くすぐったい
掲載日:2019/08/25
楽しいこと、なにがいい?
僕の背中に寄り掛かるのは小さな君。
短い脚を組んだりして。
長い髪をかきあげたりして。
咳をする僕を撫でたりして。
拙い言葉も微笑ましい。
うねった文字も誇らしい。
いっしょに手紙を書いていて、喜びが甦るよ。
テレビを観てて、街を歩いてて、本を読んでて。
君は僕の名前の欠片を探し当てる。
これ、パパのパ!
満面の笑顔で、誇らしげ。
振り向き指差すその先に、喜びの予感が待ち受ける。
寄り掛かる小さな背中。
支える喜びを知らせたくて、時々優しく弾いてみせる。
君の弾ける笑顔。
その笑顔が見たいから、取り敢えずソファーの代わりをしてしまう。
だらしない午後、贅沢な退屈。
うたた寝のあとの、くすぐったい喜びを楽しもう。




