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黒麗風音
<プロローグ>
「...........!!」
いつからだろうか…
こうも毎日悪夢を見るようになったのは…
俺には親というものがいない。
それと悪夢に繋がりがあるのかは分からないが
それを考える気にはならない…
もとは親がいたのか、どう今まで生きて来たか、
などの疑問はあるだろうが
'本当に何も分からないんだ'
物心ついた頃からこんな感じだったんだ…
なんか、こう馴染んでいた感じだ。
とっくに家事はできてたし、
料理なんてプロ並みだ。
こう、特殊な体質? だが悪くはない。
「か〜ざね♪」
そう、俺には親友と呼べる存在がいる。
しかも女の子だ。
「待って!今行くっ!」
そういって、身長より少し短いくらいの剣を身に、
家を駆け出した。