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旋律の無い歌  作者: 唱伽なみ
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月のように

最初に会った時なんて覚えてない。

仲良くなったきっかけも覚えてない。

そこに特別や劇的なものはなく、本当に普通しかない。

お互いの主張の末に喧嘩して、頭が冷えたら仲直り。

幼くて、何度も繰り返した。

それにだって特別なことなんて何もなかった。

思い出だけが積み重なり、無二のものになっていった。

特別じゃなかった関係が、切れずに続いて特別なものになった。


君が居てくれたこと。

君に救われたこと。

君の存在に感謝してる。


だからね。


君の大切な生活の一部が失くなってしまったこと。

それは、運命の理不尽でしかなくて。

痛みや苦しさにもがき苦しむ君をほおってなんかおけなくて。


幸せを失ってしまった君。


それに理由を求めては泣く君を、

それを求めては泣く君を、

それは決して戻らないことをわかっていながら、戻ることを願う君を、


失いたくないんだ。


大好きだよ。

君が。

大好きだよ。


だから、


諦めないで。

幸せになることを。

諦めないで。

全てを諦めてしまわないで。


人の生は、

太陽がのぼり、

そして沈むように、

明るくなったり、

暗くなったり。

だから昼は続かないし、

夜は続かないから。


必ず太陽はのぼるから。

今は長い極夜かもしれない。

でも必ず明ける時が来るから。


だからお願い。

君を諦めないで。

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