第三話 魔法まじすげ~
「先に打ち始めていいぞ。アレン。」
「はい。父上。では、行きますッッ。」
早く素早い、足さばきで父上との距離を一気に詰める。あと、一足分の所で足を止める。
「ほう。足を止めるか・・・・。なかなかだな。」
「ありがとうございまッす。」
本来あの場で、父上の勝ちが決まっていた。が、そこに剣士としての勘が、加わることで誘い出されたこの攻撃は危ないなどの、特定の物に関する勘というのが異様に働く。そうまるで、勘にすら意志があるかのように。そして会話の中ですら攻撃をはさみながら、執拗に勝ちにこだわる。どんどん距離を詰めては、斬りかかり当たらない、そして距離を開けるこの繰り返しを無限とも思えるように長い時間、繰り返していた。そして、六時ほどになると母親から夕飯の合図がくる。
「今日はここらへんで終わりでもいいと思うのだがどう思うかね?」
「はい。私もだいぶボロボロなのでここで終わりになると嬉しいです。」
「あと、いい腕だったな。」
「ですが、一発も父上に打ち込むことはできませんでしたから。」
「いや、あれは魔法の力を使っているんだ。」
「なるほど。だから、完全に死角でも当たらないんですね。」
「私のように、魔法と剣士を合わせた魔法剣士というのが世間一般的には普通だ。だが、アレンは大概の魔法剣士であれば剣のみで勝つこともできると思うぞ。」
「そうですか。でも大概ですよね。魔法士として、魔法剣士として圧倒的実力がある場合は魔法を使わないと勝てないのでしょうか?」
「だいたいは、な。だが、1000年ほど昔の話になるが剣のみでこの世の頂に上り詰めたものがいた。名は、その人からいう事もなく周りの人からは勝ち方、などなど色々と諸説はあるが<修羅>と呼ばれるようになった。そこからは、剣術も重要視されてきた。」
「ほう。その人は、<修羅>以外では何と呼ばれてきたのでしょうか?」
「そうだな。<剣神の生まれ変わり>だとか、<剣の勇者>などなどだ。」
「え。勇者なんているんですか?」
「ああ。いるにはいるが、勇者が現れるときというのは人類滅亡がかかったときだと言われいる。ここ数百年は、勇者は現れていない。それに、その時はほかに勇者が存在したんだ。それに勇者がいるときというのは、他の勇者は存在しない。などなどの謎のルールがあるんだ。」
「なるほど。」
「とりあえず、この話は食後だ。母さんに怒られる。」
「そうですね。早くいきましょう!」
今日で、色々と情報を集めることができた。勇者、千年前の剣士、魔法情報が多すぎる。まずは、所載に該当の本があるか、確認しに行ってみよう寝るとき心は決まった。
~明日~
今日はたまたま父が出かける日であった。そのことをしめしめと思いながら、確実に父が出かけたところを確認し書斎に入り込む。そして、書斎にある脚立?らしきものに足をかけ、手あたり次第それっぽい本を書斎の机の上に置いていく。そして、その書斎の本を積みためて一番上の<歴代勇者>という本を取ってみる。その中には、剣の勇者、槍の勇者、炎の勇者、などなど色々な種類の勇者がいることが分かった。召喚?とやらをされたのちに素質が決まるらしい。その後に、レベル上げなど色々して人類滅亡の危機を救うというのが、使命という事だけが共通点。
「いやぁ~。わっかんねぇーーー。」
「何が分からないのかしら?」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ。・・・・・なんだ母上か。」
「なんだとなんですか?」
「いや、なんでもない。」
「週一くらいで毎回この書斎に来て、本読んでることは知ってましたよ。」
「なん、だ、と・・・・・・・・」
「母親が、息子の行動を知り尽くすことは、ごくごく普通の事ですよ。」
「え。・・・・・・・(そんなわけないだろ!)」
「まぁいいですけど。で、何が分からないのかしら?」
「えっと、勇者だったり魔法だったり、色々謎なことが多すぎて困ってるところです。」
「あらまぁ。勇者については分からないですけど、魔法については教えることができるわ。なんせこれでも、凄腕の魔法士って言わていましたわよ?。」
「そうですか。では、魔法について教えてください!」
「どうしましょうか。」
「え。」
「冗談です。魔法というのは、魔力を使い演唱をすることで特定の魔法を使うことをさします。」
「へぇ~。」
「そして、魔法の熟練度が一定に達することで演唱をしなくても発動できるようになります。そして、魔法には、種類が色々ありよく使うのは攻撃魔法と生活魔法の二つです。攻撃魔法は、そのまま。生活魔法は、生活する際に少しでも楽をするためによく使っております。」
「だから、あんなに食器洗いとか早いんだなぁ~」
「魔法は、簡単に使うことができますが最も大切なのは魔力量と魔力制御力の二つです。この二つがどれだけ高いかで、今後の魔法士としての力が見れると言ってもいいほどです。それだけ、魔力に関することは大切という事です。」
「なるほどぉ~。魔法ってどうしたら使えるの?」
「例えば、ファイヤーっと言いながら、ファイヤーの過程を意識しどのうような過程でそうなるのかそうか考えることで、ファイヤーという魔法を使うことができます。」
と言って、ファイヤーという魔法を使って見せる。そうすると、母上の指先にファイヤーができる。そして、俺は思った。魔法ってまじですげぇ~。っと。
〜作者からの大切なお願い〜
「面白い!」
「次、どうなる?」
「更新頑張れ!」
少しでもそう思ってくれた読者の皆様。
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