J途中経過 8月編
8月になった。毎日毎日暑い暑いと言いながら過ごしながらもスポーツ関連では大いなる戦いが繰り広げられている。例えばついさっき終わったオリンピック。日本は史上最多となる38個のメダルを獲得したらしい。色々な種目を見るのもそれは楽しいものだった。トライアスロンとか。まあ正直微妙な競技とかもあったけど。
さらに甲子園も始まっているし、当然Jリーグだって熱戦が繰り広げられている。暑さに負けない事も上を狙うに大事な部分となるだろう。
第21節終了時点におけるJ1順位表
1 広島 ↑1
2 仙台 ↓1
3 柏柏 ↑4
4 浦和 ↓1
5 横浜 ↑6
6 鳥栖 ↑4
7 名鯱 ↓3
8 磐田 ↓2
9 川崎 ↓1
10清水 ↓1
11東京 ↓6
12鹿島 ↑1
13神戸 ↓1
14桜阪 -
15新潟 ↑1
16大宮 ↓1
17脚阪 -
18札幌 -
ついに仙台が首位陥落となってしまった。元々夏場は苦手と言われてきた仙台。7月あたりからそれまでに比べて引き分けが増えた印象だったが、まさに一昨日、最下位独走中の札幌相手にまさかの敗北を喫してしまった。これは痛恨。まあ負けた事はもう変わらない事実だし、ここから踏ん張れるかが重要になってくる。特に守備は仙台の軸なだけにどれだけ巻き直しができるか。
そして首位は広島。この第21節で初めて首位に立ったというわけでは決してないのだが、このJリーグレポートは1ヶ月区切りなわけで、前回の7月10日時点では2位だったので「首位広島」とここで紹介するのは今月が初めてである。チームがよくまとまっているし清水から辻尾、水戸から塩谷を獲得するなどフロントの気迫も十分。歴史を変えようとするエネルギーをひしひしと感じる。ここはやるぞ。
3位は柏がここまで浮上してきた。開幕当初はもたついていたがさすがは前年の覇者。実力を発揮してきた。得失点差のプラスも2桁に達してきたし、特に攻撃力は抜群。前節で神戸に不覚を取ったため4位に落ちた浦和ともども「実績組」として広島や仙台を追いかける。
大きく順位を上げてきたのが横浜と鳥栖。横浜は中村、中澤、ドゥトラら30代のベテランが躍動している。序盤はいまひとつだったが今はかなり安定感がある。鳥栖は逆に無名、未知数とされていた選手たちがタフに躍動している。あくまでも目標は残留という現実的な方針を監督も選手も自覚していてブレがない。夏場の失速という雰囲気もないし、しっかりしたチームという印象だ。
名古屋や東京は割と落ちた。まあこの辺は調子の流れというか、名古屋は先月大きく順位を上げた反動でもあったか。後は大体固定されつつあるかも知れない。でも勝ち点を見ると13位の神戸あたりまでは接戦。気付いたら5位とかこれからも入れ替わり立ち代り出てくるだろう。
そして下位は、新潟が降格圏内を脱出した。監督交代が吉と出たか、一昨日は敗れたものの2得点と、一時期の「1点か0点か」という悲惨な得点力は過去のものとなった。抜かれた大宮はどうも流れが悪い。一昨日の広島戦の1失点目とか、信じられないミスからのオウンゴールだった。こういうのは凶兆だ。ただ大宮名物途中補強の新外国人は良さそうだし、ここから組織を立て直せるか。
最下位だが侮れない相手に変化しつつあるように見えるのが札幌だ。ここ数節で立て続けに2勝目と3勝目を手にした。新外国人の補強は当たっているようだ。今年の残留といった話になるとさすがに「ちょっと遅かったかな」と言わざるを得ないが、これからの戦いによっては来年以降いい選手が出てくる予感は大いにある。
勝ち点差を見ると13位神戸の29と14位セレッソ大阪の23の間がぽっかりと開いている。まあここから大失速する中位チームが出ないとも限らないが、おそらくはセレッソ、新潟、大宮、ガンバの中から2つという事になるだろう。開幕前からすると一番「まさか」指数が高いガンバだが、今の戦いを見ると「何であんな高評価だったんだろう」という。でもセホーン時代よりはまし。
各チーム、戦力の変化があった。新たに外国人を獲得したり、期限付き移籍で出番の減っていた日本人を獲得したり。水戸から広島の塩谷に関しては引き抜きという形だが、予算の少ない水戸にとっては移籍金が入るというメリットもある訳で、ある種覚悟していた部分もあるだろう。ガンバがブラジル人に対してのパターンだけではなくなりつつあるという事か。
第28節終了時点におけるJ2順位表
1 甲府 ↑5
2 東京 ↑1
3 湘南 ↑1
4 京都 ↑4
5 大分 ↓4
6 千葉 ↓4
7 山形 ↓2
8 横浜 ↓1
9 栃木 -
10岡山 -
11水戸 -
12徳島 ↑3
13北九 -
14松本 ↑3
15愛媛 ↓3
16福岡 ↓2
17草津 ↑1
18熊本 ↓2
19岐阜 -
20鳥取 -
21富山 -
22町田 -
今年のJ2戦線は本当に分からない。とにかく混戦混戦また混戦で、毎週のように首位が変わるという激しい争いが展開されている。例えば1ヶ月前の時点で首位だった大分はその次の試合で大敗、上位陣はいずれも勝利したため一瞬にして6位まで落ちてしまった。
それほどごたついている段階では今の順位がどうとか些細な問題にさえ見えてしまう。でもやっぱり自分の贔屓するチームが少しでも上にいるのを見ると楽しくなるもので、それがかげろうの命だとしてもやっぱり上がいいものだ。
さて、8月12日の試合が終了した時点での首位は甲府。2位と勝ち点4差と引き離しにかかっている。それまでは首位に立ったチームは次の試合で敗北という恐ろしい法則があったが、それを打ち破ったのが甲府だった。得点王独走中のダヴィはチームの得点のほぼ半分を奪っている。具体的には41点中20点。何と恐ろしいストライカー。でも決してワンマンチームではない。
後は、上がってきたのは京都。6月は状態が最悪で全然勝てなかったが無事に再浮上してきた。今は京都に住んでいるのでKBSでサンガの試合中継はよく見るが、一番怖いというか「何かやってくれそう」という感覚があるのは中村充孝選手だと思う。「あつたか」という音は結構インパクトあるし、まだまだ大きくなる選手。
今勝ち点が50に到達しているのが6位の千葉まで。山形と横浜FCは次の試合に勝てば50になる。昇格争いもその辺が軸になってくるのだろう。しかしまだまだ大して絞れてはいない。実際今1位の甲府が1ヵ月後何位にいるかとか誰にも分からない。
中位は意外にも順位の変動が少なかった。いや、本当に意外だった。この辺はちょっと昇格争いから取り残されつつある感じ。水戸が塩谷を放出したのは昇格を諦めたからかと思っていたが、FC東京から吉本を獲得というニュースが飛び込んできた。今の時期、いつの間にか移籍が決まっていたりするのであなどれない。谷澤とか木島とか丸谷とか河本とか動きまくり。
そして下位も変動がない。しかしこの辺のクラブも全然問題にならないわけではない。事実、昨日は町田が千葉を破るという金星を挙げた。このままの順位で終了するとは思えず、まだまだ動く要素は大いにあると見る。
JFLはともに準会員のAC長野パルセイロとV・ファーレン長崎が1位と2位。しかも3位を結構引き離している。長野はスタジアムの問題があり実質不可能らしい。長崎のほうも間に合うとか間に合わないとか不透明。どうなるかは終わってみないと分からない。




