J途中経過 10月編
10月も近づくと一気に寒くなって半袖では街を歩けなくなった。一足お先にプロ野球のレギュラーシーズンが終わった。しかしJリーグはもう少し続くと言うかむしろ残り試合数の減ってきたここからが本番と言える。それにしてももう月が2桁になってしまってそれも10日が過ぎた。まったくもってあっという間だった。天皇杯3回戦の直前にこれを投稿。
第28節終了時点におけるJ1順位表
1 広島 ↑1
2 仙台 ↓1
3 浦和 -
4 清水 ↑3
5 磐田 ↓1
6 柏柏 ↑2
7 名鯱 ↓1
8 鳥栖 ↓3
9 横浜 ↑1
10東京 ↓1
11川崎 ↑2
12桜阪 ↑2
13鹿島 ↓1
14神戸 ↓3
15大宮 ↑2
16新潟 -
17脚阪 ↓2
18札幌 -
9月15日に仙台と広島の直接対決が行われ、試合は広島が2対1で勝利。ここで首位に立った広島がここまでトップをキープし続けている。優勝争いはこの広島と仙台の二強に3位浦和を加えるか加えないかといったところになるだろう。
まず首位広島。一時期は2位と勝ち点5の差をつけたが今は勝ち点3の差となっている。佐藤寿人は相変わらず快調にゴールを積み重ねて、20得点を挙げてそれまでハシェックが持っていたクラブ記録を早くも更新した。日本代表にも追加召集されたし。出番があるかは知らないが。そして日本代表、どれほどの戦いを見せるのかは期待しているがフランス代表相手には惨敗のイメージしかないのが正直な話だ。トルシエの時とか、などと思っていたら勝った。しかし次のブラジル戦には大敗と、あめだけでなく鞭も完備。
それにしてもハシェックかあ。ハシェック、チェルニー、ノジュンユンは同じ箱の住人と認識しているが、あれももう20年近くになる。それはともかく、攻撃もさることながら守備も堅調なのは良い事だ。
仙台は夏場、失速と言えるほど派手な失速でもなかったとは言えるがやはり多少波があるというか、落とすべきでなかった試合を落としてしまったりしている。後半ロスタイム最後の時間に鎌田が決めたと思いきや次の試合ではその鎌田がレッドカードをもらうとか。ただまだ広島優位で確定かと言うと分からない部分も多い。
そして3位浦和。しかし先日の試合で札幌に不覚を取ってしまった。これは痛恨の敗戦となるかも知れない。札幌は何気に仙台も下しており、広島サポーターは北に足を向けて眠れまい。なお広島は札幌戦がまだ残っているが油断禁物なのは言うまでもない。逆に言うとこのような相手に取りこぼさない事が優勝の鍵となってくるだろう。
静岡ダービーを勝利に徹した戦いで制した清水が4位浮上。アレックスと小野が退団して移籍という激震もなんのその。若い選手がよく働いている。そして清水に抜かれて5位になった磐田。この静岡コンビはよく頑張っているが優勝はやや遠いかなという感じ。柏と名古屋はまあこんなところか。
下位で注目はクルピが帰ってきたセレッソ大阪。あの失点上等で相手を殴り倒すいびつでパワフルなサッカーが戻ってきたようだ。「これがウチの味や!」というスタイルを取り戻したならば、強い弱いはともかく面白いものだ。スタンスがしっかりしていないと大宮みたいになってしまう。
神戸が連敗もありやや降格の危険領域に足を踏み入れつつあるようだ。振り向けば大宮だ。そしてその大宮は相変わらずこの時期に勝ち点を積み重ねてきた。ただ新潟やガンバもかなり来てるのでまだ安泰とは言えない。ガンバは特にレアンドロがほとんど反則。J2ではダヴィが大暴れだし、これは「中東帰り」流行るかも。ヤクザなら網走帰り、ガンダムなら木星帰り、そしてJリーグでは中東帰り、みたいな。でもお高いんですよね。
そして札幌。それはねえ、私も開幕前の予想で最下位に予想したひとりなのだが、ここまで早く決まるとは思っていなかった。9月で決定は歴史を塗り替えるペースだった。石崎監督今季限りの退任も決定で、また1からチームの作り直しとなるか。しかし6日の試合では浦和に勝利と意地を見せた。ここで開き直る事が出来るなら今後の戦いを面白くする可能性を大いに秘めている。
第37節終了時点におけるJ2順位表
1 甲府 -
2 湘南 -
3 京都 ↑3
4 千葉 ↓1
5 大分 -
6 横浜 ↑3
7 東京 -
8 山形 ↓4
9 栃木 ↓1
10岡山 -
11水戸 ↑1
12北九 ↓1
13松本 ↑1
14熊本 ↑3
15徳島 ↓2
16草津 ↓1
17福岡 ↓1
18愛媛 -
19岐阜 -
20富山 ↑2
21鳥取 ↓1
22町田 ↓1
次回のレポートではJ2のレギュラーシーズンは全日程を終了している。長い戦いも後は片手で数えられるほどしかなくなった。もっとも、台風接近によって中止になった試合もあるので、そこはまだだが。
そして順位を見ると首位甲府の勝ち点は77で2位湘南の勝ち点は64となっている。独走である。またダヴィが点を取った。次の試合で昇格の目もあるようで、まったくもって見事だ。3度目のJ1チャレンジとなるが今回はどれほどの戦いをみせるか。まあもう昇格は当確でしょう。
2位湘南の下に開幕前自動昇格と予想してしまった京都と千葉。相変わらず勝ちきれない。ただ試合数をよく見ると京都は1試合少ない。これは前述した台風の影響である。ここで勝てれば勝ち点67で2位に浮上する。取らぬ狸の皮算用としないように頑張ると面白い。
そういえば久保がスイスに移籍するらしい。どうでもいいがヤングボーイズって、ドイツ語でもフランス語でもイタリア語でもロマンシュ語でもなくて英語なのか。これは何度か書いたはずだが今京都で一番面白い選手は中村充孝で、もし今年京都が昇格できなくても彼だけは上がってもおかしくないのではないか。
横浜FCはここまで浮上してくるとは思わなかった。開幕直後ははっきり言って酷かったのに。東京ヴェルディや山形がこのままではプレーオフにすら参加できないとは。この辺での混戦は相変わらずである。
ライセンス問題がついに具現化した。それに引っかかったある程度昇格も狙える戦いぶりを見せていたクラブは水戸と北九州だった。北九州などはスタジアムがまだまだ未整備で織り込み済みだったとは言っても、やはり現実の世知辛さを見せ付けられるとモチベーションも変わってくるというもの。この辺は「スタジアム整備して」と言えば整備されるものではない。時間も金もかかる問題だけに難しいものだ。
その水戸や北九州の下にある福岡は本当に去年J1にいたのか。愛媛も停滞していたがようやく勝利も手にした。そしてその下である。岐阜は外国人が当たりの気配だが経営は大丈夫なのか。富山は下位の中でもどうも地味な印象だ。鳥取は定期的に大敗するのが痛い。そして町田は1年で逆戻りは厳しいものがある。




