6話目
この物語はフィクションです。似てる名称や施設が出てきてもそれはきっと偶然でしょう…
渚『初期投資
アバター代3万から15万の間でピンキリ
カメラ代4千から4万円の間でこちらもピンキリ
とりあえず活動するのにはこれ以外にSNSのアカウント位か?』
?『そうだね~後事務所に入ったりとかできたらそれはそれでお金かかりそうだけどそのスキルってのを使うなら個人事務所でしょ?』
そう返事をしたのは絵師をしているTOPSという名前で時々一緒にゲームをする仲の友人だ。
最近流行りの配信者の絵師をしてるのではなく個人事務所や新人配信者のアバターを書く仕事をしてるので本人はあまり認知されているわけではない。
しかし俺たちのVCではそういった仕事をする話をしていたので俺たちの中では皆知っている。
TOPS『それにしても本当にそんなスキルがゲット出来るとかすごい時代というか話というか現実にあるんだね~』
彼は語尾を伸ばすゆったりとした話し方をするので対戦ゲームをしている時皆の怒りゲージが溜まってきた際話し声を聞いていると怒る気も無くなる、ある意味一人はグループ行動をしている際にいて欲しい人材だ。
渚『何か試しに鑑定してみようか…そうだな、お前がフォローしている配信者の中で何人手がけているか数えてみるか、名前を見たら製作者が分かるようになったからな。』
すると驚いた様子で
TOPS『へー!そこまで細かく見れるようになったんだ、あんまり信用してなくて最初のほうのまとめ文しか読んでなかったや。何人手がけてるか僕は覚えてるから答えてみてよ。ちなみに手がけてない普通に好きな配信者さんもフォローしてるからね。』
思ったより大人数をフォローしていたので全員見るのに時間は掛かったが何人手がけているかは把握できた。
渚『今の所5人位か?流石に仕事中でデビューしてない人まではまだ分からないけどな。』
再度驚いたように
TOPS『ほえ~。ホントに分かってるじゃん。じゃあ君で6人目になるわけだ。』
渚『きちんと準備が整えばだけどな、大量に配信者がいる中で腐らなければお前の名前も売れるさ。
ところでアバター代って幾らなんだ?ピンキリだからお前に任せるぞ。流石に高過ぎたら払えないけどな。』
悩んだ様子のTOPS
TOPS『ん~こういうのは友人でもきちんとした方がいいしお安くなったりはしないよ?8万位でどう?』
渚『お前がそれでいいならそれでいいけど…流石に値切ったりはしないさ。』
TOPS『結構時間かかるけど大丈夫かい?それとどんな見た目がいいの?』
その辺りは既に考えていた。
渚『とりあえず鑑定をしたいから3つ目の目が欲しい、これは譲れないな、スキルを使うから人間にはない部位を付け足した方がいいからな。それ以外は特に条件というか書いてほしい部位はないな、神々しさが書けるならすごい助かる位だ。』
TOPS『3つ目は大丈夫かな~アニメのキャラクターとかでいるから一応練習で書いたことはあるよ。神々しさは書いてみないと分からないけど神様っぽくすればいいってことだよね~、おっけ~い。』
渚『すまんな助かる。時間はリアルで準備したりスキル上げしたりするから平気さ、ゆっくりやってくれ。支払いは何で払えばいい?』
TOPS『現金書留でいいよ。サイトを通しての依頼じゃないしね。』
仲のいい渚はTOPSが貰った後逃げるとは思っていない。
渚『じゃあ直ぐにでも送るわ。住所は前教えてもらった場所のままでいいか?』
TOPS『いいよそこで~』
このVCに参加しているメンバー同士で日本酒であったり地方限定の物を送りあったりしているので互いに皆住所と本名は知っている。
危険ではあるがまぁそれくらい仲がいいってことだ。
取り敢えずVCを切りネットの記事を頼りに大手通販サイトで6千円位のカメラを買っておいた。
届くまで何をするかね…
悩みながら就寝する渚であった。
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