二〇二四年二月十七日
ひさびさに、本当にひっさびさに、心の底からしょーもないものを書けた、という確信を得られる物を書きましたので、この場を借りて皆様にご報告申し上げたいと思います。本日書き上げましたその物語はこちら!
『その男は奇妙な歌と共に現れる』
異世界恋愛の短編でございます。婚約破棄ですよ婚約破棄。私はようやく流行に追いつけたんですか? でも追放もざまぁも入れ込めなかったよ。婚約破棄だけじゃ弱いのかなぁ?
異世界恋愛の主流は溺愛ですかねぇ? でも私は溺愛が好きじゃないので書けない。私はもっと薄い感じが好きなんだ。そして成就しないのが好きなんだ。特に若い年代の場合は。ほろ苦い青春がね。別れを迎えた後に、それが恋であったことを自覚するような、そういうのが好きナンスよ。すでにメインストリームから外れている感じが何とも度し難い。
まあ、それはともかく、婚約破棄という舞台装置から明後日の方向に想像力を飛ばして石焼き芋をぶち込んだのが今回の作品でございます。石焼き芋屋さんってさ、だいたい声が聞こえてから家を出たらもうそこにいないじゃん? あれってなんでかな、という疑問への私なりのアンサーとなっておりますので、ぜひご期待ください。いや、期待しないでご覧ください。コレジャナイ感が半端ないことをお約束いたします。「しょーもな」と言っていただければ幸いです。
しょーもないものを量産していきたい。約八千字の作品ですが、今日書き始めて今日書き終えた、そのことだけは自分で自分をほめてあげたい。執筆体力だけは確実についている気がします。一日に息切れせずに八千字が書けた、というのは私の中では結構すごいことなのです。一般的には分からんが。
皆様に笑いをお届けできるよう、曲尾仁庵は今後も頑張ってまいります。次はいよいよ『天下一悪役令嬢武闘大会』の出番だろうか。