見えぬものと視えるモノ
「アイスコーヒーを一つ。ホットティーを一つ。あと、キャラメルマキアートを一つで」
「かしこまりました。他にご注文は?」
「あ、是非とも君のスマイルを一つ」
「……お客様、当店はハンバーガーチェーン店ではございませんので、出来かねます」
「えっと、綾さんや。幼馴染みな僕としては、帰って来てから君の仏頂面かむくれ顔しか見てないので、そろそろ笑顔が見たいなー……と」
「……誰のせいだと思ってるのよ」
「い、いや……。あの、僕は君がどうしてあんなにムスーッとしてたのか、皆目見当が……」
「じっくり考えてみたらどうかしら? イタリア人ばりによく回るお口と、それに直結した愉快な脳みそでね」
イタリア人に何か恨みでもあるのか君は。と、僕が言ってもウェイトレスさん。もとい、僕の幼馴染みはツンとそっぽを向くのみ。営業スマイルまでない。されたらされたでショックだけれども。
仕方がない。なら、ここはとびきりユーモアがあるお話でも一つ。勿論、面白おかしく脚色してみようか。
「あー、よし。綾、とっておきだ。僕の相棒の何が素敵って、その脳細ぼ……痛い痛い痛い! なんで伝票番で叩くのさ! 僕一応お客さん……!」
「御注文承りました。しばらくお待ち下さ~い」
いーっ! だ。といった仕草を残し、紺色の前掛けエプロンを揺らして、パタパタとカウンターキッチンに戻っていく綾。怒ったとこも可愛いなぁ。なんて思うのは、親バカならぬ幼馴染みバカだろうか。「どーせ私は単細胞ですよーだ!」という文句は、どんな方向へ怒りが向かってるのだろう。と、思ったけど、多分あの様子では教えてくれなそうだ。
悠の家を訪れた翌日の午前。僕はある目的の為、家から程よく離れた、街角の喫茶店に来ていた。
コーヒーショップ『パオバブの木』
個人経営の隠れた名店にして、幼馴染みである綾の、高校時代からのアルバイト先でもある。
マスターがガタイのいいオネェ(でも妻子持ち)であるの以外には、ありふれた一喫茶店で、訪れるお客も老若男女実に幅広い。
高校時代は、仲間達と一緒に、たびたびここでだらけたものだ。
本日の利用も、つまりはそんな理由だ。
「やぁ、久しぶりだね。滝沢君。待ったかい?」
懐かしい郷愁にも似た感慨に浸っていると、不意にカランコロンといったドアベルの音。背後からする、これまた懐かしい声に振り向いた僕は、声の主の顔を見初めて……ほんの少しだけ固まった。
「おや、どうしたんだい? 久しぶりとはいえ、見つめすぎではないかな。ボクの鼻の穴が三つにでもなったらどうするつもりだい?」
僕の反応に、してやったりな顔で、その女性はクスクス笑う。
栗色のボブカット。クールな印象を受ける眼鏡は、実は伊達だったりするのだが、この事を知っているのは、仲間内だけ。
中学から、高校にかけての同級生にして、綾と共通の友人……田中結衣がそこに佇んでいた。
「久しぶり、田中さん。いや、ビックリしただけだよ。髪、切ったんだね。似合うよ」
「出来る女っぽいかい? 昔は結構伸ばしてたから、思いきってね」
「素敵な出来る女っぽいね」
率直な感想を述べれば、田中さんは嬉しそうにスカートの裾を摘まみ、芝居がかった動作で一礼する。胡散臭さと、優美さが丁度半々。それが田中結衣という女性なのだ。
そんな彼女がチラリ視線を横にずらす。向かう先はキッチンに立ち、何故か唖然とした顔になっている綾に向けてだ。ヘラヘラと小さく手を振る田中さん。……そう言えば、綾に田中さん達と待ち合わせしてること言ってなかったなぁ。
「ゆ、ゆゆゆゆゆ、結衣ちゃん? え、何で……」
「ああ、安心したまえ綾。ボクはなにも、君のダンナ様と密会してる訳じゃない。彼に頼まれ事をされてね。そんな思わぬ伏兵がいたみたいな反応しないでくれ。いや、気持ちは分かる。せっかく彼がアルバイト先に会いに来てくれたと思って密かに喜んでた君からすれば……」
「……っ! ホットティー、アイスコーヒー! お待たせしましたっ!」
いいように弄られて顔を真っ赤にする綾。可愛いだろう? 僕の幼馴染みなんだぜこの子。そして、相も変わらず人をおちょくり倒すのが好きらしい旧友に、何となく安心感を覚えた。
それにしても田中さんの分析によれば、僕は綾に嫌われたという訳ではなかったらしい。内心でホッとしつつ、僕は出されたアイスコーヒーにガムシロップを投入する。一方の田中さんは、出されたホットティーと僕の顔を交互に見ていた。
「あ、奢りだよ。わざわざありがとう的な」
「……律儀だねぇ君も。そんな固い対応しないでおくれよ。友達だろう?」
「そう言ってくれて嬉しいよ。でもまぁ、再会を喜び合うのもそこそこに、本当に色々聞くからさ。情報料的な……ね」
「……情報を何に使うかまでは、教えてくれないのかな?」
「……あー」
曖昧に言葉を濁すと、田中さんは肩を竦めながら首を横に振る。まぁ、深くは聞かないさ。と、暗に語っていた。
「君が根無し草ばりにフラフラしてるのは、今に始まったことじゃないからね。でも、そろそろ根を張るのも考えてみてはどうだい? 友人としての提案だ」
「……そんなフラフラしてないだろう僕」
「そこに大きな鏡があるよ?」
酷い言い草だ。僕がぐぬぬといった顔になっているのに気づいたのか、田中さんはご満悦だった。
「落ち着き先としてのボクのオススメは、そこで凄くこっちの会話を気にしてる和風美人だけど?」
「……まぁ、綾が可愛いのは肯定するけどさ。今はほら、そうじゃないよ」
「いやいやいや。今は話すべきだよ。聞くとこによれば君、大学の友人と一緒に、実家に帰って来てるんだろう? それもとびっきりの美人さんと」
「……な、何故君が知っている?」
「君が帰って来たであろう日の晩に、綾からラインが来たからさ。あの君に。友人であろうともある程度の壁を作る、あの君が! やたら親しげな女性を連れてきただなんてね。明日は雹がふるかと思ったよ」
そんなに驚く事かなぁ、等と思うが、綾がそんな風にラインで報告する位だ。よっぽど衝撃的だったのだろう。
ああ、もしかしてあの仏頂面は、距離を測りかねていたのかもしれないし、そんなメリーへの警戒もあったのかもしれないな。
僕がそう述べれば、田中さんは盛大にため息をついた。……何だろう。物凄く冷ややかな目だ。
「……君の罪を一から数えて、吊し上げたい気分だよボクは。まぁいい。その友人さんは今日はいないのかい?」
「ん、ああ。そうだね。昔の友達に会うって言ったら、じゃあ一人観光してくるわー。って言ってね」
本当はある調べ物の為に今は別行動なのだが、それは言わなくてもいいだろう。
何故かあからさまに残念そうな田中さん。そんなに物珍しかったのかなぁと思っていれば、再び、入り口の方から鈴みたいな音がした。
入ってきたのは、今度は男性だった。くしゃくしゃの天然パーマに、丸眼鏡とソバカスがトレードマークのノッポガイ。
田中さんとは違い、小学校から高校までの長い付き合いがある友人の一人。松本健太が、人懐っこい笑顔を浮かべながら、此方に歩み寄ってきた。
「悪い、遅れた。久しぶりだなぁ、辰。田中は……二週間ぶり?」
「二週間と三日だね。キャラメルマキアートを滝沢君が頼んでたから、君じゃないかとは思ってたさ」
「健太、来てくれてありがとう」
一頻り挨拶を交わし、健太はキッチンにいる綾にふざけ半分に敬礼ポーズをしてから、いそいそと僕の隣に座る。「浩司や優斗も会いたがってたぜ」という嬉しい報告に、また少し暖かな気持ちになりつつ、僕は二人の旧友を見渡した。
面子は整った。
片や噂好き男子。特に誰と誰が付き合っただ、別れただといった話が大好物なパパラッチ気質の青年。もう片方は人間観察が趣味かつ、人を弄るためなら労苦を惜しまぬ女性。
故に、僕の六人いる友人の中でも格段に顔が広く、色んな事を知っているのがこの二人だ。高校卒業後も地元に残っている。という点も見逃せないだろう。
つまるところ、僕がこの二人に協力を仰いだのは他でもない。
「実は……ちょっと聞きたいんだ。自殺したっていう、相沢悠について」
僕がそう切り出すと、二人は顔を見合わせてから、直ぐに僕へ視線を戻す。おちゃらけた雰囲気はなりを潜め、真剣な表情に切り替わっていた。
「……一応、新聞には出ていたんだ。柏ヶ浜海岸、覚えてるか?」
健太が言う聞き覚えがある名前に、僕は頭の中でその場所をイメージする。
柏ヶ浜海岸といえば、僕の実家から車で十分とかからずにたどり着く、結構長く。かつ、高低差のある海岸の名前だ。
海岸線は実に多種多様。岩礁あり。砂浜あり。天然の芝による、なだらかな平原あり。そして、恐らく最も目に付くのは、海食海岸。すなわち、断崖絶壁がひたすら続くエリアだ。舗装された道路が並走するとはいえ、そこは曲がりくねっており、車越しに外を見ても、その五十メートルは越えようかという切り立った崖には圧倒される。
「悠は、どうにもその絶壁から飛び降りた……と、されているらしい」
「……されている?」
「相沢君が突き落とされた可能性もありうるって話さ。考えてもみたまえ。目撃者はなし。彼が海で水死体になって発見されるまで、行方不明で捜索願いが出されていた。遺書の類いもなし。更に運が悪いことに、あの絶壁海岸周辺は、潮の流れが速い上に岩だらけだ。……見つかった死体がどうなっていたか、想像はつくだろう?」
ブルリと身震いしながら、淀みなく説明する田中さん。
それと同時に、僕は悠の母親の言葉を思い出していた。
確か、悠は……。
「身体中傷だらけ。片腕は千切れていたらしい。鮫にでも襲われた後みたいな惨状だったらしいな」
「損壊が酷すぎて、死因特定は難航したらしい。一応溺死らしいけどね」
「……自殺だとして、その原因らしいものは?」
僕がそう問えば、二人はただ、首を横に振る。
「流石に、そこまではな。中学卒業してから、数えるくらいしか会ってないからなぁ、俺は」
「ボクに至っては、全く。ああ、でも、あまり宜しくない噂は聞いたよ。何でも、悪いお友達とつるみ始めたとか、ね」
「悪いお友達?」
詳しくは、僕も知らないよ? と言いつつ、田中さんは腕組みしたまま口を開く。
「結構な荒くれもの達のグループに、彼は入ってたらしい。苛めに万引き。深夜徘徊に飲酒喫煙。他にも色々ね」
「松島に、島谷。曽根村とか覚えるか? 同じく中学まで一緒だった奴ら。あいつらもそこのグループだったらしい」
こうして名前を出されても、パッと顔が浮かんでこないのが僕である。ただ、その三人の名前には聞き覚えがある。悠の母親が挙げていた、弔問に来た。あるいは、葬儀に参列したのであろうメンバーの名前に、彼らは入っていた。
「その三人が、悠が中学を卒業してから、主につるんでいたメンバーなんだね?」
「まぁ、そうなんだろうな。……ああ、辰、間違っても、こいつらと会おうとするなよ?」
田中さんが、知っているのはこれくらいかな。と、ホットティーで口を濡らし、僕がお礼を言いかけたその時、健太が不意に口を挟む。
僕が首を傾げていると、健太は辺りをキョロキョロ見回してから、そっと小声で呟いた。
「いや、実はさ。その三人、今まともじゃないらしい。二人は麻薬に手を出して御用。もう一人、曽根村は何故だか、部屋に引きこもってるだとか」
「……え?」
僕と、ついでに隣の田中さんがポカンとしている横で、「俺も最近知ったんだ」と付け足しつつ、健太の話は続く。
「ほら、悠が自殺して、必然的に同級生同士でアイツの事が話題に上がったんだけどさ。そのついでに、あの三人の近況も聞いたんだけど……」
「……悠が死んでから、おかしくなったと?」
「ん。ダチが死んで、薬に走ったのかね。やりきれないよな……」
そう言って肩を落とす健太を、僕は黙って見ている事しか出来なかった。一方、田中さんは僕の顔をじっと覗き込んでいた。それこそ、穴が開くほどに。
「田中さん? どうしたの?」
「……いいや。なんでもないさ。……ただ」
曖昧に。誤魔化すような笑みを浮かべながら、彼女は頭を振り。
「君は、何を見ているのかなって思ったのさ。今の話を聞いて、どんな印象を持ったのか。もしかしてって考えるだけで、ボクは震えそうになってるのに……君は案外、普通だ」
「……いやいや、そんな事はないよ」
ふぇ? と、目を白黒させる健太の傍で、僕も誤魔化しの笑みを浮かべる。
やりきれない。それはそうだ。かつての同級生だし。
けど僕は、それとは別に他の考えも浮かんできていた。
仲間想いで? 本当にそうなのか?
間違いなくその三人は、胆試しとやらに行ったメンバーなのだろう。けど、この流れは〝気味が悪い〟そう思った。
悠が死んで。関わっていた友人達は軒並み狂う。まるで今まさに、何かが暗躍していて。悠の死を覆い隠そうとしているかのような。そんな気がしてならなかった。
いや、覆い隠す。も、違うかもしれない。彼らは本当に悠が死ぬ前に狂っていたのか? 悠が助けてと言っているのは彼らなのか。判断は下しがたい。
「悠の他の交遊関係は知らないかい? 仲良くしてた人とか、恋人はいたのか……とか」
「んにゃ、ボクは知らないね」
「俺も……。あ、いや。待てよ。彼女かどうかは知らねーけど、派手な女と頻繁に歩いてたって、誰か言ってたような……」
電流が流されたような、戦慄が走った。
ほんの僅かなヒントを得たような高揚に任せ、僕は半ば詰め寄るように「特徴は!?」と、健太に訪ねていた。
「えっと……少なくとも、俺達と同じ中学じゃないな。誰も名前は知らなかったし。容姿も詳しくは知らん。ただ……何かこう、言い方は古いけど、ギャルっぽい女だったらしい」
……ビンゴ。内心で僕は呟いていた。
少しだけ繋がってきたピースに、僕は極力平静を装う。
派手で、所謂ギャル的な容姿。悠の屋敷で見た女性霊の特徴と一致していたのだ。
※
待ち合わせ場所に定めていたファミリーレストランに辿り着いた僕は、逸る気持ちを抑えて入店した。
悠が消えた場所。
関わっていた友人の末路。
女性の影と、その大まかな特徴。
得た情報は多い。
「こっちよ」
店内で目的の人物を探すと、存外近くから、聞き慣れた声がする。
目を向けると、我が相棒が文庫本を片手に、小さく手を振っていた。
「ごめん、待ったかい?」
「一時間前に来た所よ。お昼時にドリンクバーで粘る上に、待ち人がいるからってテーブル席を占領するお客様。それがメリーさんよ」
「……ランチは僕が奢るよ」
「あら、いいのよ? 私は頼めたけど頼まなかっただけだもの」
「いや、招待しといて、君を見知らぬ土地で一人にしちゃったしさ。そのお詫びも兼ねてだよ」
あと、肩身が狭い想いをさせたのもある。するとメリーはあっけらかんとして首を横に振る。
「……女の子の匂いがするわ。奢ってきたんでしょう? なら、私にまでいいわよ」
「いや、匂い付くほど近づいてないんですが」
「ジョークよ。メリーさんジョーク。ホントはただの勘と、軽い推理と、確率論よ」
「尚更凄いよ。って、そうじゃなくて……」
「い・い・の。食事は、何を食べるかよりも、誰と食べるかのほうが大事ってね。私は貴方と一緒にランチがしたくて待ってたのよ?」
上目遣いで微笑まれると、流石に僕もぐうの音が出なくなる。
ここで僕がそれでも奢るなんて言い出した日には、メリーの想いを無下にしてしまう事になる訳で。
何と言うべきか。彼女は僕を丸め込むのが、つくづく上手いと思う。
「……敵いませんぜ、相棒」
「ベッドでなら貴方に負けちゃうかもね。私」
「メリーさんブラックジョークやめい」
席に着き、一緒にメニューを眺める。注文は早々に決まり、僕らは改めて一息ついた。
「収穫は?」
「中々だよ。そっちは?」
「私も上々よ。それらしいトンネル、見つけたわ」
僕が目を見開けば、メリーは得意気な笑みを浮かべながら、ハンドバックからファイリングされた資料と、新聞の切り抜きコピーを取り出した。
「ホラースポット的なトンネルかつ、〝偶然にも〟相沢君が死亡した現場に近く。ついでに、女悪魔が本当にいるかもしれない……そんな場所よ」
相棒の指し示した場所の名前は、佐々羅森トンネル。海岸沿いに面したトンネルらしい。海岸の名前など今更だ。
「噂ではこのトンネルで昔、女性が乱暴されて、果てには殺されたっていう事件があったそうよ? 以来そこには、その女性の怨霊が現れるんですって」
ドロドロ~と、身を此方に乗り出し、手をだらんとさせた仕草をするメリー。白い肌はなるほど。暗がりでは幽霊に見えるかもしれない。
握りこぶしを作り、軽く彼女の手をペチペチすれば、メリーはストンと席に座り直した。
「成る程ね。女の幽霊。あるいは悪魔が出るトンネルか」
「胆試しをやったとしたら、そこが一番可能性がありそうよ。問題は……徒歩で行くには些か遠いってとこ」
路線バスも、ここには通ってないしね……。と、メリーはお手上げのポーズ。柏ヶ浜海岸は近いことには近いが、いかんせん範囲が非常に長い。全てを走破するには、車は必須であり、目的のトンネルは、その最南端に近い場所にあると来た。つまり、今の僕らでは、辿り着くのは難しいだろう。
勿論、〝今の〟田舎に辿り着きたての僕らでは。
どうする? タクシーでも使う? といった顔のメリーに、僕はおもむろに財布をまさぐり、ソレを引っ張り出してメリーに見せた。
「父さんは……明日仕事だろうから、母さんの車を借りようか」
運転免許証。勿論、高校卒業間際に取った本物だ。
明かされた事実にポカンとした顔になったメリーが、少しだけ面白くて、僕は少しだけ得意になり……。
「大学は電車通いの、マンション一人暮らし……。貴方、明らかにペーパードライバーじゃない。私、心中するならもっとロマンチックなのがいいわ」
続けて出てきた辛辣な一言が、グサリと胸に突き刺さる。
今日の残りは、ひたすら練習しよう。そう決意した瞬間だった。