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雑記  作者: 曲尾 仁庵
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二〇二四年一月十四日

 小説家になろう二十周年記念企画が始まるそうですね。テーマは『勇気』。そのテーマで真っ先に思い付いたのが、


重要な式典に臨む王様のズラがずれていることに気付いた側近がそれを指摘するべきかどうか悩み、葛藤の末に王様に伝える


というネタだったんだけど、もしかして私、熱でもあるのかな? 真実を伝える勇気、ということになるでしょうか。側近はいつも胃が痛そうだな。


 『勇気』ってお題も、なかなか難しいよねぇ。冬童話の『ゆめのなか』も難しかったけど。勇気を振り絞って何をする? 告白、反抗、告発、離別――いろいろ書けそうな気もするけど、これはっていうのが思いつかないなぁ。勇気とは無縁の人生でしたからねぇ。流されるまま、やがて泡沫と消えゆくのみですよ。


 私が好きなマンガに、『PMG―0』という作品がありまして。遠藤達哉さんという漫画家さんの『四方遊戯』という短編集に乗ってるんですけども。その作中で、「テメーみてぇなヤツに何ができる!」と問われた主人公がこう答えるシーンがある。


「泣かない」


 このシーンが本当に好きで。もう泣かないんですよ、主人公は。泣きつくすほどに泣いたから。すごくシンプルなこの四文字がとても強い言葉として現れる。憧れますね、「泣かない」という言葉をここに配置する感覚に。いつかそういうことをしてみたい。


 勇気、とはちょっとずれちゃった感もあるけど、結局私は何が言いたかったんですか? 勇気って何でしょうね? 今回の企画用に考えたわけではないけど、流用できそうなネタは幾つかあるかなぁと思ってたら、よくよく考えるとジャンルがファンタジーと恋愛限定だったわ。童話をハイファンタジーと言い張る勇気、とか? ダメだろ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 童話をファンタジー風に書けば大丈夫では……!? (そそのかす勇気ww)
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