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くれげの世界  作者: ぐろ
最終章“ 神域編”
159/205

第157話 第二ラウンド

大型モニターに表示された

二回戦の組み合わせ。


会場のざわめきが、

ゆっくりと広がっていく。



第二ラウンド 対戦カード


売田転(B)

 vs

金剛良樹(こんごうよしき)(A)


昏華すき(A)

 vs

高橋桜(たかはしさくら)(D)


九條全(D)

 vs

大門 (だいもんみかど)(D)


ジョー(A)

 vs

一条 零(S)


羽澄京子(B)

 vs

神代 統(S)


雪平 杏(S)

 vs

太刀川 (たちかわじょう)(B)



一瞬の静寂。


そして——


ざわめきが爆発した。


「うわ……」

「いきなりAランク対決かよ」

「零きたぞ……」

「統の相手、羽澄!?」

「雪平の相手もキツいな」



売田がモニターを睨む。


「……くっそ」


肩を回しながら吐き捨てる。


「いきなりAランクかよ」


隣のジョーが静かに言う。


「強い相手の方が、燃えるんじゃないのか」


「燃えるとか言ってる余裕ねぇよ」


だが、売田の口元はわずかに上がっていた。



すきは、表示された名前を見つめる。


高橋桜。


Dランク。


隣で全が肩をすくめる。


「俺たち、どっちもDか」


「……うん」


全は苦笑する。


「でもさ」


モニターを見上げる。


「ランクなんて、関係ねぇ試合にする」


すきは、小さく頷いた。



全の視線は次の名前へ向く。


大門 帝。


「……三期生のやつか」


「うん」


「でも負けねぇ」


短く言い切る。


その声には、迷いがなかった。



一方。


ジョーは、モニターを静かに見上げていた。


対戦相手の名。


一条 零。


会場の空気が、わずかに変わる。


「零とか……」

「Sランクだぞ」

「ジョー終わったか?」


ジョーは何も言わない。


ただ、ゆっくりと目を閉じる。


時間が、静かに沈んでいく。



羽澄京子は、表示を見て固まった。


「え……」


神代統。


Sランク。


「え、え、え、ちょっと待って」


「統くん!?」


だが次の瞬間、


「……面白いじゃない♡」


口元がゆっくり上がった。



統は遠くから手を振る。


「羽澄さん!楽しもうねー!」


観客席が笑いに包まれる。



そして。


雪平は静かに表示を見つめていた。


太刀川譲。


Bランク。


実直な実力者として知られる男。


簡単な試合ではない。


雪平は目を閉じ、


小さく息を吐いた。


「……負けない」


その声に迷いはなかった。



アナウンスが響く。


「第二ラウンドは——」


一拍。


「明日、開始します」


会場の空気が、張り詰める。


今日は終わり。


だが、


誰一人として

休める夜にはならない。



それぞれが、


それぞれの相手の名を胸に刻み、


静かに会場を後にする。


戦いは、


もう始まっている

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