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偶然の再会⑤

 と、まあ、そんなこんなで私は幼い頃からずっと悠介くんを想っているのだ。そんな事ぐらいで、こんなに引きずるのか、と思うかもしれない。いや、きっと誰もが思う。私だってこんな話を他人から聞かされたら、何故? と思ってしまうだろう。だけど実際私は、悠介くんを想ってしまっているわけで。これは事実なのだから覆しようがない。

 そんな私だからこそ、今、すぐそばにいる彼を目で追ってしまうのは仕方のない事だった。私の知らない女の子と一緒にいる悠介くんを、ドキドキしながら見てしまうのはきっと、仕方のない事なのだ。

 あれから何分経っただろうか。悠介くんがこのファミレスに入ってからどれだけの時間が経っただろう。私は悠介くんに話しかける事も出来ず、亜希との話を続けていた。だけど、正直私の耳にはあまり亜希の声が入ってこなかった。それどころか、悠介くんの話し声以外の全ての音が遮断されているようだった。とにかく、悠介くんの事が気になってしょうがないのだ。そんな私に痺れを切らしたのか、亜希が私に言った。


「ねぇ、さっきからどうしたの? なんだか急にそわそわし始め出して。」


「えっ、いや、なんでもないよ! ほらっ、私っていつも急にそわそわしだすじゃん? 高校生の時もそうだったじゃん?」


「なんだそりゃ」


 正になんだそりゃだ。言った私もそう思った。


「ん、あれ? あそこにいる人どこかで見たような……」


 亜希が私の背後のテーブルでご飯を食べている二人組を見ながらそう言った。


「霧夜……悠介……」


「え?」


「あそこにいる人は、霧夜悠介くんだよ、亜希」


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