二〇二二年六月二十七日
気が付けば
この小説は二週間以上更新されていません
って表示されるくらい間が空いてしまった雑記ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 最近の私のトピックは、
人類ってAIに存在自体が地球の害悪だと判定されがち
です。仲良くしてよ人口知能。
まあそれはどうでもいいんだけども、そしてこの雑記にどうでもよくないことなんてどこにも登場しないんだけども、今回は小説の書き方に対する新たなアプローチを考えましたよ。役には立たないと思うけど、話半分で聞いてみて。
キャラクターから物語を創る、という手法はよく聞く気がする。魅力的なキャラクターに状況を与えると、状況に反応したキャラクターによって自動的にストーリーが出来上がる。熱血主人公が盗賊に襲われる村人を見過ごすはずはないし、惚れっぽい女好きが美女の依頼を断るはずがないってことね。自動的に物語が転がるから制御が難しいけど、キャラクターをきちんと作者が把握していれば書きやすいんじゃないかな?
一方で、物語からキャラクターを作る、という手法もあるだろう。世界観を作り、その世界でどんなことが起こるのかを決める。そしてその出来事が起こるためには、各々の人間がどう行動しなければならないかを考える。革命が起こるなら暴政が必要で、暴政を敷く王はこう振る舞うはずだ、という順番でキャラクターを考えるわけだ。こちらの方向性なら物語の制御は簡単になるが、キャラクターを魅力的に造形する力量が問われるだろう。物語の方向に人物を合わせることになるので、ともすれば薄っぺらいキャラクターになる。あるいは、魅力的なキャラクターほど勝手に動き始めるので、物語が破綻しないためにあえて薄っぺらいキャラクターにするという戦略もアリかもしれない。
で、今回新たにご提案する手法はこちら。
声からキャラクターを作る。
この声ならこういうキャラだよね、という妄想力をいかんなく発揮してキャラクターを造形する。声優さんでも俳優さんでも近所のお兄さんでもおかんでも。声を起点に人物を再構成する。なんのこっちゃ。たとえば、こんな感じ?
『何を望む?』
ひび割れた声が少女に問う。少女は虚ろな瞳で答えた。
「……力を」
『力を得て何とする?』
再び声が問う。少女はわずかな間沈黙し、再び口を開いた。
「……思い知らせてやりたい。私たちの、憤りを」
光届かぬ真の闇に少女の声が広がる。闇は少女の言葉を食み、代わりに楽しそうな笑い声が響いた。闇の中に二つの赤い光が浮かび上がる。赤い光はまっすぐに少女の目を見据えた。
『よかろう。我が力、貴様にくれてやる。この世に我が物顔でのさばるクズどもに、身の程というものを教えてやろう』
赤い光がその強さを増す。やがて光は闇を塗りつぶし、少女の視界を覆った。
「しょせんこの世は弱肉強食! 弱ぇヤツは死ぬんだよ!」
醜くゆがんだ笑みを浮かべ、野盗は長剣を突き出した。長剣が少女の左胸を貫き、その背から切っ先を覗かせる。少女の瞳から光が消え、その腕がだらりと下がった。野盗が下卑た笑い声を上げる。しかし直後、その声は悲鳴に代わった。少女の手が野盗の、長剣を持つ手を掴み――
『だったら、死ぬのはお前だろう?』
鈍い音を立てて野盗の手首が砕ける。少女の瞳が深紅の光を宿していた。耳障りな絶叫が響き、少女が、笑った。
この、『』で囲まれた台詞は、全て若本規夫さんでお願いします。もうそれだけでキャラができあがっちゃうよね。
戦乱によって荒廃した世界で、一人の少女が魔王と出会う。封印を解き、魔王を身に宿した少女は、赤い瞳で世の理不尽をにらんだ。
『我が道を阻む者、ことごとく斬って捨てるぞ!』
これは、全てを失った少女と一つを失った魔王の、壊れてしまった世界を救う物語。
『おーさまとわたし』
カミングスー…ン……?
だんだんネタ帳みたいになってきた。




