俺YOEEEEE!!でもダークエルフに泣きつかれる
第二話からカードデッキが出て読めない展開に。
◆今回の登場キャラ
●ダークエルフ・ティナ
◆以後登場のキャラ
●ハーフエルフ・レイル
●王女・ルーティア
●ドラゴンライダー・ライゼル
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俺は5人パーティの1人で「荷物持ち」だ。
荷物だけは持てる。
そしてある日のゆうぐれ、
俺の動きが遅いせいで1人
ミニデーモンの犠牲になった。
俺はパーティーから除外された。
・・・・・
〇夜が明け、広大な半砂漠フィールドに俺は一人立つ
巨大な岩も点在する
〇しばらく砂漠を歩くと遠くに2人パーティーが見えた
ダークエルフと人間だ。
ワームと格闘し、傷ついたようだ。
〇Dエルフ(ダークエルフ)は傷ついた彼を心配そうに見ながら声をかけている
Dエルフ「しなないで、、、」(目に涙)
〇俺はしゃがんでケガ人の様子を見た
俺「ワームの毒が回らないように処置が必要だ!」
Dエルフ「助けてください!」(涙がこぼれる)
・・・・・
〇おれは傷ついた彼の腕の手当をして、大きな石が重なり合った
すきまに彼を運んだ。
俺「一息つこう」
〇Dエルフの少女は水筒を俺に見せる
Dエルフ「のみます?」
俺「いただくよ、、ありがとう、、」
〇一口飲む
俺「ふう、、、
ワームの毒が朝までにまわらなければ、一命はとりとめるだろう。
今夜は徹夜でみるよ」
少女「なんとお礼をしたら、、」
俺「いいよ、、気にすることは無い」
Dエルフ「でも薬とかも使って、、」
俺「お金は沢山あるから気にしないで」(笑顔)
【本当は金なんかない。早く街に行って仕事を探さないと】
〇Dエルフは緊張が抜けたのか、シクシク泣き始めた
俺「ここまでは、どうしてたの?」
Dエルフ「私はダークエルフで、生まれた直後に
ダークエルフの村から
さらわれたみたいで、
人間の街にいて、畑仕事を毎日、朝から晩までしていました。
でも、そこでまたさらわれて、見世物小屋にとらわれていました」
俺「ダークエルフは魔王軍寄りの者が多い、
人間からすればマモノだ。扱いは悪い、、、、
見世物小屋っていえば、100ゴルドンくらいとるやつだな、、、」
Dエルフ「わたし、エルフのくせになんの攻撃魔法もつかえなくて、、
でも、
見世物小屋の管理者の1人がたすけてくれて、、」
俺「それで逃げたんだ、、
この彼は命の恩人か、、、
見世物小屋じゃ
やはりマモノ扱いだ、、、」
Dエルフ「このお方、女性なんです。でも、女性2人だと襲われるから、、、」
俺「なるほど、だから男装しているんだ、、どんなものでも夜が明ければ
所有者は盗んだ人間のものとなる、、、気は抜けない」
Dエルフ「だから、怖くて怖くて、、、この人も私のために
こんな風になって、、誰を頼りに生きればいいか、、、
生まれてからずっと、ずっと、こきつかわれて、いじめられて、、、
ムチでたたかれて、、、、」(号泣)
〇俺は泣いているDエルフのそばに寄り、優しく頭をなでた
俺「世の中は、悪い人ばかりじゃないよ。
取る人もいるけど、
守る人もいる」
Dエルフ「あなたみたいな勇者にあこがれます、、、、
あなたは1人で勇敢に、、、」
俺「おれは勇者じゃないって、、1人にされたんだよ、、、追放者だ」
Dエルフ「でも、、助けてくださいました、、、」(涙)
〇涙を目に一杯ためながら俺を見るDエルフ
俺【この子はこの後も強いパーティーには
入れない。
何処かで可哀そうな目に合うだろう、、
俺が助けたいけど、俺だって捨てられた身だ、、
俺にこの子を守れるわけがない、、、、
こうやって、弱い者がはじかれて、、、
のたれ死んでいく、、、
もし、弱い者が力を合わせて
生き抜けたら?
力を合わせたら出来るんじゃないのか?
俺にはシグマ石がある、伝説の賢者の残した魔石だ
俺が今、やらなくて誰がやるんだ?
愛と勇気と友情で生き抜いてやるんだ!!!!!】
〇俺は笑んでDエルフを見る
俺「俺があなたを守るよ!俺は大陸に3人しかいなかった賢者の末えいだ」
(自身に満ちた表情)
Dエルフ「本当ですか!!ありがとうございます!!」
(希望に満ちた笑顔になる)
〇Dエルフは満面の笑みで俺に飛びついて来て、しがみついている
〇俺はDエルフの頭を優しくなでる
【この子には優しさが必要だ。でも俺には実力がない、、どうするか、、、】
Dエルフ「わたしの名前はティナ!おねがいします!!」
俺「俺の名前はシグマ、よろしくね!」
【本当は違う本名だけど、俺はやがてシグマを名乗る人になってやる!
だから今からこの名前で行くんだ!
これまでの俺とはさよならしたい。
嘘でも何でも付いて強くなるまで生き抜いてやる!!】
【こうして俺は新しいパーティに入ることになった】
◆◆次回【大魔王のカードデッキ!】◆◆
◆◆その後【 リターズの踊り子、ハーフエルフの娘】◆◆