによる人体解剖ショー。串刺しにされているマー坊が精肉店に並ぶ商品のように、細かく切り裂かれていく。そして二人が与えたダメージは『コンゴウ』に蓄積されていく。これで一回分は『コンゴウ』の能力での回復が間に合うだろう。



「戻れ『イドル』『クレイ』」



それを確認し、出していたイドルとクレイを『コンゴウ』に戻す。そして僅かに距離を取る。直後肉片骨片が光に変わり、マー坊の身体を再構築した。



「おっまエグいことしやがっt「『鏡雀』」・・・っ!?」



構築完了と共にマー坊の首を落とした。両腕を落とした。胴体を輪切りにした。太ももを縦に裂いて足を四つに増やした。



「第二ラウンドだ。ここからは無駄口叩けると思うなよ」



楽しむモード終了。ここから勝つために全力です。次回奥義連発回。


感想と評価くれると大変嬉しいです。なので下さい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 想像以上に、マー坊死すっ!なかんじで驚いた。 個人的に一番のお気に入りであるジンツウが最後に登場してくれて嬉しかった。 [一言] そうか。この死合いは誰も見てなかったのか・・・。 いや、待…
[一言] 男と男のぶつかり合い。 それは激しく荒々しく雄々しい闘い。 これの裏での掲示板とかどうなってんのか気になります。でも、おそらく書いてくれるのだろうと期待をしつつ待ちます。 この闘いを『転生組…
[一言] マー坊後でリークとレイレイに殺されそう 本気攻めシーン楽しみ〜
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