第一章 1話 【1つの世界】
こんばんは!ヽ(・ω・)ノ
夜中に投稿していると、なかなか頭が回りません!
ご感想頂けると幸いです。
俺は困惑していた。
「何だこれ?」
さっき母さんが廊下を歩いていたのも不思議に思ったが、これは明らかに異常だった。いつもなら朝飯を作って食事が置かれているはずのテーブルには離婚届があった。
「何で?」
俺はおそるおそる聞いてみた。。
「…とりあえず、仕事いきなさい。」
母さんはそういって答えようとしない。俺ももう社会人だ!ある程度の理解力だってある!出勤時間がそろそろなのは分かっているが、どうしても気になってしまう。
「帰宅したら話してもらうから。」
そう言って、俺は家を出た。
水音果実…それが俺の名前だ。男として生まれたのに何か可愛らしい名前は気にくわなかった。
名字もあまり聞かないし、果実って名前も聞いたことがない。両親は気に入っていたらしいが…
そんな名前を付けるほど仲が良かった夫婦なのに、ここまできて急に離婚かよ。
と、そんな事を考えていると職場についた
「よー。今日も1日頑張ろうぜ!」
後ろから声が聞こえてきた、声の主は同僚の拓也。
こいつはいつもこんな感じで朝の挨拶を言ってくる。顔はイケメン、性格も良い。普通にしていればジャニーズにもなれただろう…
だが、スイッチが入ると突然変異したかのように人が変わる。
俺はそのスイッチが入った時の事を鮮明に覚えている…
出勤初日のこと。。。
先輩や幹部の方に挨拶を交わし、昼休憩の時間がきたとき。先輩とカフェテリアに向かう途中…横にいた拓也がいきなり声をかけてきた。
「なぁ…俺……興奮してきた(*゜∀゜)=3」
「は?」
意味が分からなかった。
いきなり声をかけられ、興奮してきたと変態発言をしたのだから。
だが、数秒後拓也の視線のあるほうに顔を向けると理解できた……
それは、セーラー服を着た女子中学生。。。
そう拓也は女子中学生好きだったのだ!
若い子は確かにいいが、あれはダメだろ!と思いつつ拓也から少し距離を取ると…
「いいねぇ♪」と、いかにもグヘヘという言葉が似合いそうな顔で眺め始めた。それ以来こいつのことは、ロリコンと呼ぶようになった。
午後17時
仕事が終わる時間。
帰ろうと準備をしていると、噂をすればロリコン野郎が声をかけてきた。
「今から、遊びにいこーぜ~♪」
「すまん。今日は親と話があるんだ。」
「ちぇ!ノリわりぃなぁ!」
もちろん断った。親と話があるわけだし。
無くても断るつもりでもいたが…何故なら…こいつの遊びは、絶対違う。
遊び=女子中学生観察だからだ!
俺はそれが分かっていたから断った。
別に拓也の事は嫌いではない。寧ろ好きなほうだ!(ホモちゃうよ?)こんな特殊な奴は居ないわけだからな(笑)
午後19時
家に帰宅。
リビングに向かう途中電気がついていないことに気づいた。この時間に母さんが出掛けていることは、まずない。なら何で?と不思議に思いリビングに行くと母さんはいなかった。。。
テーブルに目を向けると、1枚の手紙らしき物が置いてある…
朝には離婚届が置いてあった場所だ!
何となく察しはついたが、読んでみることにした。
『果実へ。
母さんは父さんを探しに行きます。
私達のことは、探す必要はありません。』
「………」
言葉が出てこなかった。
今まで体験したことのない気持ちになったからだ。
これまでどんな事にもそこまで動じずに生きていたが、さすがにこれは少し動じずにはいられなかった。
「探す必要はないのか…」
普通に考えれば、私達の事は私達で解決するから待ってなさい!とか果実は仕事があるのだから探す必要はない!とか普通はあるだろうが、母さんは恐らくそんな事は考えていない。
ただ、俺のことはどうでもいいのだろう。
これから生きてくのどうしよ。
死のうかな…
「はぁ…」とため息をついた時だった…
床から魔方陣の用なものが描かれていた!
「な、何だこれ!?」
と慌てていると目の前が真っ白になり、気づくと
見たことのない草原があった。