大魔王のカードデッキ!ー2
〇夜中に目が覚めるとDエルフがいない
俺【トイレかな?】
〇外に出てもDエルフは見当たらない
〇となりのテントの入り口には見張りが立っている。
〇離れた位置からテント内を
のぞいても真っ暗で中は見えない
〇オアシスの中をうろうろと探す俺
俺【どこにもいない!!】
〇朝になると盗賊たちは旅立ちの準備
俺【ダークエルフが俺から離れてどこかに行くなんてあり得ない!さらわれたんだ!】
〇準備の列には20人くらいの盗賊が荷物を
ラクダが運ぶ荷台に積んでいる
〇大きな木箱に注目する俺
俺【あの木箱とか怪しくないか?】
〇俺は盗賊に話しかける
俺「どこに旅立つんですか?」
盗賊A「ドラゴンライダーの街に行くよ」
俺「その箱の中は何ですか?」
盗賊A「ん?ワインとかじゃないかな?」
俺【ワイン?周辺の街はリターズしかない。
リターズにワインなんて売ってないし、変だな】
盗賊リーダー「どうしました?」
盗賊A「この箱の中身が気になるそうです」
盗賊リーダー「いやあ、ワインですよ、日にあたると味が落ちますからね!」
俺【どうする、、、相手は20人、、俺は武器もない、、、
少し二日酔いだ、、、、勝つことはできない】
〇盗賊団は出発し、荷台は離れていく
俺【絶対おかしい!!いちかばちか!!】
〇俺は走りながらカードを十枚くらい引いた「しゅっしゅっしゅ!!」
〇天が暗雲で暗くなる
〇盗賊たちは天を見上げる
盗賊達「雨雲だ、、、珍しいな」
〇俺は荷台に乗る
盗賊A「おい!降りろ!何疑ってんだ!!!」
〇俺はさらにカードを引きまくる「しゅっしゅっしゅっしゅ!!!」
天「ぶっ殺す!」
雷「ゴロゴロゴロゴロピッシャーーーーン、ピッシャーーーーン、
ピッシャーーーーーン、バリバリバリドゴゴゴゴゴオオオオオォォォォンンン、、、」
〇あたり一帯が雷に打たれた
〇盗賊達はほとんどが感電し、気を失う
〇木箱は雷で破壊され、Dエルフが出て来る
俺【やはり、そこにいたか!!】
〇俺はなぜか感電しなかった
〇Dエルフを救い出す俺
〇追ってくる盗賊リーダーと部下2人は感電していないようだ
リーダー「返せ、、、」
〇俺はDエルフの口から布を外してロープは携帯ナイフで切る
〇魔導士はバリアで防いだのか、
なんともない様子で寄ってきた
盗賊リーダー「おい、今のはなんだかわかるか?」
魔導士「天変地異ではなく術のような感じですかな」
〇4人に歩み寄られる俺
俺【まずい、、、】
〇俺は左胸のポケットにしまっている薄青い石を手にしてワームの瓶の体液を塗った
〇4人囲まれた時、薄青い石を手にもって魔導士に
見せる
俺「さっきの雷はシグマ石の術だ!!!」
〇魔導士は目を細める
魔導士「シグマ石?、、、、」
〇盗賊リーダーは魔導士を見る
〇魔導士は魔導の杖で薄青い石を調べる
魔導士「本物です、これは」
盗賊「本物なのか?賢者の石だぞ?」
俺「俺は賢者の末えいシグマだ!!!」
〇驚く4人
〇シグマ石はさっき濡らしたワームの体液で鈍く輝いている
〇息をのむ4人
俺「もう一度くらわしてやろうか?」(にやっと笑う)
〇俺の額には汗
〇俺はポケットのデッキに手を伸ばす
俺【さらにカードをひいてやる!死んだら死んだで仕方ない!】
〇にらみ合いの俺と4人
魔導士「引きましょう、、、本物です、、、」
盗賊リーダー【ダークエルフ1匹で命を捨てるわけにはいかない】
〇急ぎ足で去る4人はラクダに乗って離れていく
〇まだラクダは数頭残されている
〇俺は気を失いかけている盗賊に話しかける
俺「ラクダ、借りるぞ!」
盗賊「どうぞ、、、リターズで盗賊団デスガルの仲間と言えば良い宿を教えてもらえる」
俺「そうか、ありがとう!」
〇宿のテントに帰った俺は弱ったDエルフの仲間をラクダに乗せてリターズに向かう