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旋律の無い歌  作者: 唱伽なみ
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ハニードロップス

昔からの知り合いの恋愛って聞くと凄くキュンとしますねw

あなたの声を思い出す。

ドキドキして、キュンとなって……心が暖かくなるの。


ずっと前から知っていたのに。

つい最近まで、全然そんなことなかったのに。

不思議ね……どうしてかしら……

きっとあなたの声のせいね。

聞くだけでわかるんだもの……

私が好きだって。


あーだ、こーだ冷たいこと言うくせに、あなたはとっても照れ屋で、まともに好きって言うのさえ、勇気を必要とする人なのに、何気ない会話の最中に、ぽろっと好きだって、言うんだからさ。


隠したがりで、カッコつけのあなたは、すぐ誤魔化そうってするけど、ちゃんとわかってるよ?


だって自分でどれだけ、自覚してるかわかんないけど、私と話してる間、どれだけ笑ったり、照れたり、素の自分をさらしてると思ってるの?

すごい楽しそうで、嬉しそうで。

通話切るとき、いつも寂しそうな声になるよ?

凄く私のこと好きでしょ?

じゃなきゃ、あなたがあなたでは、ありえない行動する理由は?

おしとどめようとする感情が、見え隠れしてる。

誤魔化そうとしてるのは、そのせいだって、ちゃんと気が付いてる。


壊れそうになるときに、寂しそうなあなたがちらつく。

全部やめちゃおうか、全部消しちゃおうか、切なさに負けそうなときもある。

それなのに、あなたを手放せない。

昔から知ってる、主張が激しいわりに、そっと静かによりそってくる、名前を呼ぶと嬉しそうに、すぐ返事する、あなたを可愛くて、可愛くて。

変わったって自分で言うけど……変わってないとこも、変わったとこも、全てがあなたでしかなくて。

深い闇を抱えてること、その闇に触れさせたくないこと、テリトリーに入れるのを怖がってること。

そんなあなたを、捨てることなんて出来なくて。

愛しくて、切なくて、大切なあなたからの、連絡を結局待っちゃうの。

離れたくなくて……

バカみたいにじたばたして、若いときみたいに焦って、空回りして。

恥ずかしいのだって我慢してるんだよ……

それをあなたが喜ぶから……


こうやって思い出すだけでも、楽しくて切なくて、愛しくて寂しくて。

また、楽しみにしちゃうのよ。

あなたと話せるときを、あなたと遊べる時を……

あなたと愛し合える時を……

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