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終わりの世界と始まる世界!  作者: すおとめ 刹那
第一章 【世界】
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第一章 5話 【宿屋と情報と憂鬱】

今日はこれで終わりにしますかな。

大罪シリーズは難しいですね。

コメント・誤字報告あればお願い致します。

「はぁ~。疲れた。」


「宿屋に着いてそうそう横になるなんて、どんだけ体力ないのよ!」


リエラは説教垂れているが、俺が横になっているのには訳がある。ほとんどがリエラの買い物だったからだ。




遡ること、4時間前。。。



「見て見て!果実!この服可愛いと思わない!?ちょー可愛いなぁ♪こんなの私ぐらいの美貌じゃないと申し訳ないわよね~♪可愛いって罪よね~♪」


と、自分に酔いしれているこの小娘。この服屋にかれこれ2時間はいる。女性の買い物は長いと聞いてはいたがこんなに長いとそろそろ外の空気の1つも吸いたくなるもんさ…


「ねぇ♪果実はどう思う~?私これ似合うよね~♪どうどう??」


うぜー………「あぁ、似合いすぎて世界中の男が惚れてしまうね。」


「…果実…貴方女性と想い人同士になったことないでしょ。」


「なっ!?」

「別に付き合ったことぐらいあるし~」


「付き合った?良く分からないけど、見栄張ってるのバレバレよ。」

(別に見栄張らなくていいのに。。。)


「と、とりあえず!服は決まったのか!?そろそろ宿屋に行かないと部屋が無くなるぞ!」


「それもそうね!すみません!これ買いま~す」


「お買い上げですね。二万プルです!」


「はい!ちょうど二万プルよ!ありがと!」


「ありがとうございました~♪またのお越しをお待ちしております!」


ちなみに、ここのお金の単位は日本と変わらない。円がプルに変わっただけだ。何とも俺に分かりやすい世界だ。服のサイズなども日本と一緒で困ることがない!

ただ、文字だけは違うので勉学が必要なのだ。



「宿屋についたら文字の練習だなぁ…」



「あら?果実偉いわね♪感心するわ!」



「フンッ!」と鼻を鳴らすと、急にリエラが耳元で…



「何なら、私が夜のお勉強してあげるわよ♪」



「ビクッ!?」

「い、いらないよ!」



「はは(笑)動揺しすぎ!自分で頑張りなさい!頑張ったらご褒美あげるよ」



くそ!からかいやがって…(夜のお勉強…ご褒美…)何を考えてるんだ!相手はリエラだぞ!拓也みたいにはならない!

…拓也。。捕まったりしてないよな。。帰ってムショにいるなんて俺は見たくないぞ。と拓也の事を考えていたら宿屋に着いた。




「風呂だー!(*´ω`*)」


何度この時を待ち望んだことか…昨日は入ってなかったから入りたくてたまんないだよなぁ♪


「ふふん♪ふん♪」と鼻歌混じりに風呂に行くと。


「ガラッ!」


「え?」


そこにはリエラがいた。


「え?」

「何で?」


リエラは今、買った服を見ていたはず…そんな、今となっては意味の無いことを考えていると…



「ねぇ…何か言い訳はあるかしら?」


(ヤバい…これヤられるやつだ。。。)

「ん。。奇遇だね~…似た者同士なのかな…?」




「…」





「死刑確定。あの世で反省しろやコラァ!」

「ドゴッ!バキッ!ゴキッ!」

「ガッシャーン!」





「お、怒ると口調変わるのか…ガクッ。。」

そこで意識を失った。




目を覚ますと、そこにはリエラが見えた。そっか俺気絶してたのか…

「はっ!?ごめん!リエラわざとじゃないんだ!」



「わかってるわよ。私こそごめんなさい。急に殴ったりして…」


気にしているのか。俺が見てしまったために。。



「謝らなくていいよ。俺が悪いんだから」



「ありがとう。果実は優しいのね。」



「う、うん?」

(調子くるうなぁ~…(;・ω・))



「座って。話があるの。」



「うん」


リエラが真剣な顔になるということは、相当大事な話なのだ。


「いい。果実!この世界では異世界人は希少なの。かつて千年前に現れて以来、異世界人はいなかったの。千年前では戦乱の世とも呼ばれていれ、荒れ果てた大地しかなかったの。でも、千年前 勇者 ミズネ・リンゴ という方が現れて、戦乱の世をたった3日で終わらせ、見事平和を体現した超人的な人なの。これだけでも、わかるように異世界人は希少なの。どこの国も欲しがるのよ…だから絶対に自分が異世界人だと言っちゃダメよ!言ったら永遠に使われるのだから!にしても、ミズネ・リンゴって貴方に似てるわよね♪(笑)」


「…」


「どうしたの?果実?」


「…」


「俺はその人を知っている。」


「え!?何処で会ったの!?その人は平和を体現したら急に消息不明になったのよ!?」


「…」





「会ってるも何も…その人は…俺の母さんだ。」



「…え?母親?果実の?」



「あぁ。」




「ええー‼?ちょ何で早く言わないのよ!?」



「言わないも何も今知ったのだから。。」




「そ、そうよね…ごめん。」



これで何となく俺と母さんの日常が少し繋がった。母さんは何故俺と仲良く喋ったりしなかったのか…恐らく、母さんの息子とこちらの世界に悟らせない為だろう。なのに俺は勝手に勘違いして、母さんの事を何1つ知ろうとしなかった。何とまぁ愚かな息子なんだろう。勇者の息子が聞いて呆れるな。神の力も効かなかったのは母さんの、加護的なものだろう。


「果実が勇者の、息子。。」

(それなら魔力量も英雄以上なのも頷けるわ。まさかここまでとは。死神すら殺すことができる存在、そんなもの果実以外にいないわ!私は絶対に果実を勇者以上の絶対的なヒーローにする!長年己の欲求に生きている死神を殺す為に!)


「果実!死神は殺すわよね!」




「あぁ。でも不死なんだろ?どうやって?」



「不死といっても、それは寿命の話。心の臓はあるわ。何処にあるかは知らないけど。」



「そっか。なら早く強くなって殺さないとな!」



「でも、そんな簡単にはいかないのよ。」



「というと?」



「死神には部下がいるの。知られている部下は七つの大罪と呼ばれる幹部よ。嫉妬・怠惰・色欲・暴食・憤怒・強欲・傲慢 これらを合わせて七つの大罪よ。彼等はかなり強い英雄クラスでも勝てないこともある。その中でも一番ややこしいのが3人。嫉妬・傲慢・暴食よ。それぞれ能力があって、その能力は神とも対等に戦うこともできるらしいし。現在の彼等の能力は詳しくはわからないけど、普通にやって勝てる相手ではないのよ。これだけは覚えておいて。」



「なるほどね。つまりそいつら倒せば大将に会えるわけだな!」



「そんな簡単じゃないのよ!聞いていたの!?」



「聞いてたよ。でも俺は千年前の勇者の息子。死神をも殺せる力があるかもしれないだろ?」



「…はぁ…能天気というか楽観的というか。でも果実なら何とかしてくれそうね!」



「あぁ任せとけ!神と勇者の息子!この二人がいるんだ!そうそうには負けないよ!」



「なら約束しましょ!私は貴方を絶対守る!貴方も私を守ってね!」



「あぁ。どんなことをしてでも守る。後悔しない道を選ぶよ」



「か、か、駆け出しのくせに、調子に乗りすぎて羽目外さないようにね!」



「あぁ!頑張ろうな!リエラ!」



(不覚にもカッコイイと思ったじゃない…)

「とりあえず明日から冒険者よ!寝るのも大切よ❗寝ましょ!」



「おう、おやすみ!(。-ω-)zzz」



俺たちは深い眠りについた。



その頃…

1つの城では。。






「フェリアル様‼情報をお持ちしました!」




「キタカ。説明せよ。」



「異世界人は【アップルーテ】で冒険者をやるつもりです。異世界人の名は【ミズネ・カジツ】と言う名前です。能力は未だ不明です。」



「そうか。シカシ、千年前の勇者と同じ名前とは忌々しいものだ。シカシ本物かそれとも偽物か、どちらにしても美味そうだ…

待っていろ【ミズネ・カジツ】お前を、イ・タ・ダ・キ・マ・ス するのが楽しみだ(笑)ククク。

我は【暴食のフェリアル】なり、汝に死を与えし者。

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