J2最終順位まとめ
第42節終了時点におけるJ2順位表
1 甲府 -
2 湘南 -
3 京都 -
4 横浜 ↑2
5 千葉 ↓1
6 大分 ↓1
7 東京 -
8 岡山 ↑2
9 北九 ↑3
10山形 ↓2
11栃木 ↓2
12松本 ↑1
13水戸 ↓2
14熊本 -
15徳島 -
16愛媛 ↑2
17草津 ↓1
18福岡 ↓1
19富山 ↑1
20鳥取 ↑1
21岐阜 ↓2
22町田 -
順位表は先月の使い回しだが、まあそんな事はどうでもいい。3位から6位までによるプレーオフが開催されたのがこの時期のJ2唯一にして最大のトピックスである。
まず3位京都と6位大分が西京極で試合。そして4位横浜FCと5位千葉が三ツ沢で対戦した。上位チームは引き分けでも勝ち抜けとみなされる1試合だけのぶつかり合い。その結果は、どちらも下位に位置する大分と千葉がホームの京都と横浜FCを4対0の大差で下すというあんまりな結果に終わってしまった。いやいやいやいや、それでいいのか京都と横浜FCよ。
下位にとっては「勝つしか道はない」と吹っ切れていたが上位にとっては「引き分けでもいいから」と余計なことを考える隙間が生まれてしまったのがまずかったのだろうか。しかし、京都と横浜のサポーターは本拠地でこんな試合を見せられるとは思わなかっただろう。
そしてその約1週間後、国立で行われたのは5位千葉と6位大分の一騎討ちとなった。序盤はむしろ千葉ペースかと思いきやゴールはなく後半も過ぎて行った。ここで引き分けだと千葉が昇格、などと考えていたら大分がビッグチャンス。抜け出してGKと1対1となった途中交代の林がループシュートを決めて大分先制。千葉は今更オーロイを出したがスコアは動かず。プレーオフ実施1年目、いきなり6位大分の下克上と相成った。
大分はクロスがふんわりで精度も微妙に見えたり、そんな強いようには見えないのだがよく戦えるチームだったという事なのだろう。それにしても千葉のオーロイはテレビで見ても本当に大きかった。
また、この1ヶ月で例えば契約非更新とか新加入とか監督がどうとか、そういった話もJ1に先んじて色々と出てきた。北九州を率いてきた三浦泰年監督がヴェルディに行く事で特に北九州はどれほど戦えるのかは気になる部分である。代わりに来るのが実績もある柱谷兄なのでさすがに年間1勝とかに逆戻りとはならないだろうが。
1 京都 ↓2
2 千葉 ↓3
3 徳島 ↓12
4 東京 ↓3
5 甲府 ↑4
6 栃木 ↓5
7 山形 ↓3
8 横浜 ↑4
9 愛媛 ↓7
10大分 ↑4
11北九 ↑2
12福岡 ↓6
13湘南 ↑11
14草津 ↓3
15水戸 ↑2
16富山 ↓3
17熊本 ↑3
18岡山 ↑10
19鳥取 ↓1
20町田 ↓2
21岐阜 -
22松本 ↑10
まあ、J1と同じく予想と実際の順位が小さいところから見ていきたい。まず当たったのが岐阜の21位。経営のゴタゴタとか凄まじいのだが、降格とかその前に消滅とかそっちを憂慮する必要があるのだから大変だ。鳥取も選手からして苦しい上に明らかに主力の選手を契約非更新だったり、ガイナマンだって涙を流したくなる時はあるだろう。
史上初となるJFL降格となった町田は、個人的にはそんなに悪いサッカーをしていた印象はなかったのだが力が足りなかったようだ。水戸は途中で守備の要だった塩谷が引き抜かれた。この塩谷がサンフレッチェ優勝を決めた試合で安定感を見せたあたり広島のフロントはまさに慧眼だったという事だが、水戸にとってはたまったものではない。北九州はスタジアムの問題などから当分J1昇格不可能で、三浦監督も退任した。真価が問われるのはこれから。
京都と千葉は予想はそれなりに近かったが失望する結果となった。いや、期待した私が間違っていたのだ。選手を集めても勝つ気がないようでは。パス回しだけはうまい京都。またも監督を1年で代える千葉。もたもたしてるからガンバと成金神戸がおいでなすった。またも残留してしまうのだろうか。
そのヴェルディと山形は終盤に失速してプレーオフ圏内にすら残れなかった。来年から改名する草津、多分Jで一番地味な富山、高木監督が退任する熊本は上位に絡むこともなく、予想も大きく外れなかったがさりとて当たったとも言えずという結果となった。
甲府はダヴィが良かっただけでなく、伊東や盛田らベテラン選手もよく働いていた。ただやはり中心はダヴィで、彼が引き抜かれるとかなり苦しいだろう。横浜FCは序盤低迷したが山口監督になってから大きく順位を上げた。最終的には4位まで上げてくるとは。カズはまだ現役を続けるようだ。ゴンは引退なのでチキンレースはカズが勝利決定。生涯契約とか今年引退した他球技の某アニキを連想させる不穏ワードも飛び交うが、まあやっぱりカズドリブルやると心踊るからなあ。ロマンだよ、あれも。
大分は、田坂監督がいい感じというのは分かっていたが上位で予想したくなかった。理由は主に金の問題だ。借金をある程度返したといってもまだ完済には程遠い。だから「禊を終えてから」とかつて私は言ったが、まあ昇格してしまったものはもう仕方ない。まさか補強に金を使ったりしないよね。
栃木は松田監督が退任となるようだ。期待していたがもう一歩伸びてくれなかった。福岡はもはや盟主とか言ってられない低迷だ。18位は九州のクラブで最下位。前田監督は終盤も本当に最後、とっくに希望がなくなった段階でようやく解任。また一からやり直しとなる。下は富山鳥取岐阜町田のみという現状は相当やばいだろうに。愛媛は途中で勝てない時期が長かった。バルバリッチ監督も退任となる。
そして2桁外し組へ。まずは松本にはごめんなさいと言わないと。反町監督はやはり名将だったのか。熱気あふれるサポーターもいるし、今後うまくいくとかなりのクラブになるかも知れない。岡山も攻撃では川又、守備では中林とJ1でも実績のある選手がよく活躍した印象。ただいつ抜けるかは分からないし、田所ら生え抜き選手もいる事だし継続した強化できれば面白い。
湘南は序盤に快走。中盤以降もモヒカンがインパクト大のキリノを補強するなどして最終節で2位に滑り込んだ。胸のスポンサーも決まったようだし、まあ前回昇格した時みたいに苦しむかも知れないが。ただ前回より若返ってまったく別のチームになったという話なのでそこそこ期待したい。
そして一番大きく外したのが徳島。今思うと柿谷と佐藤を攻撃陣に抱えていたのは贅沢な事だったんだなと思う。小林監督1年目はやりたいサッカーと選手がまだフィットしなかったのか、15位に沈んでしまった。しかし小林監督は続投が決定している。その手腕は鈍っていないと証明するには成績を残すしかない。
まとめると、やっぱりぴたりと当てることは難しい。それでも1つや2つ当たるんだから予想は面白い。今年のがっかり大賞はガンバ(次点大宮)、よくやった大賞は鳥栖(次点広島)、そしてごめんなさい大賞は仙台(次点松本)に決定。
ガンバが落ちたがまさかとは言わない。去年は浦和が降格寸前だったしFC東京やら柏やら、広島だって大概そうだったし、もうJリーグに安泰なクラブなんて存在しないのかも知れない。今年の調子を見るに鹿島だってどうなる事やらだ。でも名古屋とマリノスと大宮は落ちそうにないとは思っている。来年こそ大宮の降格を祈念しつつこの項を終えたい。一年間お疲れ様でした。




