二〇二三年十二月十一日
今年も冬童話の季節が来ましたね。お題は『ゆめのなか』。夢の中で繰り広げられる大冒険? いいねぇ。みんな童話書こうぜ! ジャンル盛り上げていこうぜ!
でね、私も何か書きたいんだけどさ。
最近、書くものが殺伐としてんの。ほっこりしたものとか可愛いものとかが書ける気がしないの。心が荒んでんのかな。上司に対する呪いの感情が駄々漏れてんのかしら。お客様ににっこり笑って「お断りします」と言いたい気持ちが溢れて止まらないのかしら。
前に笑いが書けないって話を書いたんだけど、さりげなく症状が進行している気がしますなぁ。どす黒い何かが澱のように降り積もってヘドロ化。どっかしらバイオレンス。でもバイオレンス描写は無理だからなぁ。中途半端は否めない。
冬童話のネタは一個あって、書けそうなら書きたいんだけどね。明るくも楽しくもない。ハッピーエンドに辿り着かない。そんなんばっかりなんよ最近。
タイトルは決まってるの。『夢色ドロップ』。時代錯誤の服装の行商人が「落としましたよ」と言って手渡した、ドロップの入った缶。公園のブランコに座って、小学四年生の女の子はドロップを口にする。
「ああ、そうか。わたしは――」
そのドロップはかつて諦めた夢のかけら。ドロップを一つ食べるたび、未来に抱いていた憧れを女の子は思い出す。彼女の頬を一筋の涙が伝った。
どうよこれ。どうよって言われても困るでしょうけども。小学四年生が諦めた夢って何ですか? やたらと涙流しすぎでしょ最近。
ちなみにこの作品のタグは『毒親』です。
なんかこう、負のスパイラルを抜け出すいい方法はないものか。私は優しい楽しい話が書きたいんだ。きれいで透明な話が書きたいんだ。
……
……酒?