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俺が世界を救うまでの物語  作者: 椎尾光弥
第一拠点 始まる物語
51/56

α-051 アカ

アンチコメ→作者が喜びます

プロコメ→作者の創作意欲が上がります

評価、ブクマ→作者が一番喜びます


ストーリーのアドバイス→無視です

文章のアドバイス→ありがたいです

 アカ。目の前にいる女性は、そう名乗った。間違いでなければ、ライゴウの師匠でありシロの知り合いだ。


 とりあえず、武器をしまう。まぁ、神族ならそうそう攻撃してこないだろう。


 そして、まじまじと観察。


 髪と目は燃える炎のように揺らぎ、赤々とした光を蓄えているようだ。身は締まって筋肉質なのに対して、胸は豊満。


 服ではなく、鎧を身につけている。その部位は胸、肩、腰、足のみという、この極寒の地に見合わない装備。


 頭でもわいてるんじゃないか?


「とりあえず、なんだ。寒く無いのか?」


 自分の頭をトントンとつつきながら言う。

 まずは軽いジャブで相手の沸点を知る。コレは大事だ。


「おいおい、鼻から失礼じゃ無いか? まぁ、嫌いじゃないケド。寒いか寒くないかで言ったら、寒く無いねぇ。なんせアタシは炎の神族なんだから! だろう? シロ」


 アカはシロに流し目を送る。


「はぁ……歯止め役はどうしたんですか」


 シロは心底呆れた様子でため息を吐く。本日は何回呆れたのだろうか。


「ん? あのペッタンはフェンリルとお茶してるよ。ミドリは……その、父親に会いに行ってる」


 アカは後半の内容を、苦虫を噛み潰したような顔で話す。

 多分、父親はもうこの世にはいないのだろう。


「あぁ……やはりですか。残念です」


 シロは目を伏せて暫し黙祷。それに続ように、アカも目を伏せる。この世界の死者への祈り方は様々だ。


 だが、大切なのは死者に対する敬意の心。それさえあれば、どんなヤツがどんな祈りをしても良い。素晴らしい考えだ。その考えこそが、宗教戦争が起こらない一因らしい。


 まぁ、俺は死者には祈らんが。じゃあ、誰に祈るのかって? それはもちろん———


「ん? あれ、ライゴウが居合の姿勢になったぞ?」


 遠目に見ていたライゴウが、ハカを跳ね飛ばされ窮地に。

 そこで取った行動は居合の姿勢。ここからでも、その気迫を感じる。


 それによって、俺は思考を中断。いや、他の要因のせいか。


「へぇ、心も出来上がって無い若造が。良い根性してるじゃないか」


 邪悪な笑みを浮かべ、アカは青筋を浮かべる。


「え? 居合が……いや、剣を抜くのがダメなのか?」


「当たり前さね。基礎の基礎。良い刀でも、鞘がなけりゃあただの凶悪な妖刀。アイツは基礎をサボって必殺技だとかを作りたがってるガキさね」


 あぁ、なるほど。大いに納得。


「つまりライゴウは、えせ侍の刀弄りって事か」


「ほう! 言い得て妙だね! その通り。ま、あんたもその類に思えるけどね。力に溺れ無いように、もがく事さね」


 うぐっ……


「精進しますよ。っと? 抜かなかったぞ?」


 ライゴウは居合の姿勢から繰り出したのは、刀の形をした炎。おそらく、真火とかいう技を筒状にした手から出しているのだろう。


 ライゴウの前方が半円状に焼き尽くされる。


「おや、新しい技だね。アレは脅威になり得るねぇ。覚えとこう」


「あら。弟子には散々言う癖に、自分は良いのですか?」


 今まで黙っていたシロの口撃。それに対するアカの返答がコチラ。


「アタシは鞘が出来上がってるから良いのさ!」


 うん、クソみたいな師匠だ。もし心と言う名の鞘を持ってるなら、弟子にも優しいだろう。いや、愛の鞭か? はた迷惑な。ライゴウも大変だな。


「「……………………」」


 という訳で、俺とシロは冷めた目線で無言攻撃。


「ぬっ……ほっ、ほら、コレやるからそんな目でみるなぁ!」


 なんと、赫魔石(ワイロ)を2つくれた!

 儲かってたまらん。


『シロ、ナイス』


『コレで夕飯を奢らなくて済みそうですね!』


 とっても嬉しそうなシロ。なんか、モヤっとするモノを感じたが、それが何かはわからなかった。


「いやぁ、流石ライゴウの師匠! 抜け目無い!」


「心が出来上がってますねー」


 俺は太鼓持ち。シロは棒読み。サービス精神満載でしょう?


「ふふん、それほどでもあるかな! では、一つ剣舞を見せてやろうかね」


 と、ご機嫌な様子のアカは背中に右手を回す。そして引き抜くように前に戻すと、その手には大剣が握られていた。


 大剣は黒く、ところどころに金の光を漏らすヒビが入っている。ライゴウのコテツと似たような雰囲気だ。


《カラドボルグ:其ノ剣、森羅万象、如何ナル物ヲモ斬リ裂ク。剣ノ長サニ騙サレル事ナカレ。ソレガ振リ降ロサレタ時、既ニ哀レナ獲物ハ斬ラレテイル》


 はいはい、またもや物騒な武器ですねー。文章が詩的すぎて、能力がいまいち分からん。要は、何でも斬れる不可視の大剣か?


 と、俺の予想などはいざ知らず、アカは剣舞をし始める。

 ……片手で。


 あの〜、俺の見間違いでなければその大剣、俺よりもかなりでかいんですが。


 因みに、俺の今の正確な身長はわからないが、少なくとも170cm以上である。なので、俺よりかなり大きいように見える大剣は、2m程はあるんじゃなかろうか。


「よく、そんな大剣をブンブン振り回せるな」


「なんだい? 女だから剣を振るえないって? 馬鹿言うんじゃ無いよ! 筋肉と根性さえあれば、女も剣を振るえるんだよ!」


 やはり筋肉! 筋肉は全てを解決する!

 まぁ、だからってアレは振るえないと思うが。


「あれ〜? 面白そうなことやってるじゃ〜ん。ボクも誘ってよ〜舞については休戦でしょ〜」


 と、不意に背後から聞こえる明るい声バージョン2。

 この、背後から声をかける奴らは決まって神族だ。

 もう、お決まりなのか?



 


 皆さんこんにちは、作者です。


 読み返すと文章が単調ですね……アカの話し方とかもちゃんと決まりきって無いですし。


 はぁ……

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