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9:剣聖の歴史

連続投稿です



「お、戻ってきたね。お姉ちゃんも一緒ってことはそういうことかな?」



「えぇ、新しい星読み人のアールさんです。おまけで魔闘士を星からプレゼントされたみたいですよ?」



「うっそ本当?・・・・うわマジじゃない。どうしたらもらえたの?」



「いやー・・・・よくわからんけどあのゴーレム倒してたらもらえた・・・のか?」



「正確には弱体化させずに135体のゴーレムを倒してましたけどね」



「もしかしてアール君変態?」



「誰が変態だコラ」



帰り道は来た道を戻るだけだった。ワープ的なモノはなかったのが残念ではあるが仕方ない。でもぶっ壊してしまったので無事に帰れるか不安だったが、いざ戻ってみればダンジョンは元通りになっており、ゴーレムもボスもちゃっかり復活していた。



だがこちらを見ても特になにか仕掛けてくることはなかった。ただなんとなく『げ、あいつきやがった』みたいな表情をされた気がしたのでムカついた。



そして戻ってみれば変態扱いである。これは怒ってもいいだろう。



「冗談だよ。でも正直びっくりだよ。よくあのゴーレム弱体化させずに倒せたね、なにしたの?」



「そういえばそうですね。私も聞いてみたいです。もしかしてと思うところはあるんですけどね」



「あぁあれか、あれはな――――」



剣聖物語云々はぼかして流派の話、それとなぜ使えるかはとりあえず前世で使えたから今世でも使えるか試したら使えたので使っていたということで話を進めた。今後も同じ方針で行こう。



「うっそ・・・・え?」



「やはり・・・そうでしたか」



するとプラレアは混乱し、プレシアはなにか知っているようだった、二人共は何故か俺の体やら顔やらをペタペタと触り始めた。役得なんだけど恥ずかしい。



「あのーどうしたの?俺なんか変なこと言ったか?」



いや変なこと言ったのは言ったんだけどよ?こんな反応は予想外というかなんというか。



触っていた手をゆっくりと体から離してもらうとプラレアがまっすぐこちらを見ていた。



「アールくんさ、今の話嘘じゃないよね?」



「勿論嘘じゃないが・・・なにか不味いことでも言ってしまっただろうか?」



「そっか・・・なるほどね。なら納得したよ。倒せて当然だったわけか」



「ええ、まさか会えるとは思いませんでしたね。あのおとぎ話の『剣聖』と呼ばれた歴史上の人物に会えるとは」



え?なにそれ?俺そんなに有名な人だって話した覚えないんだけど?しかもなんか倒せて当然とか言ってるしどういうこと?



「もしかして見たことない?この本に君のことは全部書いてあるんだ」





――――◇――――

『失われた記憶』と題された一冊の本。そこに書かれていたのは世界を救った幼馴染の物語。ただひたすらに剣を振るいながら、夢を探し続けた男。夢のために全てを敵に回すことすら厭わなかった男。彼ら二人の道が交差した時、世界を巻き込んだ戦いが起きたそうだ。



やがてその戦いは世界を滅ぼす邪神との戦いへと繋がり、共に剣を取り世界のために戦ったそうだ。そして、夢のために全てを敵に回した男が、その命をかけて邪神を封印した。



人々は彼らを英雄と呼んだ。夢を探し続け、そして見つけた男は『剣聖』と

そして夢を『剣聖』に託し、自らの命と引き換えに邪神を封印した男は『魔剣聖』として。



剣聖は託された夢を叶えるために、同じ悲劇を繰り返さないために、自分たちの話を世界中に伝えるために世界を巡ったそうだ。



そして、時間は進み、封印された邪神は人々の悪意によって再び目覚めた。迎え討つは夢を託された男と、その仲間たち。戦いは再び世界中を戦火で包み込んだ。



しかし、邪神と戦い続けてきた人々の願いと、夢を託した男の遺志を力に変えて、不可能と思われていた邪神の消滅を成し遂げたのだった。





――――◇――――



『剣聖』『魔剣聖』『邪神』。そして『エクスゼウス』作品であること。これを考えれば簡単な答えではある。でもいやそんな馬鹿な。けどやりかねん気もする。



『リアルハードモードは私たちのおふざけなので絶対にプレイしないでください(笑)』とか『リアルハードモードクリアした人だけにおまけ要素ありますがクリアできなくてもストーリーには何も変化はないので気にしないでください』とか



『私たちは趣味でこのゲームを販売しているので苦情は受け付けません』とか喧嘩売ってるスタンスでやってる彼らならやりかねん。特に誰もクリアしてなかった命名『真シークレットシナリオ』の話を持ってくることくらいはやってもおかしくはない。



でもさ?



でもさ?



まさか本当にそれをオンラインゲームで持ってくるとは予測できるわけねーだろう!?!?



やりやがったぞあの連中!!!?今までクリア報告一つもなくおまけ要素があるとかもなかったし、世に出したいって考えはあるだろうけどさっ!?



確かに『剣聖物語』の本編ストーリーには変化ないけどよ?



シークレットモードに後日談とか1.5部的な意味合いで新シナリオしかもかなり世界揺るがす事件をぶち込んでくるか普通!? その更に続編要素がこのゲーム!? そりゃ使えるわ!! 月光使えるわな!? だって実質あの続編なんだもん!!



「あ゛あ゛ぁぁぁぁ」



「ど・・・どうしました?」



「なんというかアレです・・・・・予想だにしなかった現実に打ちのめされてる感じです」



「もしかしてこの話アール君・・・いやアール様?にとっては黒歴史?」



「様づけなくていいよ、黒歴史ではないんだけどさ・・・ってことはあれか?あのアホ犬どもも知ってる感じか?」



『そぉ?じゃぁいっか』と言ってくれたプラレアの横でプレシアは若干嬉しそうにしていた。アホ犬どもこと四体のモンスターはシークレットモードにて俺の旅に新たに同行していたモンスターの事だ。



そいつらはシークレットモードでの物語にてキーモンスターで進むためには一度撃破しなければならない。そんでもってアイツ等個性が強すぎて一回見たら嫌でも忘れないと思う。しかも馬鹿に強いから初見ではまず勝てない。特にアホ犬は洒落にならない。何回やり直しを強いられたことか。



「『アホ犬ども』・・・・もしかしてクロニクルモンスターたちでしょうか?」



「クロニクルモンスターとかって言うかはわからないけど多分それだ」



「それでしたらもちろん知っています。世界のどこかで今も生きています。」



生 き て る ん か い っ ! ! ! ! !



「まぁ『剣聖』の話も千年くらい昔の事だし、しかも何百年か前に歴史の闇に埋められたって話だから知っている人は少ないかも。知っているのは私たち星の継承者って呼ばれてる『エクストラジョブ』保有者の間でしか話されてないし」



エクストラジョブ保有者が星の継承者って呼ばれる新情報ゲットだがそれ以上にビビる事がある。



「逆になんでアイツ等生きてるの?」



「クロニクルモンスターたちに常識は通じませんから」



確かにあいつらに常識は通じない。『常識?ぶっ壊そう』を平然と行う奴らだからな。アホ犬の無銭飲食だけは絶対に許さん。



でもしっかしマジか。ゲーム序盤で物語の核心を知ってしまった感じだ。いやそれでモチベーションが下がるってわけじゃないけど。逆にその事実を俺だけが知ってるのはやばい嬉しい。この情報使いどころが重要だろう。



「さて、アール君が『剣聖』様ってことはちょっと知れて嬉しい情報であるとして、それなら新しい装備、欲しくない?」



すごく欲しい。首を振るとニヨニヨしながらプラレアは店の奥へと消えていった。何かあるのだろう。



「私もそうですけどあの子『剣聖』の大ファンなんです。それでいろんな装備とかゴーレムとか作るのが趣味なんですよ。私はアクセサリーくらいしか作れないですけどね」



プラレアさんすごくないか?もしかしてとは思うがあの洞窟のゴーレムプラレア製? 聞くと嬉しそうにそうだと教えてくれた。マジかすげぇなプラレアさん。もうさん付けで呼ぶしかないじゃないか。下手したら様付け?俺ゴーレムぶっ壊しまくったぞ? 大丈夫か?



もしかして高い修理費とか請求されるんじゃないだろうか・・・・



「想像してることはないですよ。あのゴーレム壊れても再生するんですよ。実際何度も戦っていたでしょう?」



わかりやすい顔してたんだろうな俺。プレシアさんの一言でかなり安心した。でもそうか、だから『またきた』みたいな感じがしてたのか。納得。



「おやや?私のゴーレムの話かな?」



「えぇ、あのゴーレムを作れるのはすごいとアールさんが話してますよ」



「いやぁ照れるねぇ!よしならこれとこれも持っていこうか!よしお待たせ!」



戻ってきたプラレアさんが持っていたのはローブなどの装備と篭手、あとアクセサリーが少々。



「これあげる。作ったのはいいけど『この人だ』って人に会えなくて埋もれてたんだよ。早速着けてみてよ」



「では私からはこれもプレゼントしますね。よければつけてください」



どれも序盤で入手していい装備ではなさそうだ。けどプレイヤーメイドの装備もあるし其の辺は気にする必要はないか。そういう訳でもってきてくれた装備を全てつけてみた。




――――◇――――

ステータス

『アール』

Lv1

HP 100

MP 20

攻撃力 258 防御力  264

魔力  308 素早さ  34

命中率 212 幸運   65


メイン職種・星読み人  サブ職種・魔闘士

称号 究極の反撃者

所持金 780D

装備

武器 双星の篭手(攻撃力+151・幸運+55)

武器 双子星の剣(攻撃力+101・命中率+202)

頭 双子星のイヤリング(防御力×2)

胴 双子星のローブ(防御+52・)

腕 双星の篭手(武器)

腰 双子星の腰帯(防御+41)

足 双子星の足具(防御+39 魔力+303 AS:MPリジェネLv1)

その他 双子星のお守り(UtSプラレアの加護Lv1・UtSプレシアの加護Lv1)

アクセサリー1 星の錬金術師の髪飾り(UtS:光進Lv1)

アクセサリー2 星聖者の指輪(UtS:光星の加護Lv1)


シリーズボーナス(双子星装備を5つ以上装備で発動する)

双子星の加護:HPが50%以上の時、スキルでの攻撃が2段ヒットになる。HPが50%未満の時、全ての攻撃が2段ヒットする。

――――◇――――

[アクティブスキル(AS)]

・旅人の心得Lv1

・ガード Lv1

・負けるが勝ちLv1

・MPリジェネLv1

・プラレアの加護Lv2

――――◇――――

[アルティメットスキル(UtS)]

・光進Lv1

・光星の加護Lv1

・アルティメットカウンターLv3

・真撃Lv3

・月光流Lv3

・プラレアの加護Lv1

・プレシアの加護Lv1

・クリティカルブレイカーLv2

――――◇――――

UtSプレシアの加護Lv1:自分のHPが50%以上あるとき、受けるダメージが半減する

――――◇――――

UtSプラレアの加護Lv1:自分のHPが50%未満のとき、受けるダメージが半減する

――――◇――――

光進Lv1:戦闘開始から60秒ごとに自分の素早さが[(素早さ)+(スキルレベル×スキルレベル)]倍の数値分上昇する。最大10回発動する。

――――◇――――

光星の加護Lv1:戦闘時、瀕死状態もしくはHPが5%以下で光を浴びると全ての状態異常を回復し、HPが全快する。更に(スキルレベル)×30秒間ステータスが倍になる。一度発動すると1800秒(30分)経過するまで発動しない

――――◇――――



いやぶっ壊れスキルじゃねーかおい!! それ以外にも装備の数値がオカシイだろ。 なんだ二倍って?ドヤ顔してるプラレアさんだがそりゃドヤ顔もするわ! 平然とUtS付ける装備一式とか誰でも欲しいわ!



あとシリーズボーナス強すぎだろ。2段ヒットとかヤベェわ・・・けどそれ以上にもらった二つのアクセサリーの名称でさらに二つのエクストラジョブ判明したのが驚きだよ畜生!!



というかUtSになってる『プラレアの加護』と『プレシアの加護』これやばくない?絶対に『双子星』シリーズに合わせて作った加護だろこれ。



一旦落ち着こう。装備がヤバイのは理解した。納得もした。見た目はダークブルーでところどころに水晶細工が施されている特徴あるカラーリングの装備だ。軽く動いてみるとさっきまで付けていた装備よりも軽く、動きやすい。ローブも動きを邪魔せず着心地もいい。



剣はとても手にフィットしており握りやすく振りやすい。リーチは片手剣にしてはそれなりに長い。篭手は完全に腕と同化しており素手の感覚に等しいがしっかりとした作りのようでなかなかに硬い仕上がりだ。



「いいよ!すごくいい!いやーさすが私いい仕事してるね」



「確かにこれはいいわ。今の俺が着けていい装備ではなさそうだけどな」



これ間違いなく上位陣が装着してそうな装備だと思う。この装備だと間違いなくPKとかには目を付けられそうだな。


『装備よこさないとPKやめない』とか言って延々と襲ってきそうだ。ある意味対人戦に困らないという事でもあるので便利といえば便利だ。



このゲームのPKは禁止されていない。一応大事なものとか装備とかはドロップしないようなので初心者にも優しい。けど消費アイテムはドロップする上に便利なものが多いとのことなのでそれ狙いでPKに励む連中は多いらしい。



まぁPKする側にもデメリットはある。一定以上のPKで街での評判が悪化して住民との会話が不可能、一部施設の使用不可、さらに一定値を越えた状態でPKされた時には全装備品をドロップしてしまうらしい。解除方法はPKされて街のセーブポイントへ戻されることらしい。



全部裕二と唯から聞いた話なので間違いないはずだ。



「でしょー?本当ならこの装備もっとあとで渡すつもりだったんだよ?でも『剣聖』様なら話は別。存分に使って欲しい。それからもう知っちゃったと思うけど私は『星読み人』ではないけど『星の錬金術師』の継承者で、お姉ちゃんは『星読み人』と『星聖者』の二つの継承者なんだよ。恐れ入った?」



「本来はアールさんが今以上に強くなり継承者の資格を得た時に話すつもりだったんですけど、君が『剣聖』なら話は別なので」



「そんな大層なものじゃないと思うけどな?前世?まぁ剣聖って呼ばれてた時も大したことしたつもりはなかったぞ?ただ幼馴染止めてあいつが残した物を片付けて、あいつみたいに間違えた道に行く奴が出ないように皆に話して旅してただけだし」



実際そんな感じだった。世界を守るとかよりは幼馴染を連れ戻して元に戻すことが最終目的だったし、けど結局幼馴染の命は長くなくて最後に剣で死にたいって話だったから戦って勝った。それだけだ。



「けどそれがこうして今でもごく少ない数だけど紡がれてるんだからすごいことだよ」



「えぇ、私達の祖先もあなたに出会い、触れ合って今の『星の継承者』つまりエクストラジョブの形を作ったとされています。貴方がいなければ私たちがこうして会うこともなかったのですよ?」



美化されてるのですごく照れくさい。正確には俺ではなく剣聖物語の主人公なのだ。



「ま、それはともかくとしてどう?気に入ったかな?」



「すごく気にいりました。改めて聞きますけど本当に貰ってもいいんですか?」



「もちろん、そのつもりで着てもらったんだからね。お姉ちゃんもいいでしょう?」



「はい。星読み人アールさんの門出ですから」



「それならありがたく貰いますね。ありがとうございます」



序盤では普通手に入らない『装備:双子星シリーズ』を手に入れた。的な音楽的なものが流れそうだ。





剣聖物語時代のロールプレイがまさかまさかの展開へと発展していった。

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― 新着の感想 ―
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[気になる点] 前作を骨の髄まで遊び尽くした頭おかしいプレイヤーに対する開発会社のお遊びなのは分かる。 でもこれゲームの面白さ半減しちゃいそう。 強くてニューゲームを初めてプレイするゲームでも楽しめ…
[一言] うわ...うわぁ... これダメージ半減ついてるけどダメージは衝撃を受けてからHPに反映される数字が半分って事だろうから月光流で衝撃を貯める分には半減されてないからそのままだよね...? う…
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