表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雑記  作者: 曲尾 仁庵
50/91

二〇二三年一月二十二日

 先日、二十万字を超える連載を書き終えたんです。でも、完結設定はしてないの。作品の性質上、完結設定をすると意味がなくなるのね。当初はそれに気付いてなかったんだけど、ある日それに気付いたときの絶望感よ。だって完結ブーストが狙えないんだぜ? それだけが希望だったのに。まあ、完結設定したらブーストしたのかってぇと、たぶんしなかったけどね。

 ま、それは私のドロドロした欲望の話なのでどうでもいいのだけれど、それとは別に、自分自身の中でちょっと面白い変化があったのさ。今回はそんな話。共感されるかどうかは微妙かな。きょうかん、って入力して変換したら叫喚ってでたわ。パソコンの辞書にどんな学習させとんねんワシ。


 実は、十万字を超える物語を書きあげた(というと語弊があるんだけど)のは初めてなんですが、投稿を終えてしばらく経つと、ある想いが込み上げてきたんですよ。


 作品解説がしたい!


 ……さくひんかいせつがしたいを変換したら作品解説が死体と当然のように出てきたんだがそれは置いておいて、自作の解説がしたいという欲求がふつふつとね。湧いてきたわけですわ。あ、ちなみにこの作品は、二〇二二年九月二十七日の雑記で「ちょっと書きたくない」と言っていたものです。ちゃんと書きましたよ、葛藤を乗り越えて。普通にハッピーエンドにすればよかったかと今でも悩んでいるけどね。


 この作品は何を描いたものだったのか。

 この作品は何のために書かれたものだったのか。

 何をしようとしていたのか。

 なぜこうでなければならなかったのか。


 解説してぇ。ちょっと自慢げな顔で解説してぇ。鼻につくわぁ。帰れって言われそう。


 でね、ちょっと冷静になって、どうして解説したくなったのか考えてみたわけ。そうすると、まあこの作品がかなり実験的な取組だったとか、いろいろあるんだけど、最終的にはまるっと一つの結論に収まりました。つまり、


 言い訳


がしたかったんだろうと。読み手の方に伝わっている自信がなかったから、解説したいと思ったんだろうな、ということが見えてきて落ち込む。


 作品は基本的に作品内の情報のみで完結しているべきで、作者の解説がないと分からないものはよろしくないであろうと思います。あえてやってるのなら別ですが。なんだけども、この作品はそれができていないかもしれないという私自身の疑念が、解説したい欲求を生んだのです。情けねぇなぁ。自作を信じない作者ってなによ? 面白いと思って書いたんでしょうが。


 というわけで、言い訳したい気持ちをぐっと抑えて、作品解説は封印します。まあ興醒めだろうし、作者の解説なんて。読み手の自由な解釈を制限するという意味でも解説は害悪な気がします。私は自由に書いているんだから、皆様が自由に読むことを間違いとしてはならないはずです。このモヤモヤした気持ちを、次作にぶつけてやるぜ! 次作のあてはまだないけどな!

しかし、封印はいつか綻ぶものであるということもまた、歴史の証明するところなのでございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] めっちゃわかります! 作品解説したいですよねー! (*≧∀≦)∞(≧∀≦*)♪握手 私も長編完結したあとはこの世界観はこーでこのキャラにはこんな背景があって…… とかめっちゃ語りたくなります…
[一言] 私は作品解説読みたいです! 作者さんからの解説を好む方はいますし、そういう方にしてみれば解説を読んでから再読する楽しみが増えるんじゃないでしょうか。 読む読まないの選択は読者ができること…
[良い点] 作品解説、していいと思います! わたしはこう思ってたけど実はこうだったんだ、とか、気がついてなかったけどそうだったんだ、とかあると楽しいですし。 それに、解説してもらった事で作品世界の…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ