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第五話 妻の尻に敷かれる夫

「それでアレン。何があったんだ?」

「えっと、・・・・・・」

「いいじゃないの。アレンちゃんがしゃべりたくないのならそれで。倒れたてしまったことはすごく心配だけど、そこは親の監督責任でしょ?」


父上は、黙り込んでしまう。アレンは少しツッコみそうになった。いや、そこじゃないだろ、と。倒れた事よりもどうして倒れてしまったのかそこの方が重要だろ。と言いそうになった。けれど、自分が口出しできるようなことではないので、ツッコミたい気持ちを押し込めて親の話を聞く。


「けどなぁ~」


父上は、まだ何か言いたそうである。が、子供でも分かっているこの家族の権力図。最も上に位置する人こそが、母であるということを。それすら忘れ、口を開くというのは確実に勇者である。そう、勇気あるものである。だがしかし、それを真っ向から破壊するのも権力者の務めである。


「はい?」


と、殺気交じりの返事をすることで父上は完全に負けである。妻の尻に敷かれる夫のりそうな形であるだろう。あとで、父上が『妻の尻に敷かれるのも心地いいが、やられすぎると完全に上下関係ができ自分の意見が通らなくなるぞ。』と。


「はい。なんでもないです。」


素晴らしいほどにきれいな手のひら返しである。180度くらいくるん、くるんしてそうである。何とも、かわいそうな父であるか。


「それでいいわ。」


母上の方から、矛をおろす。これ以上は、議論の必要性がないとそう判断したのだろう。勝敗母上の圧倒的勝利ッッ。と言わざるを得ない結果である。


「アレンちゃんも何かしたい時は、私たちに相談してからやってね。アレンちゃんの意見も尊重するから・・・ね。アレンちゃんが、倒れて何日も寝込むなんてことは、もう・・・経験したくないから・・ね。」


少しの空白の中に母上の溢れ出る感情が涙となってこぼれだす。その母上の背中をさすりながらも、自分も少し涙している、父上。やはり、似た者同士だと改めて確信した。そして、この雰囲気に対して「やだ」と言ったら、空気読めないにもほどがあるということで優し気のある声でけれど親のことを思うような口調で


「はい。分かりました。」

「よろしい。」

「それで、最初のお願いがあるのですがよろしいでしょうか?」

「いいでしょう。」

「冒険者ギルドに行かせてください、とは言いません。ステータスプレートや職業確認の儀のどちらかをやらせてもらいたいです。」

「なぜですか?」

「それは、今後の人生を進んでいくために少しの時間でも自分のために有効活用したいです。そのために、ステータスプレートであれば魔法が、職業確認の儀であればその後の鍛錬の仕方がある程度決まっていきます。ですので、ステータスプレートまたは職業確認の儀の件をよろしくお願いいたします。」


と、最後に言葉をきちっとしゃべり終わってから頭を下げた。親は、少し驚きながら目を丸くしていた。


「分かりました。でも少しだけ。今のステータスプレートは、とても高性能なので職業確認の儀も省略されてたんですよね。」

「え・・・・」


僕は思った。いやそれ先に言えよ、とそして文明開化さすがです。マジパネェ~。と思い始めるようにもなった。


「さっきの件ですがいいでしょう。父上が行ってくださるらしいですよ。」

「「え・・・・」」

「何か文句でも?」

「何もないです。」

〜作者からの大切なお願い〜


「面白い!」


「次、どうなる?」


「更新頑張れ!」


 少しでもそう思ってくれた読者の皆様。


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