表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/21

暗渠

斜面の下は

干上がった川床だった


道路と交差していた

上と下で


一面の小石

踏むと

しゃりしゃり鳴る


人目につかない曲がり角に

暗渠があった

人より高い

たぶん

昔は水を逃がすためのものだった


そこも

同じように小石だらけで

人も

車も

みんな

闇の中へ吸い込まれていた


最後には

僕もあとをついた


距離を取ったまま


入口まで行くと

もう中で

荷物を動かしていた


音が

中で絡み合っていた


人の声

足音

物がぶつかる音


途切れず

響き続けていた


白は

入口に立っていた


腕を組んで

僕を見ていた


ふと

思った


彼は

蝗じゃない


虫は待たない

人は待つ


今度は

僕も彼を見た

目を逸らさなかった


少しして

彼はまた

同じことを訊いた


「おまえも、死にたくなかったんだろ」


僕はうなずいた


白は

腕を組んだまま

昇りかけた朝焼けの方を見た


小さく

「うん」と言った気がした


目を閉じて

顔を中へ向け

声を張る


譚輝タンフイ!」


「譚輝! 譚輝! 譚輝……輝……」


暗渠が

声を引き延ばして

返してきた


「うるせえ! うるせえ! うるせえ……え……」


返事も

同じように引き延ばされた


水が干上がる前の流れみたいに

壁を洗っていく


それから

一筋の灯りが

中で揺れた


白が

入れ

というふうに顎を動かす


中は

人でいっぱいだった


僕は荷物を持ち上げた

強く握る


小石を踏む

しゃりしゃりという音


自分の息と

重なっていた


朝日が背中にある

影が長い


その先が

暗渠の闇に突き刺さっていた


僕は進む


影が

闇に溶けていく


小石のしゃりしゃりが

響いていた


僕は進む


一歩

一歩






中国語原文


第16章《涵洞》


斜坡下

是一條乾涸的河道

與公路交叉

一上一下


一地碎石

踩上去,唰唰作響


一個隱密的轉角

有一個涵洞

比人高

可能曾經用作洩洪


同樣一地碎石

把所有的人、車

都收進了黑暗


最後

我還是跟了上去

保持著距離


走到洞口

他們已經在裡面挪著東西


聲響在洞裡交織

人聲、腳步聲、物品碰撞聲

持續著

迴盪著


小白就站在洞口

抱著手,看著我


我忽然感覺

他不像蝗蟲


蟲不會等待

人會


這次

我也看著他

沒有躲開


一會兒

他問了同一句話


「你也不想死,對吧?」


我點頭


他依舊抱著手

目光移向初升的朝霞


好像聽見

他輕輕「嗯」了一下


合上眼

扭頭向洞裡叫了一聲:

「譚輝!」

「譚輝!譚輝!譚輝...輝...」

涵洞把聲音拉長,回放


「吵死了!吵死了!死了...了...」

回應聲同樣被拉長

像乾涸前的流水

沖刷著牆面


然後有一束光

在洞裡揮動


小白示意我進去

裡面全是人


我提起行李

抓得很緊


踩著碎石

唰唰聲

和我的呼吸同步


朝陽在身後

影子很長

末端扎入洞內的黑暗


我前行

影子融入黑暗


碎石唰唰迴響著

我前行


一步

一步

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ