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〔戦闘主義〕俺と〔面白い事主義〕鈴蘭の大変な夜

遅くなってすみません。少し短いかも知れませんが頑張りました。駄文ですがそれでは、第七話目の始まりです‼

七話目~〔戦闘主義〕俺と〔面白い事主義〕鈴蘭の大変な夜~


文女がこの館にやって来て1週間経った。

あれから東のじい様からの商売の話が発展。あれよあれよと商品の話になり今俺達は、商品を作っていた。作っていたって言っても素人では無理な物があるので職人に頼む事になり二日前に頼みに行ってきた。

それによって今俺は考え事と云うより悩んでいた。

そんな俺を見て三人がひそひそ話していた。


「「ね~主様は何難しそうな顔で考えているの〔ですか〕?」」


鈴蘭は、俺の方をじっと見て言った。


「主様のあの顔は難しそうな顔ではないのじゃ。あんな表情をしている時は何か悪……面白い事を考えている時の顔じゃな‼」


俺は今一瞬考え事止めてを心の中で「さすがだ鈴蘭わかってる」っと思いながら薄く開いた目で三人を見た。

俺は考え事が纏まったので鈴蘭ではなく幸香と文女を呼んで二人に頼み事を頼んだ。


「二人にはこれからモデルになってもらう。」


二人は顔を見合わせて……


「「モデル?」」


俺はしまったと思い鈴蘭に説明を頼むように鈴蘭の方を見た。鈴蘭は任すのじゃと頷いて言った。


「モデルとはじゃな…二人にはこれから主様の着せ替え人形になってもらうって事じゃな‼もちろん、わらわも主様の着せ替え人形になるのじゃ‼」


マテマテ着せ替え人形にするって俺が酷い趣味の変態みたいじゃないか…説明をするならちゃんとしてくれ…俺は鈴蘭を見ていると鈴蘭は俺の方を向いて胸を張って俺に誉めてくれと目で語っていた。

俺は鈴蘭を見なかった事にして俺が説明をし直す事にした。


「モデルってのはな二人には店の商品を着けて外出してもらうことだな。」


俺は実際のモデルの説明をせず自分の中で都合の良く分かりやすい説明をする事にした。

二人はお互いの顔を見合わせてから俺の方を向くと……


「分かった。」「わかりました。」


二人は頷いた。

俺は二人の頭を撫で次に鈴蘭の方を見た。

鈴蘭は頬を膨らませて俺を見ている。


「何故、わらわを褒めない……」


俺は悪い笑みを溢し聞いた。


「鈴蘭、お前は俺と知識を共有しているにも関わらずモデルの意味を分かっていながら面白いからと二人に嘘を言ったな。」


「………………」


「沈黙は肯定だぞ?」


鈴蘭は黙って扉を開け部屋から出た。

俺は溜め息を洩らし。二人に言った。


「俺は小さな奥さんの所に行くからどんな服など身に付けたい物の内容を紙に記しておいてくれ。」


俺がそう言うと二人は頷いた。

俺は部屋を出て自室に向かった。

部屋の扉を開けて中を見るが誰もいない……いや、何かの気配がする。

俺は布団の上に座って目を瞑り半妖に為って使えるように為った力を使った。

ま~力と言っても妖気が分かる様に為っただけなのだが…

すると……部屋の角の荷物が置かれている所の後ろから妖気を感じた。

俺は妖気を抑えその場所を見ると前に見た狐の姿で隠れている鈴蘭が居た。


「そんな所に隠れていたのか……早く出ておいで鈴蘭‼」


俺がそう言うと鈴蘭が荷物の後ろから出てきた。

鈴蘭は俺の足下に来るとポンっと狐の姿を解いていつもの少女の姿に戻った。

鈴蘭は目に涙を貯めて……


「ご……ごめんなさい…なのじゃ……」


俺は鈴蘭を抱き抱えて頭を撫でる。俺はハンカチで鈴蘭の涙を拭き俺は耳元で俺からのくすりを囁いた。


「鈴蘭。俺はお前が悲しくて涙を流し何処かに行ってしまっても直ぐに見つけて傍にいてやる。」


俺がそう言うと鈴蘭は黙って首を縦に頷いた。

それから数分経っていつもの鈴蘭に戻り鈴蘭は俺に質問してきた。


「主様。さっき妖気を感じたのじゃが主様もしかして……」


「……」


数分間後俺は何も言えないのも嫌なので口を開いた。


「沈黙は肯定とは言ったものだな。」


それはさっき俺が鈴蘭に言った言葉だが今は俺に言える言葉である。


「さっき俺は鈴蘭が思っているように半妖の力を使った……まだあまり慣れていないがもうほぼ大丈夫だ……そう問題でもない。」


鈴蘭はそれを聞いてぷるぷると震えて……


「何故…何故わらわの前で半妖にならなかったのじゃ‼」


俺は鈴蘭の言葉をキョトンとした。


「折角、主様の半妖になった姿を見れる好機だったのに……」


「…………………」


俺は息を口から洩らし………


「ふっ……ハッハッハッハ‼そうかそうかそういや~そうだったな俺は鈴蘭の前でまだ一度も半妖化してないな。」


鈴蘭は顔を赤くして……


「もしや主様わらわの前でだけ半妖になっていないとかないじゃろうな?」


「いやいや、鈴蘭だけじゃなくて誰にもまだ見せていない。」


俺がそう言うと鈴蘭は安心したような顔をした。そして、また顔を赤くして言ってきた。


「わらわだけ先に主様の半妖姿を見せてもらえんじゃろうか?」


俺は、また深く考え答えた。


「分かった。じゃあ、部屋の中じゃ雰囲気が微妙だし森の中を少し散歩も兼ねて外に行くか。」


俺がそう言うと鈴蘭は嬉しそうに首をこくっと縦に頷いた

俺達は幸香と文女に少し外に散歩に言ってくると言い俺は鈴蘭に荷物を持たせ俺達は外に出た。


「楽しみじゃの~主様の半妖姿‼」


「そんなに楽しみかね~俺の半妖姿が……」


鈴蘭は俺を呆れた様な顔をして見ながら


「何を馬鹿な事を申しておるのじゃ‼わらわの主様の半妖姿を見ないで居れる訳なかろう‼」


俺は可愛い事を言っている鈴蘭をお姫様ダッコの様に抱えて自分の目的地の森の中の泉まで歩いた。

目的地の泉に着いた俺は鈴蘭を下ろし鈴蘭に持たせていた荷物を受け取る。

俺は中から一枚の狐の面を取り出し俺は頭に付けた。


どうせやるなら格好良く………なんてね……


「さて、これで準備は整ったな。」


俺はそう言うと鈴蘭の前でクルッと回ったその時一瞬眩い光が体を包んだ様に見える……

ま~泉に月の光が反射しただけなのだが

鈴蘭は眩しかったのか目を閉じた。が、直ぐに目を開けた鈴蘭は俺を見て目を見開いた様な顔をしている。

俺は煙管を吹かしながら……


「どうだ?これが俺の半妖姿だよ。ってそんな顔をしてどうした?」


「……………」


返事が帰ってこない……なんか俺の姿が変なのか?


「お~い‼鈴蘭さんや~どうした~?」


鈴蘭がハッと我に帰り俺に近寄ってくる。

顔を少し赤くして……


「かっこいいではないか……」


俺は普段から鏡を見る習慣がないが一度だけ自分の姿を見たが短髪で金色の髪が長髪の白髪に変わり部屋着の着物が似合う姿を見たが鈴蘭達から自分がどの様な姿をしているのか分からなかったが鈴蘭の反応でどんな風に見えたのか容易に想像できたが一先ず……


「ありがとうな。鈴蘭」


俺がそう言うとますます鈴蘭は顔を赤く染めた。

俺も自分の姿のせいで気まずいのも嫌なので言った。


「鈴蘭がこんなにも可愛い反応してくれるならあの二人にも見せてやるかな。」


鈴蘭は顔を赤く染めたまま言った。


「駄目じゃ‼主様の半妖姿をあの二人に見せてしまったら主様を取られてしまうのじゃ‼」


俺は思ったまま鈴蘭に言った。


「可愛い事を言ってくれるじゃないか。大丈夫だよ。俺も鈴蘭以外靡ナビく気もないから‼」


「本当に本当じゃな?」


俺はクスッと笑い言った。


「あぁ絶対に約束する。」


「じゃあいつもの様に……」


鈴蘭がそう言うと顔を上げて唇を突き出してきた。


「分かった。じゃあ……」


俺が鈴蘭の顔に触れ唇を重ねようとした時後の草むらからガサゴソと音がした。

俺は鈴蘭に待ったをかけて鈴蘭を俺の後に隠す。


「出てこい。そこに隠れているんだろ……」


草むらから人の様な姿をした何かが出てきた。

夜目に慣れたと言ってもそれなりに距離がある奴の顔は判らない。

丁度その時月の光が奴の所に当たる。

光が当り猿のような姿が見える。


「私の名前は狒々と言います。」


狒々は軽くお辞儀をした。


「狒々と言ったか夫婦の時間に態態姿を見せるとは性格が悪いな。」


俺は少々苛立った様に言った。


「私は自分の仕事を全うしようとしただけで御座いますが?」


「仕事だと……」


「ハイ。仕事で御座います。新しい総大将様の返事を聴きに参りました。」


俺は事前に考えていた答えを言った。


「普通なら行きたくないと言うが後日顔を出しに行く。それはそうと今物凄く苛立っているんだが狒々よお前で憂さ晴らしをする事にする。」


俺がそう言うと狒々は顔をひくつかせながら言った。


「半妖風情が……調子に乗っているんじゃないぞ若造が……」


俺は今の狒々の台詞にムカつき腰に付けていた刀を肩に乗せ殺気を放ち飄々と言った。


「狒々さんよ。これでも前総大将から受け継いだ物が負けるわけ無いだろ……」


まさに二人は一触即発の状態であった。

俺は隣にいる鈴蘭に目を向ける。

鈴蘭は、俺を見ながら心配そうな顔をしている。


「大丈夫だよ。鈴蘭良く見ておけこれが俺の闘い方だからな‼」


そう言うと鈴蘭はさっきまでの心配そうな顔を辞めて笑顔で俺を見ている。


「さて半妖よ覚悟は出来たかな……」


「フッ愚問だなさっきから準備などとうに出来ている。」


「ならば始めるか……」


狒々がそう言うと俺と狒々は動き出した。


数秒後倒れている狒々と飄々とした態度で立っている俺がいた。

結論を言うとアッサリと俺は狒々を倒した。


「鈴蘭。終わったぞ‼」


「さすが‼主様じゃな‼でもどうやって倒したのじゃ?」


俺は狒々横目で見ながら鈴蘭に勿体ぶってどうしようかなって顔をすると鈴蘭が少し落ち込む素振りをしたので言うことにした。


「俺の知識を共有しているなら少しは分かるはずだが…ま~妖怪漫画みたいにその特性を使ったんだよ。」


ま~まさか本当に漫画通りの能力だとは思わなかったが……実戦ではまずまずだな……

ん?鈴蘭が赤面しながら唇を差し出してきたぞ?


「ん?さっきの続きじゃ……はよするのじゃ‼」


俺はフッと笑みを溢し言った。


「鈴蘭は欲しがり屋さんだな。良い子にしていた褒美だ。」


俺は隣で倒れている狒々が気絶している事を確認して鈴蘭の唇に自分の唇を重ねた。

そして、鈴蘭の接吻を終え鈴蘭を見ると名残惜しそうに自身の唇に触れている鈴蘭を見ていると倒れていた狒々が起き上がった。


「目が覚めたか?狒々よ少し苛立っていたから手荒くしてしまったが……すまなかったな。」


狒々は俺と鈴蘭の前に立ちもう一度頭を下げた。


「此方こそ新しい総大将の力を計るために挑発してしまいすみませんでしたな。」


俺は意外そうな表情を隠し飄々とした態度で言った


「それは、お互い様だ‼だがどうだったかな総大将としては?」


狒々はフッと笑みを溢し言った。


「それは、合格で御座います。我々日本の妖怪は貴方様の実力を疑っている者もいるので今日の話をすれば考えも変わると思います。ですが私は貴方様を総大将として続いていく事を誓います。」


そう言い狒々は深々ともう一度頭を下げた。


「それでは、後日使いの者が現れますのでまた会合の時に会いましょう。それでは失礼‼」


そう言うと狒々は現れた時の様に闇の奥に消えていった。


「さてと………」


俺は人の姿に戻るためにクルッと回り変身を解いた。

鈴蘭が気付いた時には人の姿に戻った俺がいた。


「鈴蘭。夜も深いし余計な邪魔者が来る前に館に戻ろう。今日は疲れて眠いからな。」


俺はそう言うと鈴蘭に手を差し出し二人で手を繋ぎ館に帰るために来た道を俺達二人は歩いた。

館に着いた俺は館に残っていた二人に疲れたので今日はもう休むと伝え俺と鈴蘭は二人で風呂に入り俺達の自室に戻った。


「今日は本当に疲れたな。久々に戦ったしな。」


俺は独り言のように呟いていると鈴蘭が蒲団に座り自分の膝をポンポンと叩いた。


「主様がわらわの為に疲れたようじゃから今日は少し恥ずかしいがわらわが膝枕をしてあげるのじゃ‼」


俺はフッと笑い……


「それじゃあ俺の若奥さんに膝枕でもしてもらおうかな‼」


お互いに顔を少し赤く染める。それは風呂の後だからということではないお互いに視線が交差する。俺達二人は自然に唇を交え少し短くて熱くそれでいて濃厚に二人の接吻は続いた。

俺は唇を離し鈴蘭の膝枕をもう一度堪能した。

一頻り鈴蘭の柔らかさを堪能していると睡魔に襲われ俺は意識が沈んでいく事を自覚しながら目を閉じた。


「おやすみなさいなのじゃ……」


鈴蘭の声が聞こえ自分の頬に鈴蘭の唇の柔らかさを感じながら自分の意識は其処で途切れた。


こうして俺達二人の濃厚で大変な夜が終わった。


前書きでも書きましたが遅くなってすみません。

風邪をひいたり書きかけのデータがなくなったりなどが二回ほどありまして、こんなにも遅くなってしまいました。

ですがいつも通り駄文ですが楽しんで読んでもらえると嬉しいです。

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