ネガ
毎日朝3時に私は起きる
よく寝れないとかとても早く寝ているとかそういう訳ではない
どれだけ早く寝ても遅く寝てもこの時間に必ず起きてしまう
このことについて私はあまり深刻には思っていない
特に身体に異常も無く眠さもない
なので改善するつもりもない
今日は一日中晴れるらしい
起きたらまず20分間歯を磨く
恐らく一般的な歯磨きの時間より数倍長いだろう
幼少期歯磨きを怠って奥歯6本が虫歯になったことがある
その時の痛さは二度と経験したくないので歯磨きを入念にするようになった
歯磨きを終えると顔を洗う
顔を洗うという行為に意味は感じていない
周りの人がやってるからやっている
朝ごはんは軽食程度に済ませる
満腹でも別にいいのだが満腹になると眠くなってしまう
私はパンより白米派なので前日に朝食用の白米を炊いている
このことを同僚などに話すと健康的だと言われる
今日の献立は白米と玉子焼きだ
卵に対してこだわりは無いが焼き方はこだわっている
私は中までしっかり焼く派だ
出勤まで紅茶を飲みながら新聞を読む
コーヒーは体質的に合わないので紅茶にしている
紅茶は市販の物だがお湯は必ずミネラルウォーターを沸騰させた物にしている
新聞よりテレビでもいいのだがついつい時間を忘れて見過ぎてしまう
あとニュースのコーナーが少ない番組が多いので気が散ってしまうのだ
新聞にはこの前殺した男が遺体で見つかったと小さく書かれていた
この男の人生も新聞の小さな隙間に埋める程度だった
7時20分になると出勤をする
電車に乗ると今日も満員だ
都内なので仕方がないと言い聞かせスペースがない満員電車に身体をねじ込む
会社の最寄り駅に着くまで10分程度
何もすることはないので出勤したら何をするかを考えた
先ほどから私の腹部に肘を押し当てる男がいる
こんなに混んでいるのだから当たるのは仕方がないが恐らくわざとだろう
10分程揺られ最寄り駅に着くと人が水風船から割れ出た水のように一斉に出る
私は肘を押し当てた男を階段から突き落とした
職場に着くと自動販売機で100円の天然水を買う
周りの社員は缶コーヒーやお茶を買うが私は水でいい
結局水が眠たい頭を動かすのにいい
席に座ると同時に同僚が出社してきた
どうやら同僚は最近産まれた子供の夜泣きでよく寝れていないらしい
「赤子の仕事は寝ること食べること」とよく言うが実際にやられると中々キツイ
同僚に缶コーヒーを奢ると同僚はそれを飲み干し身体を伸ばした
8時にこの会社は始まる
ここから18時まで仕事だ
2年前この会社は監査からの通達で定時退社を義務付けられた
たしかにそれ以前は労働基準法を無視したような営業体制だったのは間違いない
この通達により助かった社員は何十人もいるだろう
私もそのうちの一人だ
21時にようやく退社出来ると思ったら上司の興味ない飲み会に強制参加させられる
終電まで飲みたくもない酒を飲まされるのは苦痛でしかなかった
上司は殺したがそれでも変わらなかったので退職を真剣に考えたくらいだ
今後このようなことが再発しないように祈るばかりだ
12時10分に昼食を取る
昼休憩は12時からだが私は12時になったと同時に昼食を取らない
10分間のリラックスをすることによって食事に意味が出るのだ
社員食堂には行かず昨日の夜作った弁当を食べる
社員食堂の定食は美味いが塩分量や脂質がかなり高い
なので私は弁当を作って栄養をコントロールしている
大体20分程で食べ終わる
午後からはかなり忙しくなる
書類作成も急かされはしないがのんびりやっている暇はない
同僚が体調不良で早退したため同僚の分の仕事も代わりにやっておく
この仕事分の追加給料は出ないがこういうのは給料どうこうではない
彼の苦労を少しでも減らし楽をさせてあげるのが今の自分の役目だ
彼はよく仕事が出来るため与えられた仕事も少なく楽だった
仕事を出来る人間というのに憧れる私はまだまだなのだろう
彼のおかげで16時に仕事を終えることが出来た
今日も早く帰れそうだ
18時に退社することが出来た
今日もこの時間に帰宅できるのはこの上ない幸せだ
そういえば最近雨が降らない
そろそろ傘がさしたくなる
帰宅途中に野菜がない事を思い出しスーパーに寄る
18時は多くの人がスーパーに訪れるので野菜をすぐに買わなければいけない
何とか千切りキャベツ一パックを買うことが出来た
自分の鞄を殴り続ける子供を駐車場で殺した事により帰りが遅くなった
何とか19時15分頃には帰れた
重たく感じたジャケットをハンガーに掛けてソファに座り込む
今日も疲れた
20時に夕食を食べ終える
夕食時にはテレビを見る
好きな番組があるという訳ではない
付けていると安心するからだ
興味無い観光地の魅力的な部分を見るのも悪くない
夕食を終えると皿を片付け明日の弁当の準備をする
作っている途中で明日が休日なのを思い出した
これは明日の朝ごはんにでもしよう
22時寝室へ向かう
寝室には窓がないので時間を忘れる
今が朝なのか夜なのかもわからない
その感覚は幼少期の頃からたまらなく好きだ
私には恋人はいないし心を許す友達もいない
しかし何不自由無く生活できている
人は孤独を恐れるが孤独は人を強くするというのは不思議なものだ
今日も頭の中で意味のない哲学を唱えながら眠りについた




