君のなまえは 【冬の詩企画】
君は 白い魔法を地上にかけた ほうと 吐く息を白に染め上げる 魔法をかけた
白い 白に皆を 染める魔法使い 君の名は 冬という
―――吐く息白色 冬の朝 地面に降りてる 白い霜
枯れいろ、薄茶のすすきの野っぱら 白い霜で お化粧している
しゃりしゃりと 白い霜の白粉は さわればすぅと 溶けていく。
吐く息白色 冬の朝 うっすら降ってる 白い雪
春まで ぐーすか寝ている 杉山は 真っ黒くろのチョコレート
そこに さらさらさらりと パウダーシュガー振りかけた様な 淡い雪
手に取り 口にはこべば パリッと薄いチョコレート あまーい パウダーシュガーがかかってる
甘い あまーい お菓子に見える 冬の山
吐く息白色 冬の夕 仕事帰りの 冬の夕
寒い さむい時の楽しみは もちろん 家族で囲む あったかご飯
何時もは 食事は キッチンで 椅子に座って食べるけど
さむさむサムーな 風吹く日には リビングこたつで くつくつ寄せ鍋 いたしましょう。
場所が少し変わっただけで 旅館で食べてる食事の様で 皆少しはしゃいで お野菜ぺろりと よく食べる。
吐く息白色 冬の夜 両の手に 吐息を吹き掛け 吹きかけ 夜空を 眺める 阿呆が独り
トロリとした 闇夜空 綺羅にきらきら またたく お星様。
冬の大気は どこまでも どこまでも 高く たかあーく 澄んでいて
星屑けぶる そこは 千に 万に 億千万に 散りばめた プラネタリウム 神様お絵かき 星の空。
吐く息白い 冬の時 幸せ 満ちてる 冬のいろ。
―――君は 魔法を掛けた 白に染め行く 魔法をかけた 大地も 空気も 吐息も 白に染める魔法をかけた。
素敵な魔法を使う 君のなまえは 冬と 人々は そう呼ぶ