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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

死画像

作者: 酸欠天使文學ちゃん

419

ふと目が覚めた。はじめに目に飛び込んできたのは分厚く重たい灰の雲だった。首の後ろ辺りが痛む。嫌な痛みだ。

ゆっくりと上体を起こす。

知らないところだ。

私は如何やら知らない家の庭の草むらで寝ていたらしい。傍らには通学鞄が置いてあった。まだズキズキと後頭部が痛む。吐き気すらしてきた。最悪の気分だ。

しかし私には仕事があった。休むことのできない任務が課されていた。うざったい花曇りを振り払うように私は手をついて起き上がり、その家のドアノブに手をかけた。鍵は掛かっていないようだった。


家に上がる。靴のままだ。家に入るなり、何やら、一切の生物の気配が消えてしまったかのような静寂が私を襲った。中は暗いので壁を伝って二階に上がる。階段が不愉快な音を立てて軋んだ。

階段を上がりきると、そこは比較的明るかった。春の温かい日差しが廊下を照らしていた。淡い光の中廊下の突き当りに現れたのは、書斎と思われる部屋の扉であった。

ゆっくりと接近する。

ドアノブに手をかける。

開く。

途端に鼻を突くような異臭が零れだした。視覚すらも奪取されんばかりの勢いで迫りくるその臭いに口元を覆い、部屋に踏み入った。

本棚。床に散らかった設計図、破壊された黒電話。横たわった男の死体。

昨日切断された左足の切断面は酷く化膿していた。

そっか。

お札のついた糸鋸をもって、しゃがみ込むときに気が付いた。

昨日もあったんだっけ。


420

ふと目が覚めた。はじめに目に飛び込んできたのは分厚く重たい灰の雲だった。首の後ろ辺りが痛む。嫌な痛みだ。

ゆっくりと上体を起こす。

知らないところだ。

私は如何やら知らない家の庭の草むらで寝ていたらしい。傍らには通学鞄が置いてあった。まだズキズキと後頭部が痛む。吐き気すらしてきた。最悪の気分だ。

しかし私には仕事があった。休むことのできない任務が課されていた。うざったい花曇りを振り払うように私は手をついて起き上がり、その家のドアノブに手をかけ、ポケットから鍵を取り出し、開ける。


脱いだ靴をそろえて、家に上がる。家に入るなり、何やら、一切の生物の気配が消えてしまったかのような静寂が私を襲った。中は暗いので壁を伝って二階に上がる。階段が不愉快な音を立てて軋んだ。

階段を上がりきると、そこは比較的明るかった。春の温かい日差しが廊下を照らしていた。淡い光の中廊下の突き当りに現れたのは、書斎と思われる部屋の扉であった。

ゆっくりと接近する。

ドアノブに手をかける。

開く。

途端に鼻を突くような異臭が零れだした。視覚すらも奪取されんばかりの勢いで迫りくるその臭いに口元を覆い、部屋に踏み入った。

本棚。床に散らかった設計図、破壊された黒電話。横たわった男の死体。

昨日切断された右足の切断面は酷く化膿していた。

そっか。

お札のついたマチェットをもって、しゃがみ込むときに気が付いた。

昨日もあったんだっけ。


421

ふと目が覚めた。はじめに目に飛び込んできたのは分厚く重たい灰の雲だった。首の後ろ辺りが痛む。嫌な痛みだ。

ゆっくりと上体を起こす。

知らないところだ。

私は如何やら庭の草むらで寝ていたらしい。傍らには通学鞄が置いてあった。まだズキズキと後頭部が痛む。吐き気すらしてきた。最悪の気分だ。

しかし私には仕事があった。休むことのできない任務が課されていた。うざったい花曇りを振り払うように私は手をついて起き上がり、その家のドアノブに手をかけ、ポケットから鍵を取り出し、開ける。


脱いだ靴をそろえて、家に上がる。家に入るなり、何やら、一切の生物の気配が消えてしまったかのような静寂が私を襲った。右手にあるスイッチを押し廊下の明かりをつけ、暗二階に上がる。階段が不愉快な音を立てて軋んだ。

階段を上がりきると、そこは比較的明るかった。春の温かい日差しが廊下を照らしていた。淡い光の中廊下の突き当りに現れたのは、書斎の扉であった。

ゆっくりと接近する。

ドアノブに手をかける。

開く。

途端に鼻を突くような異臭が零れだした。視覚すらも奪取されんばかりの勢いで迫りくるその臭いに口元を覆い、部屋に踏み入った。

本棚。床に散らかった設計図、破壊された黒電話。横たわった男の死体。

昨日切断された左腕の切断面は酷く化膿していた。

そっか。

お札のついたナイフをもって、しゃがみ込むときに気が付いた。

昨日もあったんだっけ。


422

ふと目が覚めた。はじめに目に飛び込んできたのは分厚く重たい灰の雲だった。首の後ろ辺りが痛む。嫌な痛みだ。

ゆっくりと上体を起こす。

知らないところだ。

私は如何やら庭の草むらで寝ていたらしい。傍らには通学鞄が置いてあった。まだズキズキと後頭部が痛む。吐き気すらしてきた。最悪の気分だ。

しかし私には仕事があった。休むことのできない任務が課されていた。うざったい花曇りを振り払うように私は手をついて起き上がり、その家のドアノブに手をかけ、ポケットから鍵を取り出し、開ける。


脱いだ靴をそろえて、家に上がる。家に入るなり、何やら、一切の生物の気配が消えてしまったかのような静寂が私を襲った。右手にあるスイッチを押し廊下の明かりをつけ、暗二階に上がる。階段が不愉快な音を立てて軋んだ。

階段を上がりきると、そこは比較的明るかった。春の温かい日差しが廊下を照らしていた。淡い光の中廊下の突き当りに現れたのは、書斎の扉であった。

ゆっくりと接近する。

ドアノブに手をかける。

開く。

途端に鼻を突くような異臭が零れだした。視覚すらも奪取されんばかりの勢いで迫りくるその臭いに口元を覆い、部屋に踏み入った。

本棚。床に散らかった設計図、破壊された黒電話。横たわった男の死体。

昨日切断された右腕の切断面は酷く化膿していた。

お札のついた糸のこぎりをもって、しゃがみ込むときに気が付いた。


これで終わりなんだったな。

鑢を放り出した。


言われた通りの処理をして、頭は本部にもっていかなくちゃ。


いわれたとおりにわたしはふくろにつめてそれをもっていくんだ。いえをでてかどをみぎひだりみぎみぎみぎひだりここらでいいか。


ぽいして家に帰ってきがついた。だんだんあたまにかかったもやがはれていく気がする。リビングには大きな気持ちの悪い曼荼羅模様のような掛け軸があった(画像1を参照)。見ているとまた頭痛がしてくるな。


自分の部屋に戻る途中、血に塗れた数Ⅱ参考書を見てふと我に返ったように、「私何をしちゃったんだろう」、。


頭はぐるぐるして、気持ちが悪くなってその場で吐いてしまったのです。



死̱̲̦͈̠̭̝̘̥͙̠̪͖̫͕̭͎̏̎̂̅̊̌͑͂̏͗̒̏̓画̦̯͎̟̝̬̥̬͍̩̘͖̭͓͇̗̪̥̲̭̇̐̂́́́̊͊͌͂̉̉͗̑̊̔̍͑像̭̪̣̠̳̦͔̝̖̠̗̳͈̗̮̩̱̙̗̭̬̤̀͋́̀͆̌̅͋̅̈́̀̌͒̐̿̾̆̎ͅ


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