憂鬱な舞踏会
誤字脱字日本語がおかしいなどあまり気にしないでいただけると嬉しいです。
公爵は中世ヨーロッパの貴族の位です。
ご注意ください。
舞踏会当日
私は、ラベンダー色のエンパイアドレスを着て舞踏会に参加した。
「やっぱりそのドレス似合ってるわね!」
「ありがとう。アリシャも似合ってるわよ!」
アリシャの着ている青いプリンセスラインのドレスは
綺麗な赤髪によく映えている。
「ステファニー、アリシャ今日も綺麗だね。」
珍しく正装をしているロランは跪いて私の手を取った。そうか、今までは婚約者がいたからこんな扱いをされなかったのか。
「ロランにこんな扱いされると変な感じ」
「ひどいなーせっかくしてるのに」
「早くご飯食べよ!!」
「婚約者探すとか言ってなかったっけ?」
「そんなの気にしないの!!」
そう言ってアリシャはたくさんの料理のもとへ向かおうとしていたが、母親に呼ばれてどこかへ行ってしまった。そして、ロランもいなくなっていた。
さすがは、令嬢達に大人気のロランだ。
しょうがないので私はワインだけ持って壁の花になった。
すると、見覚えのある金髪をした人と綺麗な黒髪をした令嬢が近づいてきた。
「あらあら、ステファニー様ではないですかー」
「お久しぶりです。アリス様にシルヴァン様」
「本日はお一人ですか?」
「いいえ、先程までは友人と一緒だったのですがどこ かへ行ってしまって…」
「そうですか〜。それにしてもそのドレス少しシンプ ル過ぎませんか?私おすすめのサロンを教えて差し 上げてましょうか?
今日の私のドレスはマラカイトの緑で上品さを演出
しているのですよ。」
「まぁ、とっても凝っているドレスなんですね。
美容に気を遣っていない私にはこのドレスで十分
ですの。人のドレスにまで口を出すなんてアリス様
は随分と面倒見がいいんですねえ」
「まぁ、そんなことは…。ヴァンは挨拶しなくてもい いいの?2人は仲が良いのでしょう」
「別に」
「そう。じゃあ、またねステファニー様」
「えぇ、また。」
はぁ。まさかシルヴァン様に会うとは…。
やっぱりアリス様とは合わないな。
私はまた壁の花に戻った。
すると、執事に話しかけられた。
「ステファニー嬢でございますか?」
「えぇ。何か?」
「こちらにメモを預かっております」
そう言って執事は私にメモを渡した。
そのメモには
"白いチューリップの咲く庭で待っています"
と書いてあった。
私は、行くから悩んだがきっとこのメモを書いたのは
シルヴァン様だ。
今更私に何のようがあるかは知らないがアリス様と結婚すればシルヴァン様は公爵になる。
今日行かなければそれを根に持たれるかもしれない。
私は、実家のことを考えて行くことにした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。