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俺が世界を救うまでの物語  作者: 椎尾光弥
第一拠点 始まる物語
47/56

α-047 知らなくて良い事

アンチコメ→作者のレベルが上がります

プロコメ→作者の創作意欲が上がります

評価、ブクマ→作者が一番喜びます


ストーリーのアドバイス→無視です

文章のアドバイス→ありがたいです

「そう言えば、この機械は何だったんだろうな」


 ふと、シロが破壊した機械を手に取る。確か、古代の修理機械だったか。


「古代技術で作られた、ツチクレの類でしょうね。その、頭に見える部分が高く売れます」


 マジか! 臨時収入ゲットだぜ!


「あ、ライゴウ、要るか?」


 一応、確認はしないとね。後で揉めるのはゴメンだ。


「いや、要らぬ。下手をすればハカに当たって燃える故な」


 すごくごもっともな理由だぁ! まぁ、そうだよね! 敵だったやつを、その危険な武器の近くにやりたく無いよね!


「んじゃ、有り難く貰っとくよ……っと!」


 頭の部分を掴み、本体から引きちぎる。ブチブチという音と共に、幾本かのコードらしき物が千切れる。


 まるで壊れたロボットのように、コードから火花を散らして———あれ? この世界で電化製品って見たこと無いな。


「なあ、シロ。これって……」


 何気なく、シロにこの事を聞こうとする。が、俺の言葉は途中で消え去った。理由は、異常な重圧。それが殺気と気付くのに数秒かかるほど、濃密で純粋なモノだった。


『クラビス。この世界には知って良い事と、知ってはいけない事の2つがあります』


 ゾッとするような、酷く冷たいシロの念話の声。


『あなたが今口にしようとした事は、その後者です。なので、ソレに関する質問は無しです。……良いですね?』


『良いけど……そこまで言われたら気になるのが人の性!』


 確実にヤバいところに足を踏み入れた気がするが、気になるので仕方ない。ちょっとだけ、ちょっとだけだから。


『……………ソレをこの世界の言葉で表現するなら、"雷の力"であるとだけ言っておきます。それ以上は、ダメです』


 意外と直球な表現なのね。まぁ、なんでダメなのか理由が分からないが……シロの最後の忠告には、俺を心配する念も混じってたからなぁ。


 パテラスにも言われたし、手を引くとしよう。


「っ!! コレは……厄介なのが下にいそうでござるな」


 念話を切ると同時に、ライゴウが身構えながら震えた声で言う。


 ……? あっ、あの殺気を勘違いしたのか。


「本当ですね。気を引き締めて進みましょうか」


 おいこらシロ。なぜ平然とそんな事が言えるんだ。まぁ、面白そうだし黙っていよう!


 ◇  ◇  ◇


 そんなこんかで探索を再開。次の部屋にはコックのボスがいたり、その奥で壊れた人型機械がいたりしたが割愛。


 コックとか、中々に面白かったけど説明し難いからね。しょうがないね。


 で、まぁ、1階層の探索をし終えたのだが……


「下への道、ありませんね」


 梯子とかの、下への通路的なモノが無い。今は入ってきた梯子の下を探していたが、なんとなく面倒くさくなってきた。


「面倒だから穴開けるか?」


 このダンジョンの床、切れそうだし。


「そうしましょう」「賛成でござる」


 と、お2人の了承が得られたので、さっそく短剣を抜き放つ。目の前の床に、魔力で固めた刃を突き立て、丸く切り抜く。


 抵抗無く、すんなりと刃が通る。この短剣も、後でアナライズしておこう。新しい情報が得られるかも知れないしね。


 ガラン、と、床が抜け、下層の床にぶつかった音がする。


「? 何で音がしたんだ?」


 このダンジョンの床は、吸音性が高い。シロが杖を突いても音がしなかったり、なんならライゴウがハカを叩きつけた時も音がしなかった。


 ……な〜んか、嫌な予感がする。


「投下光を落としますね」


 そう言いつつ、シロが俺の背中のトランクから投下光こと光棒を取り出す。それを床に叩きつけて、下層へと落とす、と———


「うわぁ……」


 光に照らし出されたのは、大量の古代機械。

 四足歩行の動きも相まって、生理的嫌悪感が凄い。


「これは……骨が折れそうですね」


 シロが若干引いた様子を見せる。虫がダメなのかな? シンパシーを感じる。


「ふぅむ。ところでお二方、アレらの部品は必要でござるか? 要らなければ拙者がまとめて吹き飛ばせるでござるが……」


 ライゴウが顎を手でさすりつつ、軽い調子で聞いてくる。


 マジか、凄え。

 あぁでも、実際のところ、金になるだろうからなぁ……まぁ、要らないっちゃ要らないんだけど。


『シロ、アレ要るか?』


『あれだけ持ち帰っても、買い取ってもらえないかも知れませんし……あと2,3コあれば充分かと』


 あぁ、なるほど。市場の需要と供給があるのか。ゲームみたいにいかないもんだ。


 という事で、ライゴウの問いに答える。


「要らないから吹き飛ばしてくれ」


「同意です」


 俺とシロの答えに苦笑しつつ、ライゴウは穴へと手のひらを向ける。


「ではでは……現世に蔓延る塵芥共よ! 拙者が師より承りし、地獄の炎を喰らうが良い!」


 突然、ライゴウが厨二感満載の台詞を言い放つ。


『!? なんだ、いかれたか!?』


『そういうお年頃なのでは?』


 酷ぇ。ライゴウのハートにダイレクトアタックしてるぞ。

 いや、俺の感想も大概か。


「真火!!!」


 と、念話を切った瞬間。ライゴウが技名らしきモノを叫び、その直後に穴の中から名状し難い色の光が溢れ出す。


 たった1秒にも満たない時間であったが、これ以上に無い、美しく、暴力的で、畏怖の念を抱かずにはいられない。そんな、炎のような光だった。


「……しまったでござる」


 そんな俺の心情に飛び込んでくる、不穏なワード。


 次の瞬間、床が崩落した。

 はい、皆さんこんにちは。作者です。

 ノーティアさんに帰ってきていただかないと、もう話す事がありません。


 今回は裏話も……あった。

 えー、知らなくていい事のネタはやりたくなったので書いたモノです。後悔はしていません。


 あ、予定ではα-060でサバイバーズキャンプ編が終わります。長い……

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