エピローグ
机の上に、手紙が置いてあった。
それが入っていた封筒に差出人は書いておらず、裏返すとただ一言こう綴ってある。
最愛の息子へ――。
成也はそれを手に取ると、懐かしそうに目を細めた。記憶に遠い両親は、色あせた写真の中で永遠に笑顔だった。
三枚の紙に簡潔な文で構成されたその手紙でも、冗談めかした文章は健在だった。
一枚目には、母の名があった。
「多分子供はできないと思うけど頑張ってね!毎晩毎晩、頑張ってね!!」
二枚目には、父の名があった。
「なんなら、お前たちの子供も父さんたちが作ってやろうか!今なら安くしておくぞ!」
そして三枚目には、両親の名前。
「でもこれだけは忘れないで欲しい。たとえ何が起ころうと、どんな時でも、私たちだけは絶対に成也の味方だから」
何度読み直しただろう。その言葉が、その字が、どんな時も力になった。
手紙を封筒に入れなおすと、成也は椅子から立ち上がった。
俺の名を呼ぶ声が聞こえる。錯覚でもなんでもなく、最愛の人がそこにいる。
そして一歩、共に歩み出す。
「それでは、新郎新婦の入場です!」
まずは、ここまで読んでくださった方々に最上の感謝を。
そして言い訳というか。あとがきというものへのちょっとした憧れがあったんです、はい。なので余裕のある方はもう少々お付き合いを。
この作品は、自分が高校生の時に暇を持て余し過ぎて(別に友達がいなかったわけじゃないよ。ほんとだよ)ちょっと小説でも書こうかと思い立って、そこからグワーッと一ヶ月ほどで仕上げたものに少しだけ手を加えたものとなっております。なので思春期の少年特有の幻想がいっぱい混じっていて、読んでいてはずかちーっと思う場面もあったかと思いますがよくぞ耐えてくださった。再度感謝。
ついでに言うと、このお話は飽きっぽい自分が仕上げきった最初で最後(今のところ)の作品でもあって、でもそんなことはどうでもいいですね、はい。sa-na先生の次回作にはご期待できないかもしれません。
ではそろそろ内容について触れていきたいので、あとがきから読む派閥の方は警戒してください。
はい、では始めさせていただきます。
まず、この話には伏線張ったけどポイな部分が幾つかあったような気がしますが、それは仕様です。読者の方々にはうんと考えて欲しくて、あえてわかりにくい書き方をした部分も多々あります。
例えばその最たるものが、「四人の子供達のうち二人は人間じゃなかったんだなー」の部分。この「二人」というのは最後まで明かされることはなかったのですが、薄々わかった!という方もいたのでは。そんなあなたは、作者にこっそり答えを教えてください。実はこいつ人間じゃないっしょ?って。
と、まあ作者のつまらない話にこれ以上付き合わせてしまうのも申し訳なくなってきたのでこのくらいにして(話のネタが尽きたわけではない)、そろそろ締めさせていただこうかと。
このあとがきの最後の最後まで付き合って下さった方々に、再びの感謝を。
※この作品は、以前SS投稿掲示板アルカディア様に投稿させていただいたものと同一内容です。




