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J途中経過 6月編

 Jリーグ途中経過6月編、はいいのだが実際のところ5月以来J1は一時的に中断となっている。その間に行われているのは代表戦、そしてナビスコカップもこの期間中に多く行われた。リーグ戦ではさっぱりなのにナビスコカップでは勝利できるとなるとやや恨めしくもなるがやはり楽しいもの。入梅する日本列島だがサッカーに関しては基本的に中止はないので雨に打たれながら熱い戦いを繰り広げてくれるだろう。


第13節終了時点におけるJ1順位表


1 仙台 -

2 広島 ↑1

3 磐田 ↑4

4 清水 ↓2

5 浦和 ↓1

6 東京 ↑2

7 川崎 ↓1

8 鳥栖 ↓3

9 横浜 ↑4

10鹿島 ↑4

11桜阪 ↑1

12柏柏 ↑3

13名鯱 ↓3

14神戸 ↓5

15大宮 ↓4

16脚阪 ↑1

17新潟 ↓1

18札幌 -


 相変わらず首位は仙台。しかし一時期の独走状態ではなく、首位陥落も非現実的ではないというラインまでには落ち着いてきている。2位の広島とは勝ち点差が2と、次節で引っくり返る可能性すらある。前哨戦と言えるナビスコカップでは仙台が3対1で広島に勝利した。リーグでの直接対決は6月30日。そこまで1位と2位のままなら面白い。「仙台と広島どっちが都会」とかいう答えが出ない問いに対する一種の回答となる、わけでもないがどこまで持つかも含めて楽しみな上位陣である。


 3位磐田4位清水という静岡勢の激しい争いも勃発中である。5位の浦和と6位のFC東京というのも何となく共通するアレがあるというか、こう何と言うべきかは分からないが。この辺も首位やACL圏内を狙える。


 得失点差に関しては上位3つである磐田と広島、そして仙台が2桁のプラスとなっており抜きん出ている。とにかくよく点を取っているのが良い。やはりサッカーは点を取ってこそという事か。8位の鳥栖と9位の横浜は負けが少なく引き分けが多い。負けないのもまた強さである。


 この横浜と鹿島は浮上してきた。監督をみだりに解任しなかったのはおそらく正解だった。両チーム、ドゥトラを加入させた事が良かった。じゃあガンバも名古屋も柏もドゥトラって選手を獲得すれば良い。という話でもないが、まあ補強解禁もそろそろだし、各チームがどう陣容を変えてくるかにも注目だ。


 マリノスのドゥトラ、ナザ、ブリットとヴェルディのエメルソン、マルキーニョス、そしてエジムンド獲得は同じ年の出来事だったと記憶している。あの年はマリノスとヴェルディが降格寸前だったが、こうした補強が実って残留した。そんな経緯で日本に来たドゥトラとマルキーニョスはJリーグ屈指の優良外国人となり、今では同じチームに所属している。もう10年以上前の出来事だがついこの間のようだ。あの頃はどちらも落ちるなんてありえないと思っていたが、マリノスはともかくヴェルディはJ2も長くなってしまった。


 下位は、15位である大宮の勝ち点が15で16位のガンバ大阪は勝ち点9という風にある程度の差が出来てしまった。ガンバは1試合多いと言っても、そこで勝ってもまだ足りない。しかも同じく下位に沈む柏と名古屋も1試合少ないのだからガンバの条件が良いとは言えない。


 さて、名古屋と柏は私もうっかり上位に予想してしまったがここまで2桁順位。まあACLも敗退に終わったしこれからはリーグに本腰を入れて取り組むことになるだろう。それにしてもACLの日本勢、見事な全滅っぷりだった。揃いも揃って1回戦で敗北を喫する姿は逆に笑えた。「ACLは罰ゲーム」というお決まりの言葉もそろそろ聞き飽きたし、そろそろがっつりとアジアを制する所が出てきてもいい頃合。


 話を戻すと、下位に低迷する新潟の黒崎監督、そして大宮の鈴木監督が解任された。先手を打つように監督を交代させた川崎がそれまでの停滞感を吹き飛ばして妙な勢いがついたようにチームを変える起爆剤となるか。特に降格圏内の新潟は初の監督途中交代となるようで、まさに乾坤一擲の勝負に出たと言える。例えば成功しても、逆に降格してもそれが新潟というクラブにとって貴重な経験となることは間違いない。札幌は、元々戦力的に厳しいと言われる中でこうも怪我人が続出するとさすがに。


 リーグ戦中断時に開催されたナビスコカップも、特にAグループでは何気に激しい順位争いが繰り広げられている。昨日もすでに予選通過がなくなった広島が鳥栖に圧勝して争いをややこしくしたり、こっちはこっちで熱い。普段は控えの選手がスタメンで出てきたりする楽しさもある。ただナビスコの場合負けても降格はしないのである程度の気軽さはあるし、逆に言うとリーグではイマイチでもナビスコでは躍進という姿も見られる事もある。怪我人には気をつける必要があるが。




第18節終了時点におけるJ2順位表


1 山形 -

2 千葉 ↑4

3 京都 ↑1

4 東京 -

5 湘南 ↓3

6 大分 ↓1

7 甲府 ↑1

8 岡山 ↑1

9 水戸 ↓2

10横浜 ↑5

11愛媛 ↓1

12栃木 ↑1

13福岡 ↓1

14北九 ↓3

15松本 ↓1

16徳島 ↑1

17草津 ↓1

18熊本 ↑1

19富山 ↑2

20鳥取 -

21岐阜 ↑1

22町田 ↓4


 代表戦なんて関係ないと言わんばかりに連戦が組まれているJ2。まさに昨日の話だったのだが西京極にて首位の山形と2位の京都による直接対決があった。その結果は2対2の引き分け。これで山形は首位を堅持。一方京都は千葉に抜かれて3位に転落してしまった。この試合、前半も後半もまずは京都が点を取ったものの終了間際に山形が追いつくという展開だった。山形に関しては詳しくないが、この粘り強さが首位にいる秘訣なのではと思わせた。


 そして2位に浮上した千葉である。ここは得失点差が圧倒的プラス、特に未だに失点数が1桁の9という強力さは驚異的と言える。4位の東京ヴェルディ、5位の湘南ベルマーレ、6位の大分トリニータは勝利。敗戦のヴァンフォーレ甲府は逆に順位を落として7位となった。プレーオフ圏内となる6位付近では早くも激しい争いが繰り広げられている。


 それまでは上位3チームが昇格という形だったが今は違う。まだ半分も消化していないので秋にはどうなっているか分からないが、仮に今の順位のままとすると山形と千葉が昇格、そして直前で2位から3位に落ちた京都は、去年までならそれでも昇格だったものが今年からは激しいプレーオフに身を置かざるを得なくなる。順位の意味合いも変わってくるのだ。


 もう少し下で注目株は横浜FCである。山口監督に代わった事で目下6連勝中、もちろん順位も猛烈な勢いで上昇している。よく見ると鳥取、熊本、富山など下位チームとの対戦も多いわけで単純に最強化したとはしゃぐには早いが、チームの歯車がそれまでより噛み合うようになったのは明らかであろう。


 後は、岡山が地味に順調。ここまで勝ち点30なのでプレーオフも余裕で狙える位置につけている。ただ1試合に1点取れていないのは少しまずいので得点力が上がれば。水戸も堅調。ただここらでもう一伸びしないと気付いたら2桁順位に埋没してしまいそうな雰囲気も。


 北九州との福岡県ダービーを制した福岡が順位上でも北九州を抜いて13位となった。それにしても福岡、去年はJ1だったのに今の順位における「まあこんなもんかなあ」感が強いのはなぜだ。周辺にいるのは愛媛、栃木、北九州、松本と一度もJ1に昇格した経験のない面々なのに。松本に至っては今季JFLから昇格1年目なのに。福岡の適応力の高さは見事。


 下位チームも大分固定されつつあるが、岐阜が最下位を脱出した。代わりに22位となったのは連敗が続く町田。ただ鳥取や富山には1試合で引っくり返る勝ち点差しかないのでこれからと言える。下位でものんべんだらりとは出来なくなったJ2だけに、これからの戦いはまさに未知の領域となる。最終的にはどのような答えが出ているのか。


 最後に代表戦についてもざっくりと。まあ結果に関しては皆様ご存知の通り、ホームでオマーンとヨルダンをボッコボコに叩きのめした。そしてオーストラリア戦もそろそろだがどうなる事やら。吉田の離脱はマイナスだが、ここまでいいイメージのまま来ているので、この勢いを持ってベテラン揃いのオーストラリアをうまく撃破してほしいところ。で、オーストラリア戦は引き分けとなった。審判とか色々あるけど、まあいいんじゃないの。

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