2012年J2順位予想
しょっぱなから言い訳をするが予想なんて外れるものだ。選手として超一流だった評論家たちが頭を使って予想しても完璧に当たった例はない。ましてや私のような「サッカー経験はないでもない」という持って回ったような言い方をしないといけない程度の素人が行った予想など、お話になるまい。
しかし私は素人な分、無責任な予想も出来るわけだ。「ここのOBだったからあんまり下位予想するわけにはいかないよなあ」「選手時代の先輩が監督だからこのぐらいにしておこう」みたいなしがらみもなく、外しても「やっぱりね、そりゃ当たるわけないでしょプロでさえ外すんだから」とでも言って逃げればそれで終わり。まあプロの人も責任を取って評論家やめますとかそんな例は一つもないのだから問題ないが。
それに何より、他人事という前提でああだこうだ言う楽しさというものがある。ちなみに私は横浜フリューゲルスのファン。サポーターというよりファンと言った方が実情に近かった、とか過去形で言わざるを得ないのが何よりも悔しいのだが。まあそんな事はどうでもいいとして、本日3月4日はJ2の開幕日なのでまずはJ2の予想をしたい。
3月4日時点における私的J2順位予想
1位 京都
2位 千葉
3位 徳島
4位 東京
5位 甲府
6位 栃木
7位 山形
8位 横浜FC
9位 愛媛
10位 大分
11位 北九州
12位 福岡
13位 湘南
14位 草津
15位 水戸
16位 富山
17位 熊本
18位 岡山
19位 鳥取
20位 町田
21位 岐阜
22位 松本
それにしても多いものだ、22なんて本当に増えた増えた。さて、今季は例えば去年のFC東京とか一昨年の柏、1年飛ばして広島みたいなシーズン前から「この戦力は反則だろ」「普通にやったらJ1待ったなし」と他クラブのサポーターからも言われるような極悪クラブはないように見える。そういうところはシーズン中、案の定な強さを発揮してさくっとJ1昇格というか復帰を決めているが、今季はもっと混戦になるのではないか。
もっとも前評判が高いのは京都であろう。去年はシーズン序盤にもたついたが途中からは若手が出てきたり戦術がフィットし始めたとかあって明らかに強くなっていた。天皇杯準優勝も自信になったのではないか。久保が日本代表に選出されたとかそういう重圧に打ち勝てたら圧勝もあるのではないか。あしゅら男爵のようなセンター分けユニフォームはどうかと思うがやはり昇格筆頭はここだろうなと思う。
2位はいつまで残留を続けているんですかと言いたくなる千葉。割と30代の選手が多いような気がするが、まあ技量はあるだろうし。そろそろアクションを起こさないとこのままJ2に定着しそうだが。3位は徳島。悔しさを強さに変えて、去年はいい経験をしたと胸を張って言えるシーズンになると素敵。何より実績のある小林監督を招聘できたし、戦力流出というマイナスはあるがカバーできるのでは。
プレーオフ圏内となる4位はJリーグ開幕当初からすると信じられないような歩みを重ねた東京V。当時の本を見ると「人気実力ともにナンバーワンの優勝候補筆頭」とか書かれていて実際に優勝していたのだから、まさに隔世の感。去年の白色を大胆に使ったユニフォームは気の紛れだったのか、また緑中心のデザインに戻った。戦力で言うと入れ替わりが激しく、予算も潤沢ではないし簡単に昇格とは行かないのでは。
5位は降格組の甲府。やはり降格するとある程度メンバーが入れ替わるのは仕方ない。だからこそFC東京とか柏とか広島はインチキちゃうかと言われたわけで。監督も交代したし、まずはチーム形成から。6位は栃木。個人的には大胆予想。名前と髪型が素敵な新FWジャイロに期待。松田監督もいい監督だし、パウリーニョが1年働ければ結構いい感じになるのでは。
7位は山形。J1昇格以降毎年のように落ちる落ちると言われながらも3年持ちこたえたが、最後はやはり戦力的にも資金的にも厳しいかなという現実的な降格だったように見えた。新監督になったしここもまずは立て直しからになるのでは。8位は横浜FC。前線の面子が濃くて素敵。カズと札幌所属ゴンによる現役続行チキンレースの行方にも注目。9位は何となく愛媛。一平くんの活躍に期待。
ここからは2桁順位だがどうせ外れるので気にしない。まず10位は大分。過去の経営のアレもあり昇格にはもう少し時間がかかると思うが、田坂監督はいい監督じゃないかなとか言ってみる。11位は北九州。一昨年の1勝からいきなりステップアップしすぎなので今年はどうなるか全然読めないが、まさか本当に勝ち点82はないはず。目に鮮烈な印象を残す黄色と赤のユニフォームで気になるクラブ。本拠地も整備されるらしいしこれからに期待。
12位は福岡。九州の盟主として存在感を示したいところだが先立つものがないとやはり厳しい。ユニフォームのスポンサーがどうとか言っているようでは。12位は福岡と経営難コンビを組む湘南。「湘南の暴れん坊」で知られる好選手の宝庫ベルマーレ平塚とJ2常連の湘南ベルマーレは別物、とまでは言わないがここもサッカー以外の点で厳しい戦いになるようだ。14位は草津。去年終盤にスルスルと順位を上げた印象だったが、この辺はもはやよく分からなくなっている。
15位は水戸。鈴木隆行は凄い経歴だ。16位は富山。得点力不足の印象だがどうなるか。17位は熊本。新年早々辛気臭い発表されると妙に不安になる。18位は岡山。ものすごく選手が多いが誰か出てくるのか。19位は鳥取。ガイナックス制作の新マスコットがかわいい&かっこいい。20位は町田。アルディレス監督が指揮というのは頼もしいがいきなり好成績になる戦力かは未知数。21位は岐阜。去年は最下位で色々変わっていかないといけないシーズンとなる。22位は松本。JFLでもギリギリだったし、こう予想されるのは仕方ないはず。
よし、恥をかき終えた。選手の入れ替わりが激しい上に、その選手の実力やらコンビネーションに関しても短期間で激しく変化するJ2戦線において「去年は○位だったから今年もそのぐらいだろう」という予想はまず成立しない。
とは言うもののどこの誰が覚醒するか、どの外国人はフィットして誰は早々と帰国の途に着くかなんて分かるはずもないから参考としてうっかり去年の順位を見てしまい大外れ。これはよくある話である、とか書いている最中にもう開幕してるし(ここの文章を書いていたのは14時20分ぐらい)。
でもでも、まだどの試合も見ていない状態から書き上げたので事前予想としてはセーフ、かな? 駄目? とにかく、基本的にはまっさらな状態からピンクの選手名鑑を頼りに「だと思った」「~な印象」「~に期待」みたいなあいまいな記述を連発して、よく分かってないのにそれでもなぜ予想なんてしてしまうのだろうか。それはやはり楽しいからだ。
J1は来週にでも。それと本編にもそろそろ取り掛からないと。なおここで行った予想が1ヶ月単位でどう外れていくかも見ていきたいから継続して連載するが、小説とは一切連動していない。現実は現実、妄想は妄想、空想は空想だ。こじつけようとすると色々藪蛇になるだろうし。
第1節を終えた時点で「やっちゃったなあ」「今ならこっそり順位いじってもばれないんちゃうか」という予想はいくつかありますが、まあ外れて元々な予想だしこのままに。大事なのは11月の時点でどこが勝ち上がっているかだし、1試合でそうそう動きはしない、はず。いきなり京都が負けましたがそういう意味ではまだまだこれから。