表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/334

J途中経過 7月編 J1中間報告

 7月、今季のJリーグにとってもまさに折り返し地点となる時期である。今日の時点で全34節中17節が終了している。ここまで戦ってよくやっているチームもあればこんなはずじゃなかったと不本意な成績のチームもある。そこで今回は特別にシーズン予想の中間報告もしてみようと思う。12月、シーズン終了してから改めて振り返る予定ではあるが、今回はその予行演習も兼ねてそれまでとほんの少し違うイメージで行いたい。


第17節終了時点におけるJ1順位表


1 仙台 -

2 広島 -

3 浦和 ↑2

4 名鯱 ↑9

5 東京 ↑1

6 磐田 ↓3

7 柏柏 ↑5

8 川崎 ↓1

9 清水 ↓5

10鳥栖 ↓2

11横浜 ↓2

12神戸 ↑2

13鹿島 ↓3

14桜阪 ↓3

15大宮 -

16新潟 ↑1

17脚阪 ↓1

18札幌 -


 先月から予告していた6月30日、仙台VS広島の首位決戦は2対2の引き分けに終わった。先制したのは仙台だった。赤嶺が広島のDFに囲まれながらもボールを失わずに出したパスがウイルソンに通り、きっちりと流し込んだ。しかし広島も佐藤寿人が取り返して前半終了。このワンタッチシュートもらしいというか、とても格好いいゴールでさすがという感じ。目下得点王独走中の貫禄を見せた。


 後半、高萩のふわっとしたダイレクトパスから森崎浩司がボレーを叩き込んで広島が逆転に成功。とにかく広島のゴールは鮮やかなものが2連続で勢いを感じさせた。劣勢に立たされた仙台だが、前線でのプレスをかけ続けた事から生じた広島のミスを逃さずまたもウイルソンが決めた。得点機以外も「もしや」というシーンも多く、順位相応の面白い試合であった。


 得失点差から見ても仙台と広島が当分上位を引っ張るのではないか。赤とか青とかのよくある色合いではなく金と紫の優勝争いなんて趣があって良い。高貴な感じで。しかしまだ信頼ならぬと言うか、これからどうなるか見えにくい所がある。辛くなるのはこれからだし、気付いたら大連敗で優勝争いから離脱とかになるかも知れない。それが実績のなさというものだ。


 そこで浮上して来ているのが浦和と名古屋である。というか名古屋、ついさっきまで2桁順位だったはずなのにいつの間にか4位か。これが地力と言うものなのか。永井がよく当たっているし、ケネディも調子を上げてきた感じがある。前年優勝の柏も派手に浮上した。この柏も前年は「どこまで持つかこの勢い」と思われつつ結局優勝まで走り抜けたし。仙台や広島も1回優勝すればイメージだって変わってくるだろう。


 逆についさっきまで3位で、先日は「広島に2点差以上で勝てば2位浮上」だった磐田が返り討ちにされた挙句、順位も一気に6位まで落ちてしまった。結局のところはまだまだ混戦模様のままだ。清水もちょっと落ちている。川崎は調子を取り戻した上でこれからは勝つか負けるかという段階に入ったようだ。FC東京も、割と負けているイメージがあるがその分勝っている、勝ち点3を奪っているので順位も上にという事か。


 鳥栖は先日の浦和戦で4失点して「ああ、序盤の勢いもここまででついにばてて来たか」などと思ったが、その後3点を取り返してあわや同点かという勢いを見せた。案外まだ大丈夫っぽい。神戸は西野監督に代わってここまで割と順調だと思う。地味にセレッソも落ちている上に案の定清武移籍、さらに若手選手はオリンピックで抜けてどうなる事やら。しかしあのジニアス柿谷が覚醒の雰囲気だ。ところで伊藤翔の覚醒はまだ時間がかかりますかね清水さん。


 ある意味安定の大宮を越えると危険水域チームへ至る。守備はしっかりしているが攻撃がさっぱりな新潟、攻撃力はあるが守備はザルなガンバ大阪、そしてその両チームのマイナスポイントを併せ持つ札幌という面子である。


 新潟は柳下新監督で雰囲気は変わった気がする。しかし未だに1試合で2点取れていないのはちょっと淋しいものがある。ガンバはとにかく守備、藤ヶ谷とか存在自体が大量失点と同義になってしまっている。札幌はここまで1勝1分15敗と絶望的な戦いを繰り広げている。得点は10で新潟と並んでワーストタイ、失点は38でガンバと並んでワーストタイ。もうこれ以上悪くならないと開き直るしかあるまい。




 さあここからは特別企画というわけで、基本的には第9部の再掲になるがシーズン前の予想からどの程度差があるかを晒したい。


1 名鯱 ↓3

2 柏柏 ↓5

3 脚阪 ↓14

4 鹿島 ↓9

5 浦和 ↑2

6 清水 ↓3

7 神戸 ↓5

8 広島 ↑6

9 横浜 ↓2

10桜阪 ↓4

11川崎 ↑3

12東京 ↑7

13大宮 ↓2

14仙台 ↑13

15鳥栖 ↑5

16磐田 ↑10

17新潟 ↑1

18札幌 -


 まずチーム名を現在の仕様に変更、そしてその横に「実際の順位はこの予想からどれだけ離れているか」の数字も載せた。例えば一番上は「名古屋を私は1位と予想したが今のところ予想より3つ下の4位につけている」と言う事になる。ぴたりと当てたのは18位だけで、率直に言って酷い。


 まあ前後3位までは「大体当たり」と言う事で見てみると名古屋、浦和、清水、横浜、川崎、大宮、新潟が該当する。名古屋は地力があって浦和は浮上して清水、川崎、横浜はぼちぼちで大宮と新潟は苦労するといった、大まかな傾向はこんなものかなという感じ。まあまだ半分、ここから大型連勝でもしたらまったく違ってくるだろうし、いつまでもこの予想が安泰ではない。


 そして大外れ組。まずは仙台と磐田の選手関係者およびサポーターの皆様ごめんなさい。適当な予想をしてしまいいらぬ不快感を与えた事をお詫びいたします。そしてFC東京も「6位とかでも驚かないがあんまりそういう予想をしたくない」などと変なことを書いていたが現状は5位。素直に6位と予想すれば良かったものを。鳥栖を降格しないと予想したのは何気にファインプレーだがその代わりに降格と予想したのが磐田なのでチャラ。


 そして広島、ここは個人的にも割と大胆に上位予想したつもりがあっさり超えてきた。「監督の采配」「李の抜けた穴」あたりがよく指摘されていたが森保監督は普通に当たりっぽいち(校正のため見直したが何だこの表現は。単なるミスなのか森保とその愛称「ぽいち」をかけたギャグなのか今となっては判別不能だが一応残しておく)。李の穴も佐藤の好調と石原や高萩との絡みで埋めるどころか盛り上がっている。若手の台頭に関しても清水とか出てきたし、この順位予想に関しては外れて嬉しい予想と言える。


 そして期待外れ組の筆頭がガンバ大阪であろう。今となっては懐かしいセホーン監督の手腕に疑問という部分はあったが選手は残るのでそこそこやれると思っていたが、ここまでとは。開幕の神戸戦はテレビでやっていたので見たがあまりの酷さに愕然とした事を思い出す。今のスタメン見ると苦戦もやむなしかなあという面子となっている。ずっとずっと言われていたGKとか手をつけないままだったし、結局はフロントの失態と言う事になるのかな。


 鹿島も相当に期待を裏切っているはずなのだがガンバが派手すぎて陰に隠れている。ここも何と言うか、神通力が失せて勝ったり負けたりする普通のチームになったなあという感じ。神戸は大型補強に目を奪われてしまった。そう簡単に浮上したら苦労しませんよねという事か。しかし西野監督招聘で将来的にはどうなるか。


 まあざっと振り返ってみたが、今年はここまで監督交代が多いという印象だ。それで活力を取り戻したチームもある一方、最初はましになったように思えてもやっぱり悪い流れは止められなかったというケースもある。下位もよく見ると新潟と大宮の差は勝ち点3で、決して不可能な数字ではない。要はこれからよ。


 ここからはJ2編と行きたかったが筆者のガッツが尽きたのでとりあえずここまで。J2については次の試合が始まる前までに仕上げたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ