表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/14

通学

次の日の朝。そういえば…

「学校はどこにあるの?」

わたしがレイくんに聞いてみる。

「空に浮かぶ島。」

「空に浮かぶ島?それって歩いて行けるの?わたし飛べないから…。」

するとお母さんが、

「歩いては行けないわね~。」

と少し困り顔をする。

「レイ、今日は一緒に乗せてあげてくれない?」

ユカおばさんがレイくんに提案し、分かった、と頷くレイくん。

「さあ、行っておいで!」

ユカおばさんとお母さんに笑顔で送り出された。


「前に乗って。」

ほうきに跨ったレイくんが言った。

前に乗るとなると…わたしはレイくんに後ろから抱きしめられるような感じになっちゃうよね?それはなんか…なんとなく無理な気がする。だったらわたしは後ろに乗ってレイくんに捕まる感じの方が良いよね。

「わたし、後ろに乗るよ。」

「だめ。前。」

「…分かった。」

でもらレイくんは譲ってくれなかった。わたしあんまり信用ないのでは…?

ほうきに跨ると、レイくんの右手がわたしのお腹に軽く回される。

心の中でううぅ~~恥ずかしい!と思いながらも学校へと飛び立った。


ほうきで飛んで学校に向かっていると、周りにもほうきで同じ方向に飛んでいる、年が近そうな子たちがいた。通学時間なんだ。

「レイ~!その子誰?彼女なの?」

とこちらに声を掛けながら、同い年くらいの男の子が近づいてきた。

「か、彼女…!?」

わたしはすごいびっくりしてしまう。なんでいきなりそういうことに?

「ほうき2人乗りしてるからさー。」

「え??」

もしかして、もしかしてだけど、こっちでいう相合傘みたいな状態ってことなのかな?レイくんは冷静で、

「まだ飛べないんだ。詳しくは後で。」

とだけ答えた。わたしだけ緊張してて恥ずかしい…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ