8話目
この物語はフィクションです。似てる名称や施設が出てきてもそれはきっと偶然でしょう…
TOPSにアバター作成を依頼してから約一か月ほどほぼ毎日
カードショップに行ってはオリパを買い漁り、県内でも高く買い取ってくれる店に売りに行く生活を繰り返しつつ時には県外にまで出稼ぎに行っていた。
流石に1週間、2週間とほぼ毎日オリパの更新がないかを見に色々なショップに行っていたので顔まで覚えられていたがまぁ相手からしたら自身の店の商品を買い、時にはカードを売ってくれる相手なのだから当然だろう。オリパの当たりのみを抜かれてるとは誰も気が付いてはいないだろう…
そして同時期にネットで頼んでおいたwebカメラも来たので配信に困らないように今のうちから設定しておいた。
取り敢えず使ってみるが画質の設定やピンボケ、カメラ自体についているマイクが音を拾わないようにするには中々手こずった。
その後はSNSでの活動をする為にアカウントを作成して適当に配信サイトや有名な配信者、PC機器のアカウントをフォローしておく。
誰もフォローしてないよりは全然良いだろう。
アカウントの自己紹介欄には
鑑定スキル持ちの転生者
と書いておいた。まぁ夢があっていいだろ。
そして配信日と配信先を告知しておいた。
新人だし配信者なんて大量にいるのだ、差別化やリスナー集めはいざ配信が始まってからだ。
VCのチャット欄にはアカウントのURLを貼っておいて拡散してもらうように頼んでおいた。少しでもいいから色んな人に知ってもらうことも大事だからまぁ身内に頼んで困難を乗り越えるのは許してほしい。
そうして金策をしつつアバターが出来るまで、VCのメンバーで人気が出る配信者になる為にはどうするか、他にリアルでどういったことが出来るのかを出来るだけ毎日会議していった。
給料は出ないがやっぱり皆ずっと一緒にゲームをしてきた仲なので結構色々な相談に乗ってくれる。
渚の相談だけではなく他のメンバーからの相談にも勿論スキルを使って解決出来そうなことなら積極的に相談に乗っていった。
皆からどんな相談を受けていたか例を出していくと
エイラ『生徒がな、イジメをしてるみたいなんだけどしてる方もされてる方も否定してるんだけど
録音の許可をきちんと貰って録音してきたから鑑定してくれないか?嘘発見器みたいに全部いいえで答えてもらったからわかると思うんだが。』
渚『じゃあ聞かせてくれ。………うん。イジメは事実っぽいな。好きだから弄ってるって質問の時に本当判定が出たから思春期の小学生のイジメって感じだな、まだこういう感じのイジメってあるんだな…本人は弄り位にしか思ってなさそうだしそこアドバイスしてやれば?』
みたいな真面目な相談を受けたり
らっしー『結構前から部長が俺に独身寮から社宅に移してやるって話をしてくれたのはいいけど一向に話が進まないんだよ、しかも何か頼んでくるたびにそのネタで俺に仕事振ってくるから断り切れないんだよ、ちょっと録音聞いてくれや。』
渚『……社宅に移す気はなさそうだぞ。てかこの上司凄いな、お前との会話大体嘘みたいだ。
嘘判定ばっかり出てきて飽きてくる。』
らっしー『あのクソ部長!!ぜってぇ次の仕事断ってやる!』
みたいな相談まで様々だ。
こうしてアバターが出来るまでは過ごしていった。
取り敢えずのステータス画面はこんな感じになっている。
佐久間渚
所持スキル:鑑定Lv10
有機物無機物問わず名前や性別、大きさや真贋判定、所持者の表示が可能になる
ネットゲーム上などに存在するアバターの中身を看破することが出来る
会話における嘘の看破可能
選択式の物を鑑定した場合選択時に起こるプラスマイナス効果を表示可能
ネット上におけるスキル効果については以下折り畳み↓
鑑定した物(者)を更にもう一段階鑑定することが出来る
鑑定した物の買取販売価格を表示
複数回スキルを使うことでレベルアップし、見る事の出来る事柄が増える。)
この間の運命を感じたタイミングが丁度10レベルに上がったタイミングだったらしい。
益々運命を感じるなあの巻物には。
書きたい部分はあるけどそこと別の部分をつなげるのが難しいです。
次から配信開始で本格的に活動していきます、多分。