第二話 母親すげぇー
目を覚ます。今度は体が軽く簡単に、体を上げることができた。周りに人はいない。体は動かすことができるので、自室?と思われる場所の扉を開き体を動かしていく。まだ、少し体がふらつくので壁に手をつきながら家を歩いて、行くと一つ分かったことがある。この屋敷は、ビビるほどに大きいという事だ。そうやって、びっくりしていると執事?のような人が来た。その人の体をじっくり見ると、服越しだと分かりにくいがしっかりと体を鍛えていることが分かる。
「お坊ちゃん。まだ寝てないとだめですよ。」
「あ、あうぁ~。あう、ああ。」
「はい、はい。とにかく自室に戻りますよ。お坊ちゃん。」
「あ、あうぁ~。」
執事につれていかれ自室に戻される。さっきまでの努力が無意味と化した。マジ辛い。結局、執事と出会いそうだし、今は体を休めることを優先して、ベッドで体を休めようとベッドに体を倒す。そうして、少し経つとドアからひっそりと顔を出している女の人がいた。たぶん母親なのだろう。ほかのメイドの人とは、違い服が豪華で華やかな服装をしておりメイドの方々が、頭を下げていて完全に身分が上の方という事なのだろう。
「アレンちゃん。起きてる~?」
可愛らしい声で、少しずつ距離を詰めながら異様に確認してくる。挙句の果てには、頬っぺたぷにぷにをしてくる。ずっとぷにぷにされるとろくに寝れないので、目を開け母の方を見る。
「アレンちゃん~。起きてるじゃ~ん。なんで、振り向いてくれなかったの~?」
「あ、あうぁ~。(めんどくさいそうだったから)」
「まぁいいわ。可愛いことに変わりは、ないもの。どうしてそんなにぷにぷになの~ほっぺ。どんな肌しているのよ!!」
「あ、あうぁ~。(知るか。子供だからじゃないのか?)」
「何言ってるのかよくわかんないわよ!でも、この時の可愛さはこんなに小さい時だけだよね~」
「あ、あうぁ~。(何言ってるかわかっているじゃないか)」
「だからもう。喋ってるときの顔も可愛い。はぁはぁできちゃう。」
「あ、あうぁ~。あ、あぅぁ~。(父親~。ここに変態がいるぅ~。助けて~)」
「もう、可愛さの鬼ね。」
そういって、母は僕の自室からいなくなった。そして、机の上にお皿があり皮が剝かれ一口サイズに切られたリンゴが置いてあった。いつ、置いたんだと思うほどに、あれほどの会話をしながら机に置くとは、素晴らしい身体能力だ。我が母ながらさすがとしか言えない。そして、一日寝て目を覚ますと体は、ほとんど万全な状態になった。それでも、ほとんど動けない。今は赤ちゃんな状態なので、とにかく体を動かせる年までは、母と父と愛想を振りまいておくことにした。
~6年後~
体をだいぶ動かすことができ、尚且つ前世?とでもいうべき経験を活かし、夜な夜な剣を振り前世覚えてきた技を使えるようにしていく。が、できるのは半分くらい。半分は、体が自分にまだ追いついてきていなく、心技一体が整ったとは言いずらい状態にある。技と体は、整っていても精神面で剣技というのは、大きく影響を与えることになる。それを自覚していた荒木神也、いやアレンはそれでもできない自分を悔やんだ。そして、ある時父親が自室に入ってきた。
「アレン。お前は夜な夜な剣を振っているな?」
「・・・・・。」
「いや、知ってるからいいんだ。別に隠そうとしなくてもいいぞ。」
「はい。実は夜な夜な振るっていました。」
「それを見た使用人から聞いたんだが、まるで何十年も生きてきた大剣豪が振るっている剣のように見えた。と言っていた。実は、その確認をしたいだけなんだ。」
「えっと理由を聞かせてもらっても?」
「それが、本当なら教育をもう少し早く始めてもいいのかも、と思っている。」
「実際には、どのような教育を予定しているのでしょうか?」
「本来であれば、六歳くらいで剣の修行を付けそれから、勉学などに励んでもらえればと思っていた。」
「思っていた?」
「剣術が十分備わっているのであれば、それを飛ばして勉学に励ませてやろうと思っている。」
「勉学とは具体的に?」
「確か、地理、経済学、魔法学、数学。と言ったところか。あと、この時の講師は一人に一任される。」
「そうですか。(やっべぇー。勉強できないの忘れてたぁ~。)」
「では、見せてもらおうか。アレン。」
「はい。でも、ここだと狭いので道場に行ってもいいですか?」
「ああ。いいだろう。」
~移動~
「では、見せてもらおうか。アレンの力を!」
「はい。」
そして、いつも通りに打ち込み。そして、剣のつなげ技。など、50種に及ぶ見せた後父に感想を聞いてみる。
「どうでしたでしょうか?」
「そうだな。一言。俺と手合わせをしてくれ。」
「は。はぁぁぁぁぁーーーー。」
「これは、あくまでも技。実践では、こうもいかん。ただ一言言うとすれば、あの技は美しかった。では、手合わせ願おう。」
「まぁいいですけど。とりあえずは、木刀でいいですよね?」
「ああ。真剣だと危ないからな。」
〜作者からの大切なお願い〜
「面白い!」
「次、どうなる?」
「更新頑張れ!」
少しでもそう思ってくれた読者の皆様。
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