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旋律の無い歌  作者: 唱伽なみ
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看護

心を怪我をした君。

その傷ほおっておいていいの?

傷を隠して、無理して笑ってる。

ピエロの仮面をかぶって、おどけたふりで誤魔化して。

なにも無かったように振る舞って、傷口がひらいて心が血を流しても、誰にも見せないで気付かせないように。


君は薬もつけず、傷口を洗い流しさえもせず、何故ほおっておくの?

傷は膿んで簡単には治らなくなってしまっても、かまわないの?

見てるこっちが痛くなるよ。

見てるこっちが悲しいよ。


傷を見せて。

君の心の傷を。

傷がどれほど深くても見捨てたりしないから。


傷を洗い流してあげよう。

優しく洗うけど、少しの痛みは許してほしい。

痛くって泣いたっていいんだよ。

笑ったりしないから。

がっかりなんてしないから。


薬だってつけてあげる。

ガーゼをあてて、包帯を巻こう。

時々ガーゼを交換しよう。


君の心の怪我が少しでも早く治るように…

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