118:三代目の怨念討伐完了と報告
討伐完了
おや?あるNPCの様子が・・・・・
「いでででででぇぇ!!!!!?!?!?!?!?!も少し優しくしてくれぇぇえ!!?」
「ゴリラ!!アールが動かないように押さえつけて!!」
「やってる!!もう少し我慢しろアール!!」
「バカバカバカ!!!アールのバカァァ!!!」
「うっわ・・・痛そう・・・」
『ヨヨ・・・・』
「と言うか師匠もあの状態でよく生きとるの・・・・」
『あやつ実は人間ではないのではないか?』
『『クァ・・・・』』
――――◇――――
ひどい目にあった。無事に戦闘が終わり、ディアと分離すると今まで抑えられていた痛みが一気に襲いかかってきたのだ。
それを見てすぐに対応してくれたリークたちには感謝しかない。でももう少し優しくして欲しかった。
傷口にポーションは染みるし、陥没した頭の復元は痛いなんて生易しいものじゃなかった。腕の再生もめちゃくちゃ痛かった。
これはある程度予想できていたから平気だけど。他にも体中に傷が出来ておりその全てを治療してもらうまでに何回死にかけたかわからない。
因みにレイレイとリークには泣かれた。
『ヨヨヨ・・・』
「生きてるよ・・・・」
『『クァァン!!』』
ペロペロと戻った腕を舐める狐たちと、フニフニ顔を触るディア。手はリークとレイレイががっしり握っており、周囲の警戒はギルファーがになっている。
リッチモドキを倒したあと、不気味だった森に光が差し込み、明るくなったのだ。それもありギルファーが何時もの調子を取り戻しこうしているわけである。
「結局、破滅の球体ってこの子なの?それとさっきのアンデットは何?」
レイレイが空いている手でディアを突く、ディアもマッサージされているように感じるのか気持ちよさそうに体を預けている。
「『破滅の球体』って呼ばれてるのは間違いなくこいつだよ。ディアエンドスライム。全てが効かない上にそのまんま返しもしてくる地上最強生命体」
『ヨヨ?』
「実際は構ってちゃんの可愛いスライムだけどな」
『ヨヨォ〜』
「「「「「可愛い/のじゃ/な」」」」」
『ふん』
「んでもって倒したのは普通のレイドモンスターに魂だけ乗り移った三代目剣聖。アフターストーリーだと放置したら世界が滅ぶ化け物」
「「「「「どっちが破滅生命体だかわからないね/わからないな」」」」」
全くである。放置しても攻撃さえしなければ無害なディア。放置してもしなくても世界を滅ぼし始める三代目の怨念。どっちが破滅だかわからない。
大分動ける気がしたので起き上がる、胸元に載っていたディアはそのままコロコロと体を転がり、膝の上に乗っかった。狐たちも膝を枕にするように頭をあずけてもたれ掛かってきた。
「それから師匠?この狐はなんじゃ?」
『『クァ?』』
ギンの視線が嫉妬するようにじっと戯れつく狐達に向けられた。美人の嫉妬顔はドキッと来るものがある。でもなぜだろう?なぜかリークとレイレイの嫉妬顔が一瞬ギンにも見えた気がする。うそだよね?
視線の先にいる従者になった狐が『なになに?』と言うように顔を向けていた。こちらもこちらで可愛いものがある。
「それがよくわかんねぇの。気づいたらこんな感じ」
『『ククァクーン』』
「ふむふむ・・・・『怖いのから助けてくれたからついて行く』そうじゃよ」
『『クァ!!』』
さすがギン。同じ狐だから話していることが分かるんだな。そうだ。こいつらにも関係あることだが、従者についてだ。
「なぁレイレイ、従者って最大4体じゃん?五体目以降どうなるの?」
「レジェンダリーシナリオのクリア報酬とかで従者増やせるアイテムとかあるから最大数は増やせるんだけど、現状でできるのはクランホームかどこかで過ごしてもらうのが一番かな、そうじゃないと別れないといけないから」
「そっか・・・・・」
『ヨ・・・・』
『『クァ・・・・』』
不安そうな顔をするディアと狐たち。そんな顔しなくても捨てないから安心しろって。でも実際困った。まだクランホーム持ってないからこのままだと一緒にはいけない。
「ん?なんじゃ困っておるのか?」
「まぁな」
「その狐に関してなら妾の従者にしてしまえば解決できるのではないか?」
「それが出来たら・・・・・え?できるの?」
「うむ。妾は銀狐族故な。狐であれば何体でも従えられるのじゃ」
まさかの解決である。
「では師匠!解決した妾も褒めるが良い!!」
そしてまさか続きでギンのデレ期到来である。
――――◇――――
銀狐眷属
主:銀狐族のギン
能力:火炎放射・冷気放射・体質変化
――――◇――――
「あ!!お帰りなさいアール君!!それに皆さんも!!」
「アール君今数時間で随分変わったね。両手に花、両肩にもふもふ。頭にぷにぷにだね」
「数時間ぶりですプレシアさんプラレアさん。諸悪の根源は倒してきました。んでもって此奴がその功労者です」
『ヨ!!』
『『クァ!!』』
ディアは『剣聖物語』で定位置にしていた頭に乗り、狐・・・もとい、『弥生』と『卯月』と名付け青と赤のチョーカーをつけた二匹の狐はグデェと両肩に凭れている。
ちなみに青いチョーカーが弥生、赤が卯月である。あの後すんなりギンの従者となった二匹は主となったギンに頭をたれ終わると俺の肩にこうして乗っかったのである。
そして自分にリードを付けて欲しいと言い出したギンは全力で止めた。ちょっと待ってくれ。本当にどうした?いつの間にリーク達と同じようなことになり始めてるんだ!?
話を戻そう。ギンの従者となった影響で種族も変化したようで自分の体も自由自在に変化させることができるようになった。ちなみに現在重量がかなり軽くなっている状態である。ディアはもともと軽いので乗ってはいるが大したことはない。
そんな感じで両手両肩頭上を占領された状態である。両手はリークとレイレイである。
「あれぇ・・・ねぇアール君?私の勘違いじゃなかったらこの子すごく強くない?むしろこの子の方が危険じゃない?」
「・・・・・」
苦笑いを浮かべるプラレアと、冷や汗をだらだら流すプレシア。ディアに関しては体を傾げ『何が?』と言いたげにしている。
「えぇ、此奴が『破滅の球体』ディアエンドスライムですから」
「アハハやっぱり・・・・ほえぇぇぇええ!?!?!?!?!?!!?」
キャプチャーな中学生かな?あまりに驚き身構える二人に対し、何があったかの説明と、アフターストーリーでの出来事を覚えている限りすべて話す。
数分ほど使い説明を終えると、改めて話を聞いたリーク達も一緒になってドン引きしていた。
「えっと・・・つまりこの子は龍種の血がたまる場所で生まれたスライムで完全攻撃無効にして、全く同じ攻撃を返してくるけど、攻撃さえしなければ無害で、むしろ人懐っこいスライム?」
「森の中に三代目剣聖『アヴァロア』様の怨念が乗り移った、これまた伝説上の『カースサイスリッチ』が世界滅亡の為に動き始めていた。それをアールさんがお連れの皆さんと、『破滅の球体』と協力して撃破したということですか?」
「師匠ほぼ一人でその怪物相手を合流する小一時間の間持ちこたえておったのか・・・?」
「俺としては死んだアヴァさんが怨念で蘇ってたのが驚きなんだけど・・・」
「あの森のモンスター全部リアルハード限定で登場してた超危険モンスターってこと?」
「と言うか僕たちそんなにやばい状況だったの?」
「可愛いね」
みんな揃って呆けてしまった。
リークのみ最早気にしないらしく、いつの間にか肩から降りていた弥生と卯月と戯れていた。
ちなみにマー坊のいう『アヴァさん』というのは三代目の呼び名である。『アヴァロア!?』と余りにもあっさり倒されたのでファンからはアヴァさんと呼ばれている。ちなみに嫌いな奴堂々の第一位でもあるので完全に侮辱である。
「と・・・ともかく!アール君が言うとおり確かに感じていた危険な感じはなくなったから危機は去ったね!!」
「ま・・・まぁその通りですね!その子達もアール君と一緒なら無害そうですし!!」
半分ヤケクソ気味に納得している。
――――エクストラシナリオ『破滅の球体』の特殊クリア条件を達成しました。
――――特殊クリア条件『カースサイスリッチ(特殊個体)を撃破』達成により『破滅の球体:ディアエンドスライム』が従者となります。
―――クリア報酬:55000D獲得。
――――全プレイヤーに通達。ガストレード付近のゴブリンをすべて討伐し街を守り抜け
――――イベント限定シナリオ『魔剣士ゴブリンの残党』&『重盾ゴブリンの残党』開始
――――勝利条件:全ての魔剣士ゴブリン&重盾ゴブリンの残党全てを討伐
――――敗北条件:ゴブリンがガストレードを蹂躙
エクストラシナリオクリアと同時に、どうやらゴブリンのイベントも進行したようだ。
――――離脱直後
ギン「もう大切な者が死ぬ姿を見とうない・・・そのために今の妾が出来るのはなんじゃろう・・・・」
――――合流直後
ギン「なぜじゃ?なぜ妾以外の狐が隣におるのじゃ?」
――――買い物中
ギン「師匠!これをつけてはくれぬか!!?そうすれば何があっても一緒なのじゃ!!」
アール「落ち着け!!そんなの付けてたら俺が社会的に殺される!!」
思っていた以上にアールを慕っていることに気がついたギンは別れたあと、想像以上の悲しみに襲われていました・・・・・
これまで人と関わりをしていなかった&過去を払拭してくれた相手がいる=依存しても仕方ない
因みにアール式ディアエンドスライムの倒し方!
敢えて融合させる!
切腹!
融合してるの命も共有で二人とも死ぬ!
アール「一人ぼっちは寂しいよな」
ディアとの敵対=バットエンドです。2戦目にして戦いを放棄して試合に負けない手段を取りに行きました。
これにはスタッフも驚愕
なので3回目からは抱き込みにいきました。相当苦労したようですが




