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ひと休み

「真優?大丈夫?」

 目を覚ますとベッドの上にいた。声を掛けられた方に目を向けると、ベッドサイドの椅子にお母さんが座っていて、心配そうにこちらを見ていた。上半身を起こしてから、体に意識を向ける。

「少しだけ怠い感じはするけど…大丈夫。」

 答えてからハッとする。

「レイくんたちは!?」

「…大丈夫だよ。」

 部屋の端からレイくんの声が聞こえた。

「レイくん!」

 部屋のドアの横に椅子が置いてあり、レイくんがちょこんと座っていた。

「あの後身体が楽になって、検査も受けたけど何も異常ない。もう1人もなんともなかった。」

「そっか…。良かったぁ。」

「助けてくれてありがとう。…でも心配した。今は採取に出掛けた、次の日の夜。」

「え!?わたし1日中寝てたの?」

「うん。」

「…心配掛けてごめんなさい。」

「うん。あまり無理はしないで欲しい。」

 レイくんだって、クラスメイトを助けようとして毒を受けたのに。

「…レイくんにも、怪我してほしくない。」

 小さく呟くと、レイくんは少し驚いたようだった。

「そっか。気をつける。」

「さてさて!ひとまず落ち着いたし、もう少し眠りましょう、ね?」

 少し暗い空気になった中、お母さんが明るい声を出した。

「そうだね。おやすみ。」

「…おやすみ。」

 わたしもレイくんもそれに賛同し、朝まで眠ることにした。1日も寝ていたならなかなか寝付けないかと思っていたけど、すぐに眠ってしまった。


 窓からの日ざしで目が覚めた。

「いいお天気!」

 学校の準備をしてリビングに行くと、

「真優、おはよう。今日は休みよ?1日寝てたから、日にちの感覚がズレたのね。」

 笑いながら母が言った。ユカおばさんからは、

「出る準備出来ているなら、外でご飯食べたらどう?ピクニックみたく!レイ、連れてってあげなさいよ。」

 ピクニックを提案された。レイくんの方に顔を向けると、

「いいよ。」

 と頷いていた。

「今日アキラくん来るのよね?3人でのんびりしてらっしゃい。」

 軽食を持たせてくれて、送り出された。

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