リターズの踊り子、ハーフエルフの娘ー3
盗賊B「相手は賢者だ、早いとこ賢者石を探そう!
それと、絶対に賢者石以外に手を付けるなよ」
盗賊A「なぜ?」
盗賊B「どんな仕掛けがあるかわからないし、
酔いがさめてから石がなくなった事に気付くまでの時間は
長いほうが俺達が逃げやすい」
盗賊A「わかった!青いやつだ、Σの印が付いている」
盗賊B「外に魔導士とリーダーがいる。
危険そうで無ければ呼べと言われているがとにかく警戒している。
無駄に呼べない。
石が見つかればすぐに立ち去ろう」
〇外では早馬が待機している
Hエルフ「、、、、、」
盗賊A「あった!簡単な所にあった!」
盗賊B「Σの印に薄青い石、、間違いないな」
〇2人はそそくさと立ち去る
盗賊B「俺たちの事は話すなよ!」
Hエルフ「はい、、、、」
盗賊B「絶対に石の事は知らないふりをしろ!」
Hエルフ「はい、、、、」
〇2人の盗賊は宿から出て、早馬で立ち去った
盗賊B【ふふふ、売れば1億ゴルドンはすると
噂されるシグマ石、、、
俺の報酬もそれなりにあるはずだ!】
〇俺に毛布をかけるHエルフは悲しい表情をしている
・・・・・・
〇朝が来た。俺はだらしない顔で目をこする
俺「すみません、、、水ありますか?」
Hエルフ「はい!今、お持ちします!」
〇水を一気飲みして一息つく俺
〇左胸のポケットの石がない事に気付く俺
〇テーブルの下を探す
〇部屋に帰って探す
Dエルフ「どうしたの?」
俺「シグマ石がないんだ、、一緒に探してほしい」
〇2人で探す
俺「ないな、、、」
〇もう一度1Fに降りてHエルフに聞く
俺「シグマ石という青い賢者の石が見つからないんですけど見ませんでした?」
Hエルフ「、、、、盗賊団が持っていきました、、、
もう8時間は経っています。
早馬ですからかなり逃げています」
俺「、、、、俺、またやられた?」
Dエルフ「まずいね、、、」
Hエルフ「すみません、、、、、」
俺「俺はいいんです。それよりやばいのはハーフエルフさんです」
Hエルフ「私?」
俺「はい、だってそれを言ったらマズいですよね?」
Hエルフ「くちどめされましたが、、、」
俺「一緒に逃げましょう!」
Hエルフ「え、、、、でも」
俺「逃げないと、あなたがマズいんですよ」
Hエルフ「、、、、」
俺「彼らが持って逃げたのは偽物なんです」
Hエルフ「え??」
〇俺は右手の中指の銀のリングをHエルフに見せる(手はにぎりコブシ状態)
〇Hエルフは指輪を見る
〇その手を反対側に裏返し、手を開くとリングには黒い石が付いている
俺「これが賢者の石、シグマ石です。
青いのはフェイクです」
Hエルフ「フェイク?」
俺「そう、盗賊団相手に本物は見せません。しかし魔導士の鑑定はある。
だからこの指輪のある手で偽物の青い石を持ってシグマ石と言ったんです」
Hエルフ「、、、、」
俺「そして魔導士は術で鑑定し、指輪の反応を青い石の反応と勘違いし
偽物を取りに来た。俺は盗賊団を信用しません」
Hエルフ「じゃあ、、、」
俺「偽物に気付けば、あなたが狙われます。偽物と交換したと疑います」
Hエルフ「、、、、殺されますか?」
俺「可能性はあります」
Dエルフ「こわい、、」
俺「盗賊団をなめてはいけない!早く出ましょう!」
・・・・・
〇4人は宿から出る
〇俺はラクダの預り所に走る
俺「ラクダを3頭借りたい!」
受付「はい、1週間は無料ですから、どうぞ!」
俺【受付はシグマ石の紛失に俺が気付いたことを知らない】
〇俺達一行はラクダにムチを入れて早く移動した
俺「ここから最も安全な場所はエルフの村だ!そこに行く!」
〇俺は後ろにいるDエルフの連れに話しかける
俺「揺れで落ちないでください!厳しかったら声をかけてください!」
連れ「はい!」
Dエルフ「エルフの森を通るでしょ?人間には安全じゃないよ!」
俺「仕方ない!盗賊団も追いかけてくれば、そこに行くしかない!」
俺「ハーフエルフさんも落ちないように
気を付けて!」
Hエルフ「はい!!」






