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偶然の再会⑩

 「悠介くん……その……ここで会ったのも何かの縁だし、よかったら、もしよかったら連絡先交換しない?」


「うん! いいよ!」


 僕は思わずその場から立ち上がり、まるで小学生のような元気な返事をしていた。僕の返事を聞いたアンナちゃんはみるみるうちに笑顔に変わり、その笑顔を見た僕もまた笑顔になっていく。

 けれど、まさかアンナちゃんの方からこんな提案をしてくるとは全くもって思わなかった。イメージしていたのとは逆になってしまったが、そんな事はどうでもいい。嬉しい、こんなの嬉しすぎる。これはもう勘違いしても仕方のないレベルだ。いや、ひょっとしたら勘違いじゃないのかも……なんて、アンナちゃんが僕のことを好きなわけないか。


「ごめんね、さっきは亜希がいたから言い出せなかったんだ……恥ずかしいから嘘ついちゃった」


 連絡先を交換し終えると、スマホをしまいながら一つ目の疑問を解決してくれた。なるほど、だから一分も経たずに戻ってきたのか。それと今更だがアンナちゃんと一緒にいた子、最初に僕の名前を呼んでくれたAさんは亜希というらしい。うん、なんとなく思い出してきた。


「そういえば悠介くんの親戚の子? 名前何て言うの?」


 そんな素朴な質問をアンナちゃんは投げかけてきた。それは僕に聞いたのか、ヘルコ本人に聞いたのかよくわからなかったが、僕が答えておく。


「ヘルコだよ」


「ヘルコちゃんかぁー、悠介くんこんな可愛い親戚がいて羨ましいな」


 羨ましい、か。アンナちゃんは本当のことを知ったらどう思うだろうか。僕とヘルコの関係。親戚なんてのは真っ赤な嘘で、事実は赤の他人だ。

 ダメ人間と、その無駄な命を狙う死神、こんな関係を話したって誰も信じてくれないだろう。僕だって未だに信じられないというのが本音だ。本当、どうなってんだよ……。

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