α-051 アカ
アンチコメ→作者が喜びます
プロコメ→作者の創作意欲が上がります
評価、ブクマ→作者が一番喜びます
ストーリーのアドバイス→無視です
文章のアドバイス→ありがたいです
アカ。目の前にいる女性は、そう名乗った。間違いでなければ、ライゴウの師匠でありシロの知り合いだ。
とりあえず、武器をしまう。まぁ、神族ならそうそう攻撃してこないだろう。
そして、まじまじと観察。
髪と目は燃える炎のように揺らぎ、赤々とした光を蓄えているようだ。身は締まって筋肉質なのに対して、胸は豊満。
服ではなく、鎧を身につけている。その部位は胸、肩、腰、足のみという、この極寒の地に見合わない装備。
頭でもわいてるんじゃないか?
「とりあえず、なんだ。寒く無いのか?」
自分の頭をトントンとつつきながら言う。
まずは軽いジャブで相手の沸点を知る。コレは大事だ。
「おいおい、鼻から失礼じゃ無いか? まぁ、嫌いじゃないケド。寒いか寒くないかで言ったら、寒く無いねぇ。なんせアタシは炎の神族なんだから! だろう? シロ」
アカはシロに流し目を送る。
「はぁ……歯止め役はどうしたんですか」
シロは心底呆れた様子でため息を吐く。本日は何回呆れたのだろうか。
「ん? あのペッタンはフェンリルとお茶してるよ。ミドリは……その、父親に会いに行ってる」
アカは後半の内容を、苦虫を噛み潰したような顔で話す。
多分、父親はもうこの世にはいないのだろう。
「あぁ……やはりですか。残念です」
シロは目を伏せて暫し黙祷。それに続ように、アカも目を伏せる。この世界の死者への祈り方は様々だ。
だが、大切なのは死者に対する敬意の心。それさえあれば、どんなヤツがどんな祈りをしても良い。素晴らしい考えだ。その考えこそが、宗教戦争が起こらない一因らしい。
まぁ、俺は死者には祈らんが。じゃあ、誰に祈るのかって? それはもちろん———
「ん? あれ、ライゴウが居合の姿勢になったぞ?」
遠目に見ていたライゴウが、ハカを跳ね飛ばされ窮地に。
そこで取った行動は居合の姿勢。ここからでも、その気迫を感じる。
それによって、俺は思考を中断。いや、他の要因のせいか。
「へぇ、心も出来上がって無い若造が。良い根性してるじゃないか」
邪悪な笑みを浮かべ、アカは青筋を浮かべる。
「え? 居合が……いや、剣を抜くのがダメなのか?」
「当たり前さね。基礎の基礎。良い刀でも、鞘がなけりゃあただの凶悪な妖刀。アイツは基礎をサボって必殺技だとかを作りたがってるガキさね」
あぁ、なるほど。大いに納得。
「つまりライゴウは、えせ侍の刀弄りって事か」
「ほう! 言い得て妙だね! その通り。ま、あんたもその類に思えるけどね。力に溺れ無いように、もがく事さね」
うぐっ……
「精進しますよ。っと? 抜かなかったぞ?」
ライゴウは居合の姿勢から繰り出したのは、刀の形をした炎。おそらく、真火とかいう技を筒状にした手から出しているのだろう。
ライゴウの前方が半円状に焼き尽くされる。
「おや、新しい技だね。アレは脅威になり得るねぇ。覚えとこう」
「あら。弟子には散々言う癖に、自分は良いのですか?」
今まで黙っていたシロの口撃。それに対するアカの返答がコチラ。
「アタシは鞘が出来上がってるから良いのさ!」
うん、クソみたいな師匠だ。もし心と言う名の鞘を持ってるなら、弟子にも優しいだろう。いや、愛の鞭か? はた迷惑な。ライゴウも大変だな。
「「……………………」」
という訳で、俺とシロは冷めた目線で無言攻撃。
「ぬっ……ほっ、ほら、コレやるからそんな目でみるなぁ!」
なんと、赫魔石を2つくれた!
儲かってたまらん。
『シロ、ナイス』
『コレで夕飯を奢らなくて済みそうですね!』
とっても嬉しそうなシロ。なんか、モヤっとするモノを感じたが、それが何かはわからなかった。
「いやぁ、流石ライゴウの師匠! 抜け目無い!」
「心が出来上がってますねー」
俺は太鼓持ち。シロは棒読み。サービス精神満載でしょう?
「ふふん、それほどでもあるかな! では、一つ剣舞を見せてやろうかね」
と、ご機嫌な様子のアカは背中に右手を回す。そして引き抜くように前に戻すと、その手には大剣が握られていた。
大剣は黒く、ところどころに金の光を漏らすヒビが入っている。ライゴウのコテツと似たような雰囲気だ。
《カラドボルグ:其ノ剣、森羅万象、如何ナル物ヲモ斬リ裂ク。剣ノ長サニ騙サレル事ナカレ。ソレガ振リ降ロサレタ時、既ニ哀レナ獲物ハ斬ラレテイル》
はいはい、またもや物騒な武器ですねー。文章が詩的すぎて、能力がいまいち分からん。要は、何でも斬れる不可視の大剣か?
と、俺の予想などはいざ知らず、アカは剣舞をし始める。
……片手で。
あの〜、俺の見間違いでなければその大剣、俺よりもかなりでかいんですが。
因みに、俺の今の正確な身長はわからないが、少なくとも170cm以上である。なので、俺よりかなり大きいように見える大剣は、2m程はあるんじゃなかろうか。
「よく、そんな大剣をブンブン振り回せるな」
「なんだい? 女だから剣を振るえないって? 馬鹿言うんじゃ無いよ! 筋肉と根性さえあれば、女も剣を振るえるんだよ!」
やはり筋肉! 筋肉は全てを解決する!
まぁ、だからってアレは振るえないと思うが。
「あれ〜? 面白そうなことやってるじゃ〜ん。ボクも誘ってよ〜舞については休戦でしょ〜」
と、不意に背後から聞こえる明るい声バージョン2。
この、背後から声をかける奴らは決まって神族だ。
もう、お決まりなのか?
皆さんこんにちは、作者です。
読み返すと文章が単調ですね……アカの話し方とかもちゃんと決まりきって無いですし。
はぁ……




