僕の後輩は可愛い。《BL》
初めまして皆さん。
僕は『青井蒼太朗』と申します。
自分で言うのもあれですが、
文武両道で顔もそれなりに整ってます。
性格も優しくみんなから好かれていますが、
本心では他人に興味がなく自己中心的な男です。
そんな僕に気に入られた可哀想な後輩。
名前は『蓮見蓮くん』。
校内一の不良くんで教師でさえ手をつけられない。
そんな彼だが僕が一方的に構い倒してる。
なんだかんだ拒絶しない所が優しいよね!
『やっべ、また弁当盗まれた★』
僕モテモテだからよく私物盗まれるんだよね〜
お金はあるから教科書とか買い換えられるけど
自分で作った弁当まで盗まれるのは流石にね…
……ハンバーグ、食べたかったのに…
「…二個作ってあるんで食いますか?」
『え!いいの!何コイツ、天使?』
「食うんですか?食わないんですか?」
『食う!食う!!』
毎日必ず屋上でレンくんと一緒にお昼を食べる。
…ぼっち飯はやだもん!!
『うわぁ、ハンバーグだ!
僕ハンバーグ食べたかったんだ!
なにこれ偶然?奇跡!?すげぇー!』
「飯くらい大人しく食えねぇんですか?」
『あー、ごめん、嬉しくてつい…』
めっちゃテンション上がって
煩く騒いでたら怒られた。
先輩に対しても容赦なく冷たいのに
なんだかんだ弁当用意して一緒に食べてくれる
とかどこのギャルゲーのツンデレキャラだよ。
アニメかゲームにしかいなさそうなのが
現実で僕の目の前にいる。
本当に可愛い後輩だよ!
たまに弁当の中に髪の毛とか入ってるけど
調理中に入っちゃったんだろうな…
レンくんって結構、プライド高いから
人にあげたもんに髪の毛とか入ってたとか
かなり気にするだろうから
言わないでそっと避けて食べる。
せっかく作ってくれたのに、
こんなことで作ってくれなくなったらいやだもん!
レンくんが用意してくれた
ブレンド紅茶を飲んで横になる。
…お昼食べたあとって
なんでこんなに眠くなるのかな?
「食ってすぐ寝ると牛になりますよ?」
『イケメンな蒼くんは牛になりませぇ〜ん!』
嗚呼、本当に幸せ!
「可愛いなぁ、俺の”先輩”は…」
その内、後輩視点も書きます!