二〇二二年六月十三日
異世界恋愛が書きたい。
異世界恋愛が書きたいっ!
でも書ける気がしねぇ。私、書ける気がしねぇジャンルばっかだな。いや、SFや推理と違って、こちらは比較的具体案がある。出だしは決まっている。結末も決まっている。タイトルも決まっている。でも書ける気がしないの。やりたいことに実力が追いつかない感じがして二の足を踏んでいる。
完全三人称で書きたいのだ。心理描写一切なし。地の文は淡々と事実だけ描写する。無機質で冷たい。当然だが糖度はゼロだ。私に甘々な展開を期待するな! 私に甘いセリフを求めると、
「さとう」
って書くぞ! めっちゃ男前のキャラが、ワイングラスなんか持って。
ちなみにバッドエンドだ。いや、バッドエンドかどうかは微妙なラインに持っていきたいが、少なくともハッピーエンドではない。誰も幸せにならない。
……
需要ねぇー。
誰得だよ。
俺得だよ。
好きも愛してるも出てこない異世界恋愛。ジャンル違いだと怒られること必定の大暴投。でも書きたいんだよねぇ。異世界恋愛というジャンルを選んだことが物語の解答になるような、そんな物語。
『無敵の勇者の殺し方』
生クリームたっぷりのケーキに飽きたら、カカオ百パーセントのビターチョコはいかが?
まだ書いてないけど。
まず連載中の作品を完結させてからだろう。