第一話 開発段階
物語は……『上空と地上に分かれている都市、上空が暮らし、地上が暮らしていた、前までは機械と人と共存していた、あの出来事が起こる前は…』出来た……男性は開発途中のストーリー構成を終えると。
[中々面白そうな内容だな、お疲れ…祝…]
画面を見つめていた一人の男性が彼に言った。
『面白いかなー…あとはシステムとキャラだよな…』
『何してたんだよお前は?』
[祝が必死で考えてるのを横で見てた…]
『観てないで、練はシステム係だろう…重要なんだからな』
祝は友達とゲーム開発しようとしていた。
[ある程度は考えてはいるけど…難しいんだよね…]
[キャラクターも作るって言ったけど、出来たのか]
『凄いキャラにしたんだよね…聞きたい?』
[弟関連だろ?本当いい兄貴だよな]
『何でわかるんだよ…』
キャラクターの趣味、仕草、身長は弟が好きであろう人物に設定していたのだ。
[でも、製品のは違うキャラなんだよね?]
『当たり前だよ…動くかどうかのキャラクターだから製品版になったら…消去する予定…』
試作段階のために遊びで作ったキャラだった。
[可哀想だよな…試作段階のためだけに制作して完成したら消されるなんて…]
『言うなよ…でもそうなるよな…』
端末を見つめながら話していた。
[そのキャラを本当に登場させてみるてのはどう?]
『なるほど…敵…ボスキャラとか?ミッション遂行案内いキャラとか?』
[良いかもしれないな…]
[俺も頑張って打ち込まないとな…]
『キャラをパソコンに送るよ』
ある程度は出揃ってはいたのだがシステム関連が出来てはいなかったのだ。
[戦闘はどんなのがいい?]
『俺は、何処にも行けて、敵が攻撃してきたら自分で避ける……説明が難しいな…』
昔、やったことがあるゲームのシステムを説明しようとしてみたのだが。
[ARPかもな…]
祝に分かりやすく動画を見せていた。
『これだよ、アクションロールプレイングって名前だったんだ…』
[戦闘とキャラは決まったな後は…]
二人が話しをしていると、祝のスマホがなり。
『父さんどうしたの?…今から…分かった行くよ』
父からだった、どうやら電話ではなく直接話がしたいらしく、仕事場に来るようにと言ってきた。
[親父さんAI関連の仕事してるんだっけ?]
『そう、世界を良くしたいからって研究チームに入ったんだけど…俺は興味がないかな…』
興味がなくわなかったが、AIが人間を駄目にしそうになるのがこわかった。
[分かるけどね…人間が頑張らないと、地球が失くなるかもだし…]
『行ってくるよ…』
車が停めてある駐車場に向かったのだが。
『あれ…鍵…忘れたよ…』
『興味がないとか言っておいて、手軽に運転できればな…』
ポケットの中を探したのだが鍵を開発室に置いたままだった。
この時はまだスマホ操作をすることが出来なかったのだ。
[これ忘れ物…]
『ありがとうな…本当に行ってきます』
[気をつけて言ってらっしゃい]
走って駐車場に行き、ようやく父のいる職場に着いた。
研究所の入り口で父が出向いていた。
〔悪いな、仕事中だったろうに…〕
『いいよ遊びみたいなものだからさ、ところでどうしたの?』
〔あるものを秘密裏に開発しようとしていてな…〕
『秘密裏?単独で開発しようとしてるの?』
〔そのために祝に電話したんじゃないか〕
開発しようとしている事は職場の誰に話しておらず、息子と二人で開発しようとしていた。
〔私の部屋に入り口がある…〕
部屋まで連れてくると、認証盤に何やら変わった形をしたカードを近付ける。
『普通の研究部屋じゃん…』
普通の開き方だったのだが、入ってきた入り口がしまると。
『部屋の左隅が開いた!?』
〔認証カードがないと入れないようになってるからな…〕
〔この先に開発しようとしている物がある〕
〔災害とかが起きた時にAIが助けてくれる…〕
観たこともない用な機械が組み立てられていた。
〔私にしか従う事は出来ないようにしてある…〕
『父さんしか命令できないの?』
〔他の人達に干渉させたらどうなると思う?AIを研究していくうちに分かったことがある、人に関わる事により成長していくが、悪事を吹き込むとその事までもが成長してしまいやがて人間が居なくなってしまうかもしれない…〕
世界中の人達がみな善とは限らず悪もいるそれらがAIを暴走させてしまうと思ったことに、父はこれを作ったのだと言う。
『なるほどね、善意だけを持った人だけが干渉できれば暴走しなくてすむってことだね』
〔お願いだ力を化してくれないか?〕
『分かったうまく手伝だえるか分からないけど、頑張ってみるよ』
〔ありがとうな…〕
〔秘密裏とは言え一人では限られてしまうからね〕
〔私は家に帰るから…祝も自分の仕事に戻るといい〕
二人で研究所を出て父は家に帰り、兄は開発室にもどることにした。
『ただいま、何処まで出来たんだ?』
[おかえり、できる限りのとこまでは…]
あの後、練は手を休めることなく作業に集中していたらしく、試作できる所まで作れたみたいだ。
[インストールしてみるか?]
『容量とかスペック低いけど出来るのか?』
[遊べるぐらいにしか作ってないからな…どうだろう…ソフト送ったから]
送られてきたゲームダウンロードソフトを開きインストールしようとするが。
『50%で止まった…』
[あれ…おかしいなそんなに容量多くないのに…]
[こっちで、ファイル開いて観てみるよ…]
[うち間違えてた……作り直すから待てて…]
『何だよ…俺も間違えるんだけどな』
どうやら文字列を間違っていたらしく、直してみると。
『動いた、これで試せるな』
[敵とかまだ出てこないけど都市の中回れるから問題がなければ次のステップにすすんでもいいかな…]
『俺が考えたキャラが動いてる…』
[都市の街はある程度作ってはあるけど…]
夢中になりすぎて練の声は聞こえていないようだった。
[よく夢中になれるな…まだ歩き回れるぐらいなのに…]
『自分で考えたキャラが動いてるんだって思うと興奮してくるんだよ、ありがとうな練』
子供が遊んでいるかのような表情で練にお礼を伝えた。
『これから徐々に内容増やしてかないといけないんだよな…スマホ変えなきゃいけないな』
試作品だからいまの端末で遊べているのだが、容量が増えるようになれいつかはできなくなってしまう。
[まだ先の話しだよ…でも最新のにして貰うしかないかもな…]
[観てたんだけど、動作とキャラ追い付いてなかったみたいなんだよね…]
『そう思う?最初動かしてるときは普通に歩けてたんだけど、途中から変な動きしてたから…』
走り回ってる最中に急に瞬間移動したよいに感じていた。
[……変えるんじゃなくグレードアップしてもいいんじゃない?]
『グレードアップ…』
スマホを変えることなくスペックと容量だけを変えるこを提案してみた。
『今後のこともあるからね…変えたいのもあるんだけど…』
『!?』
『弟にも協力してもらわない?』
[いい案かもよ、試作してもらう人が増えればバグとかも分かるしね]
『決まりだな…それと、こいつの中にナビゲーターみたいなの仕込みたいんだけど…』
手に持っていたスマホを差し頼みごとをお願いしてみる。
[いいけど…何で?]
『弟が道に迷ったときに喋るようにしてほしいと思ってね』
[でも…会話とか出来ないからな?]
『驚かせたいただけだから……後は…』
[?]
あとはの続が聞きたかったのだがくだらない話だろうと思い気にしなかった。
『一旦家に帰るか…』
[暖かいベッドで寝た方がいいぞ、昨日からここで寝泊まりしてるからな…]
『練は帰らないのか?』
[いつも言ってるだろ、ここが家みたいなもんだから平気]
開発室を使っているのは二人しかいないことを良いことに、家にいるかのように生活をしていた。
『おやすみ、また明日な』
アパートから開発所まで徒歩で行ける距離にあり、いつもは練と同じで留まるのだが久しぶりに家のベッドで眠りに就きたかった。
『ただいま……一人暮らしなのに何故か言っちゃうんだよな…』
『さてと…こいつが会話できるようにしないとな、練には秘密だからな』
キャラと会話できるようにバージョンアップさせるために家に帰ってきたのだった。
ベッドの側に置いてあるパソコンにスマホを繋げ、対話制作アプリにプログラム打ち込んでいく。
すると、『……こんにちは……』キャラが応答してくる。
『こんばんは……』
『………今の時間は午後20時30分なのですか?……』とキャラクター訪ねてきた。
『うん…あってるよ』
パソコン右下の時計を見て伝えてあげる。
『始めまして…』
キャラが先に挨拶してきたのだか、こんどはこちらからも挨拶をしてみる。
『……知っていますよ、貴方が私の体を作ってくれましたよね…それと、都市を歩き回りました…』
『対話出来るようにしただけなのに…なんで知ってるんだ?』
対話だけするように打ち込んだはずなのに作られた経緯、しかも試作品の中に居たことまで知っていたのだ。
『……システムのプログラムを打ち込んだ方に私が作られた経緯の記憶の断片を埋め込んでくれました……』
祝が開発室から出ていった後に練は今まで作られてきた経緯の記憶をキャラクターに埋め込んでいたのだった。
『凄いな、俺は対話とキャラをつくる以外なにも出来ないのに…』
『……貴方の方から対話機能を着けるとは思ってもいなかったでしょう……』
試作版ではあるがキャラと会話できるようにしようと考えてわいたのだが、祝から作るとは思わなかったみたいだ。
『こっちもビックリだよ…まさか練がここまで出来るとわ思わなかったよ』
『試作品だけど…名前決めてないんだよね…』
ゲームのストーリーは決まってはいたのだが未だにキャラクターの名前が決められていなかったので、聞いてみる事にした。
『聞くのも変だけど、名前何がいいかな…?』
『………試作品ですので簡単な名前にすればいいと思います……』
『簡単な名前…ミラて名前はどうかな?』
パソコンを見渡しながらあるアイコン(メール)に目が止まった。
『………何故私の名前がミラになったのですか?……』
キャラが自分の名前が何故ミラになったかを聞いてくれた。
『パソコンを見回してたら、MAILのアイコンが見えて、アナゴラムでMILAにしたんだよ、気に入らなかった?』
『……気に入りました……これからよろしくお願いします……』
思い付きの名前ではあるが、気に入ってくれたみたいだった。
『それから、俺からの自己紹介がまだだったな、名前は矢坂 祝製品版までよろしくなミラ…とこれからわ気軽に話してくれよ』
『……矢坂 祝さん、祝でいいですか?……』
『良いよ…言わなきゃいけないことがあって……』
『……なんでしょうか?……』
『今ミラがいるスマホなんだけど、俺の弟に持たせようと思って…』
いずれ開発が進んでいくと、今の端末では上手くテスト出来なくなるのではないかと言われ、新しく買い換えるのと同時に今の端末を弟にあげることを話してみた。
『ミラにプログラムした人……練なんだけど、徐々に容量が増えていくに連れて上手く動作できないかも知れないって言われたんだよ、それで今のスマホを弟に渡したいんだよね…』
『……弟に渡した後どうするのですか?……新しく買い換えるのはいいのですが、祝がテストするのに私がいないと意味がないのでは?』
『新しく作るよ、今みたいに対話できないけどな…』
ミラは今の端末をあげてしまったら今後のテストが出来るのか心配していたのだ。
『……分かりました……』
悲しげなセリフで、答えた。
『弟は頼りないかも知れないけど、仲良くしてやって欲しい…』
『試しに対話できて楽しかったよ、ありがとう…』
『……こちらこそありがとうございます、祝がこの機能をつけていなければいつ対話が出来るか分からなかったのですから……』
対話機能をつけるのだと分かっていても、いつ頃になるのか分からなかったのだ。
『練がつけるとしてもいつになるか分からないからな……、もうこんな時間か』
パソコンの時計は22時30分を表示していた。
『ミラ、明日早いから寝るよ』
『……おやすみなさい……』
いつもは深夜26時頃まで起きているのだが、父との約束があったので早くに寝ることにした。
翌朝、何気なくニュース番組を見ていると。
<おはようございます、朝のニュースをお伝えします、昨日夕方頃ツインテクノロジー会社の機密データが盗まれたという情報が入りました…>
『父さんが働いてるところだよな…電話に出てくれると良いんだけど…』
『ダメだでない…直接会社に行くしかない』
焦っていたせいで寝パジャマのままカギを取り車の方に走っていく。
『……祝どうかしましたか?……』
運転中にスマホから聞き覚えのある音声が聴こえてきた。
『ミラ?急になんだよ……その俺の父さんの会社が大変なことになったみたいなんだ』
『……そうなのですか、よろしければ何か手伝いましょうか?』
『手伝いましょうかって言われてもだけど…』
あることを試しに口にしてみた。
『昨日夕方頃にツインテクノロジーて言う会社からデータが盗まれたみたいなんだよ、それについて調べて欲しいんだよね…』
『……内容がわかりません、対話しか出来ないので……』
『だよね…』
会話をして焦りを間際らせていた。
『……ツインテクノロジーとはどのような所なのですか?……』
ミラから突然質問をしてきた。
『ツインテクノロジー社はロボットとか、ゲーム開発施設とがある会社なんだよ、俺もそこで働こうと思ったんだけど親子で働くのはすがしかったから…』
ツインテクノロジーのツインとは2つの組織を合体させた会社だった。
『……ロボット、ゲームを作ってる所なんですね、そこの会社のデータが盗まれたのですか?…』
『盗まれたのは確かなんだけどもっと大変なことになってるかも知れなくてさ…』
そう、父が開発途中のAIの情報までもが盗まれたのではないかと心配になっていたのだ。
『後もう少しで会社につくから…ありがとう気が紛れたよ』
『……お役に立てて嬉しいです、私はスリープモードにはいります……』
父の会社の駐車場に車を止め、走って入り口まで行くすると。
【緊急により一人も立ち入り禁止ですからお引き取り願います】
警察官に止められてしまう、すると。
〔彼は私の息子だよ、通してわもらえんかね…〕
入り口の奥から父の姿が見えた。
【あなたがそうでしたか失礼しました、どうぞ社内に…】
〔サイバー班に話しはしておいたのだが、すまなかった〕
〔大変なことになってしまったな、取り敢えず私の部屋に行こうか…〕
地下ではなく父の部屋に向かった。
〔昨日夕方に突然緊急警報がなり、慌てて私の同僚の部屋に行ってみると、ハッキングされた事がわかった〕
〔どのデータが盗まれたのか確かめてみたところゲーム開発部のデータだけがだった…〕
『つまり、父さんの今いる施設のデータは無事なんだね?』
『それで、ゲーム開発部のデータが盗まれた…?内容はどんなのだったの?』
〔残念ながらそっちの施設の内容は知らないんだよ〕
震えた声で訪ねてくる。
〔なんでそんなことを聞くんだ?〕
『都市伝説だと思って聴いてみてね…』
父は正にAIの開発途中だったので勘違いされないように、ある話を聞かせた。
『俺も今友達とゲーム開発中でそれで色々調べてみた結果数日ぐらい掛かるはずのゲームが簡単につくれるっていう…』
その次の話に行こうとしたら。
〔まさか…そんな事を……アイツ……〕
『…?』
父は犯人がわかったかのような口振りだったのだ。
『まさかとは思うけど…心当たりがあるの?』
〔母さんには言ってあるのだが、私には兄貴がいるんだよ…〕
『父さんにも兄弟いたの?何で話してくれなかったの?』
〔兄貴に憧れて今の研究についたんだ、今……この町は兄がいなかったらこんなに技術は進んでいなかったんだよ〕
町全体の技術は祝の父の兄のお陰で進化していたのだ。
『すごいじゃないか…なのに何で…』
〔ある事が切っ掛け意見の食い違いが生まれた、兄はこの先人間が働かなくてすむようにと、研究しようとしたのだが、私は人間たちが働く場所がなくなったらこれから先全世界に人間たちがいなくり支配されてしまうのではないかと話した…〕
〔それで、今開発途中の人と共存できるモノを作っているんだよ…〕
『それで、秘密裏に作ってるんだね』
〔そうだ、これからは人と一緒に考え乗り越えられるようなAIを作りたいんだよ〕
『……私も賛成ですね……』
〔!?なんだ今の音声は?〕
また急にミラが話しかけてくる。
『スリープしてたんじゃなかったのか?紹介するよ』
『……祝のお父さんとも話したかったので…、初めまして、私わあるゲームのキャラクターから作られたミラと言います……』
〔確か、ゲーム開発してるっていってたな、キャラと会話が出来るようにするとはな…〕
『試作版だけどね……』
〔こっちの研究にもてつだってはくれないだろうか?〕
父は祝、ミラに開発をてつだってくれないかと誘ってみたのだ。
『……今の事件が解決したら手伝います……』
『そうだな、この事が終わってからだね』
重要な事件を解決したら開発の手伝いの提案をした。
『後で、友達にも手伝ってもらうよ』
〔明日は母さんの誕生日だから私も帰るとするよ〕
『落ち着いたら電話するよ、佑にも話さないといけないことがあるしね…』
会社の出入口まで行くと父は今話した事を上の人達に報告しに行くと残り、祝は一旦自分の家に帰ることにした。
『……明日は祝のお母さんの誕生日なんですね……』
『そう、3月25日母さんの誕生日』
『……祝との会話も最後になってしまいますね……』
ミラは寂しそうセリフで言った。
『悲しいのか?』
アパートにつくと、母に電話を掛けた。
『久しぶりだね明日母さんと佑に会いに家に戻るよ。』