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元婚約者の帰還

誤字脱字日本語がおかしいなどあまり気にしないでいただけると嬉しいです。

伯爵,子爵は中世ヨーロッパの貴族の位です。

ご注意ください。

私は馬車に乗って王都に向かう途中だった。

私は、北の地に騎士として派遣されていたがそれを終え王都に帰る途中なのだ。

まず、帰ったらファニーに会いたい。

久しぶりにあの可愛らしい笑顔が見たい。

それに、お土産の青を基調としたタンザナイトの散りばめられたドレスを着ているところを見たい。

きっと、ファニーの白髪によく映えるだろう。

お土産なんて自信がなかったが令嬢の中で何が人気か

公女様に教えてもらえて良かった。

まぁ、教える代わりにと高いタンザナイトとダイヤモンドの指輪を買わされたが…。

早く、ファニーに会って子爵の位を与えてもらったことを伝えなければ。

子爵でも伯爵よりは下だがファニーなら喜んでくれるだろう。そんなことを考えていると王宮についた。

私は、彼女のことを考えながら王宮に入り

魔棟にいた職員に伝えた。

「ステファニーという職員を呼んでくれますか?」

「わかりました。」

その職員は私を睨みつけながらそう言った。

それから少し経つとファニーが出てきたが、

灰色の髪の男がそれを止めているように見えた。

「どうかなさいましたか、シルヴァン様?」

予想と全く違う堅苦しい挨拶に驚きを隠せなかった。

「あぁ。3年間も待たせてしまってすまない。」

「別に大丈夫ですよ。

 私達の関係は終わったのですから。」

「?どういうことだ?」

「私より貴方の方がわかっているのでは?」

「説明してくれ。全くわからないんだ。」

「貴方から私を捨てたくせに…。とぼけないでくださ

 い!!!!」

「私は君を愛しているよ。捨ててなんていない」

「あんなに酷いことをしたのにどうしてそんなこと言 うんですか?愛人にでもするつもりですか?」

「愛人!?私と君は婚約しているだろう。」

「貴方は名残惜しいのかもしれませんが私はもう、

 愛が冷めてしまいました。」

そう言ってファニーは婚約指輪を落とし靴で踏みつけた。その衝撃で指輪にハマっていたダイヤモンドがぽろりと取れた。

「ファニー…本当に私を愛していないのか?

 確かに待たせてしまったが…」

ファニーはこんなことをする女性ではない。

確かに口が悪い所もあったが、それは腹が立った人や

酷いことをした人にしか出さなかった。

私は、何かしてしまったのか…?

「待たせてしまった…?私は、ちゃんと待っておりま した。心変わりしたのは貴方でしょう?」

「私が愛しているのは君だけだ。」

「そうやって甘い言葉を浴びせれば私がなびくと思い ましたか?」

「結婚したくないのか…?」

「結婚したかったですよ。けど、貴方の心が変わって しまったのならしょうがないでしょう?」

「心変わりなんてしてない!!!!

 それに、婚約破棄もだ!!」

「っ…貴方がしたから私はっわたしは、、」

ファニーの目から涙が溢れた。

「ファニー、ごめん。強く言い過ぎたね」

私がファニーを抱きしめようとした瞬間灰色の髪の男が間に入ってきた。

「これ以上ステファニーを傷つけるのはやめていただ

 けますか?裏切ったのなら裏切り者らしくしていて くだい。」

「傷つけてなどいない!それに裏切り者とは何だ?」

「はっご自覚がない。それはそれはいいご身分で。

 国1番の美姫を手に入れてまだ愛人が

 欲しいですか?」

「国1番の美姫を手に入れて何が悪い!!!

 私は、そのために頑張ってきたのだ!!!!

 それに、愛人は求めていない。」

「なら、ここには何用で?」

「ファニーに土産を渡しにきた。」

「それは、謝罪ということですか?」

「謝罪?ただ、ファニーに喜んで欲しくて…。

 どうか、これを着てくれないか?」

私はそう言ってドレスの入っている箱を開けた。

すると、ファニーは余計に涙を流した。

「あなた、本当にいい性格をされておりますね!!

 タンザナイトの装飾のドレスを送るなんて…」

「私は、ただファニーの白髪に似合うと思って」

「もう、いいです。貴方に愛などありません。

 会っていても苦しくなるだけです。

 どうか、公女様とお幸せに」

そう言ってファニーは私を魔棟から追い出した。

どうして私とファニーが婚約を破棄したことになっているんだ?本当に何もわからない…。

もしかして、ファニーに他に好きな人ができたのか?

それに、公女様とお幸せにってなんのことだ?

わからないことが多すぎる。

私は、何か手がかりがあるかと思いファニーの実家であるローレイ伯爵家を訪ねることにした。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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