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雑記  作者: 曲尾 仁庵
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二〇二二年六月十二日

 自慢じゃないが、そして自慢にもならないが、よく自分の作品を読み返している。なぜなら私は私の作品が好きだからね。自分が読みたいものを書いてるんだから、そりゃ読み返すよ。そして思うわけだ、ああ、やっぱりこれは、私が好きな物語だな、と。


 客観的な評価はPVやら評価ポイントやらブックマークやらで示されているので、もはや私の領分ではない。私にできるのは、私の作品を読んで面白いとか面白くないとか言うことくらいだ。


 書いているとき、書き終わった後、書き終わってからしばらく後、半年以上経った後。読んだタイミングで意外と印象は変わる。書いているときには『ここがいい』と思っていた部分が、読み返したら案外普通だったり、あまり納得がいっていなかったところが気にならなくなっていたり、流れで書いた部分に引っかかったり、ありえないような誤字に気付いて慌てて直したり。ストーリ上の意味が変わってしまう誤字があるとものすごく焦るよね。そんな誤字、投稿前に直せって話なんだけど、投稿前に読んでも気付かんのよ、なぜか。


 で、過去の自分の作品を読んでいると、ときどき思うのよ。


 あれ? 今より文章うまくない? って。


 なんか頑張って描写してる感があったり、きちんと言葉を削ってそうな雰囲気があったり。今ならこういう表現はしないだろうな、とか。今だったら書けないな、とか。


 あれ? 退化してる?


 他の人の文章と比較することはあまり意味がないと思っていて、そりゃうまい人の文章を見たら色々思うところはあるんだけども、落ち込む必要はないと自分に言い聞かせたりして乗り切ることができるわけさ。でも、過去の自分に負けてるとしたら、そりゃ怠慢とか感受性の鈍麻とかマイナスの要因しかないじゃない。もしかして加齢? 加齢が原因!?


 ……


 頑張れ私~~

 頑張れ~~

 超頑張れ~~


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― 新着の感想 ―
[一言] つまりそれは昔から曲尾さまがすごいということになるのでは……!? 文章が下手になったとかではなく、感性が変わってきてるということなのではないでしょうか。 ちなみに、私は自分の過去作はあまり見…
[一言] 華麗にがんがえ〜っ!!
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